【アルバム名】
THE SCENE CHANGES (BLUE NOTE)
【リーダー名】
BUD POWELL (1958/12/29)
【パーソネル】
BUD POWELL (p) PAUL CHAMBERS (b) ART TAYLOR (ds)
【収 録 曲】
CLEOPATRA'S DREAM / DUID DEED / DOWN WITH IT /
DANCELAND / BORDERICK / CROSSIN' THE CHANNEL /
COMIN' UP / GETTIN' THERE / THE SCENE CHANGES
【内   容】
 本邦初公開!4コマ漫画家なりゆきわかこ先生直筆の「アイデアノート」&「生 イラストぉぉぉ」!わーい、いいもんもらっちゃったぁ♪(←年甲斐もなくはしゃぐ塩 サバ1号。違いのわかる男、30歳。)いやいや、これは「なりマニア」垂涎(すいぜ ん)モノですぜ。
 
  マニア垂涎 爺、今日こそGETするぞ 「365歩」オリジナル盤
 
爺さんはチータ・マニア。頑張れ清子、長島温泉は君の出演をまってるぞ。という ことでこのマニア垂涎の(←わかりやすく言うと「ヨダレだらだらやん」の)この「ノ ート&イラスト」、センセーに貢ぎ物をしたら、そのお礼にという事で送ってください ました。
 
「貢ぎ物目録」
 
其の一:ナンシー関サバ作消しゴム版画一式
其の二:ブルーノートクラブから貰ったBNのサンプルCD
其の三:「じ・あめいじんぐ油井正一(Vol.1)」
 
あ、(その3)は関サバ師匠からもらったものを横流ししました。すなわち推定評 価価値、高く見積もっても23円。こんなもので貴重な「アイデアノート」(漫画の下 書きのようなものですね)をいただいてしまって、ああ純真な青年のココロは痛むぅ。 イラストは封筒の裏とかに描いてくださいました。ということで皆さん、「まんがタイ ム」とか買おうね!
 
 @ というわけで、本日は漫画家なりゆきわかこ先生の「生ジャケ・イラスト」 (←生鮭のイラストではない)付き、「たまには極めつけの名盤もええやん」スペシャ ルでぇす。センセーに想像で「塩サバ氏」まで書いていただいたバド・パウエルの『ザ ・シーン・チェンジズ』とまいりましょう。BNの「あめいじんぐ・ばど・ぱうえる」 シリーズ第5弾(パウエルのBN最終作)にあたる本作は、なんと言っても「クレオパ トラの夢」でユーメーです。クレオパトラと言えばなんでも欲しがることで有名だった のではなく(←それはクレクレタコラ)鼻が高かったことで有名です。彼女の父親クレ オパト男(当時63歳)も近所の人々に「うちのパトラは鼻が高いからワシも鼻が高い よ。」と常々娘の自慢をしていたらしいです。「クレオパトラの鼻がもう少し低かった ら、彼女は鼻ぺちゃだっただろう。」なんてことも言われています。しかしまあ、そん なことはどうでもいいわけで。
 
 えーと、1曲目がいきなり「クレ夢」ですね。ミディアム・ファストくらいのテ ンポで演奏されるマイナー調のナンバー。曲の構成は単純なAABA形式ですが、テー マが終わってそのままアドリブになだれ込む、その最初のフレーズが素晴らしい。まる であたかもテーマの一部分であるかのようにすーっと自然に流れていきます。その後の ソロも最初から最後までフレーズが「歌」になっていますね。あまりにポピュラーなの で「クレオパトラァ?ンなもんシロートの聴くもんやん!」などと馬鹿にする人もいる でしょうが、馬鹿にすんな!(かく言う私も第1回の『ジャズ・ジャイアント』のとこ ろで馬鹿にしているので人のことは言えん。)前言撤回。聴けば聴くほど味わい深い、 これはやっぱり名演でっせ。
 
 で、このアルバム、「1曲だけ」ではなかったんですね。全曲がパウエルのオリ ジナルなんですが、よくない曲以外は全部いいっす。特にレコードで言うA面は「いか にも日本人好み」なマイナー調の名曲揃い。「クレ夢」〜「ドゥイド・ディード」〜「 ダウン・ウィズ・イット」〜「ダンスランド」の4曲をまとめて「マイナー調組曲:う 〜ん、ワタシこういうのに弱いの」であると考えてもよいと思われます。ただ「ダウン ・ウィズ・イット」の途中に出てくるチェンバースのアルコ・ソロだけ余計っすね。だ いたいチェンバースのアルコって、弾いてる本人以外に誰かよろこんでる人いるのか? という「Mr.PCのアルコを止めさせる会」会長の溜め息が聞こえてきそうです。M r.PCに猛省を求める次第です。
 
 アルバム全体の「チェンジ・オブ・ペース」的役割を果たしているのが「ボーデ リック」。ジャケットにも写っている塩サバ氏(想像図)の息子(娘?)の「NARiYuki 」ではなく、パウエルの息子ジョニーのために一晩で即興で掻き揚げた、いや書き上げ た曲らしいです。ここにはあの近寄り難い「神憑りパウエル」の姿はなく、意外なる「 ほのぼのパウエル」を発見することができるでしょう。続く「クロシング・ザ・チャン ネル」はテーマ自体が実にテキトーなので(スケールの練習みたい)、未熟な私は思わ ず「1曲スキップ」してしまいます。いけないことです。反省した私は次の「カミン・ スーン」も「連続スキップ」して、「ゲッティン・ゼア」に再び安住の地を見いだしま す。やっぱ、「日本人ならマイナー」ですよね。
 
  一概に 法人「奈良?まあいいな。」というワケではない
 
法人、必ずしも奈良好きにあらず。あ、「日本人ならマイナー」を詠みこんでみま した。とりあえずどんなフレーズでも俳句に詠んでみる。これは書くことがなくて困っ た時に行数を稼ぐ手段として有効です。ラストの「ザ・シーン・チェンジズ」はタイト ル曲にしては地味ですが、ま、最後だから「オマケ」で聴いてやるかぁ、といった感じ 。演奏は普通です。ということで本日はおしまいです。ではまた。


| Previous | | Up | Next |