【アルバム名】
AFTERNOON IN PARIS (ATLANTIC)
【リーダー名】
JOHN LEWIS & SACHA DISTEL (1956/12/4,7)
【パーソネル】
BARNEY WILEN (ts) SACHA DISTEL (g) JOHN LEWIS (p)
PIERRE MICHELOT (b) CONNIE KAY (ds)
PERCY HEATH (b) KENNY CLAKE (ds)
【収 録 曲】
I COVER THE WATERFRONT / DEAR OLD STOCKHOLM /
AFTERNOON IN PARIS / ALL THE THINGS YOU ARE /
BAGS' GROOVE / WILLOW WEEP FOR ME
【内   容】
 こんにちは。青サバです。ちょっとジャズダンスでも始めてみようかなー、なん て思っております。ところでまた「不幸の手紙」が復活しているらしいですね。「これ と同じ文面の手紙を28人に出さないとあなたは不幸になります。」なんていう文面の ヤツ。最近では「棒の手紙」というのに変化しているらしいです。「これと同じ文面の 手紙を28人に出さないとあなたは棒になります。」というの。棒になってどないすん ねん!って。思わず関西人ならずともツッコミを入れたくなりますよね。どうやらこれ 「不幸、不幸」と横文字で書き殴っているうちに(なんせ28枚もあるから面倒くさい )、「不幸」がひっついて「棒」になっちゃったらしい。「棒になるぅ?なんじやそり ゃ。」と疑問に思いつつ、まあいいかとそのまま同じ文面を48枚書いてしまったので しょう。
 
 ところで、誰もが疑問に思っている「塩サバ」の由来なんですが、実は同じよう な経緯がございました。その昔、私が所属していた高校の俳句同好会で自費出版の句集 を作ることになったんですが、そこに私は次のような句を出しました。
 
  鳴門渦しお 魚青く水青く 空も青し
 
この「うお青く水青く・・・」の句が活字になった時、こんなふうに化けておりま した。
 
  鳴門渦 しお鯖く水青く 空も青し
 
稲葉ぁ、なんじゃこの「しお鯖く」というのは!というので、以来私は「塩鯖」と 呼ばれるようになったわけで・・・。
この話、もちろん全部ウソでぇす。
 
 @ さてアトランティック3回シリーズの最終回はジョン・ルイスです。もう一 人、リーダーとして名前のあがっているサッシャ・ディステルというのはフランス人の ギタリストらしいです。
 
   YKKは サッシ屋ですって るんるんるん
 
なにが嬉しい!という感じの俳句ですね。サッシ屋というよりファスナー屋やし。 そんなことはどうでもいいし。このルイスとフランス人ギタリスト(1回では名前を覚 えれん)の『パリ午後』は関サバ師匠だけでなく、イリノイ鮭師匠(ハードバップ・コ ンボ結成おめでとうございますぅ。)からも「お薦めの言葉」をいただいておりました 。
 
> ジョンルイスのフランス人のギターとやっているCDも買いました。バルネウィ ラン(フランス産のウイロウか?)のテナーがいいです。
 
そこで1句。
 
あのお客 ねばるね、「ういろう」1本の手土産で
 
手土産にはせめて2本は持っていかなくっちゃね、ういろう。ジョン・ルイスと言 えば、言わずと知れた M.J.Q.の実質的リーダー。そのスタイルはクラシックかぶれ のヨーロッパかぶれ、でもその裏にはちゃんとブルース・スピリットが宿っているんだ い!なんて言われてますが、一般的なパウエル派のスタイルと比べると異質でどうもい まひとつなぁ、という感じが私にはいたしますね。そのルイルが憧れの地パリに赴きパ リジャンと共演する。きっと「むっちゃパリじゃん。」という感じの演奏に仕上がって いるのではないでしょうか。
 
 1曲目、「水辺にたたずみ」。これはアチラ版「岸壁の母」というような曲です ね。いかにもルイスらしいクラシカルな響きのイントロに続き、サッシ屋がレイジーな 感じでテーマを弾き、そのままソロに流れていきます。そしてウイロウのテナー。いい なぁ。よく歌っています。よくわからんが、レスター系なんでしょうか。続いて超有名 なスウェーデン民謡である「懐かしのストックホルム」。テーマのアレンジが面白いで すね。テナーとピアノとギターとベース(アルコ)が無伴奏で交替に1フレーズずつ演 奏する感じ。一転してソロパートではスインギーに。やっぱバルネです。バルネねばる ね、です。あ、もう1句できた。
 
  すっかり春ね うーん淫乱、サカリのついた 猫さわぐ
サカリのついた猫の泣き声って赤ん坊の泣き声みたいでちょっと無気味ですよね。 3年前に井戸に投げ捨てた赤ん坊がついに化けて出たかと思って、思わず「ムー」の「 私のミステリー体験」に投稿して採用されて図書券もらっちゃったぜ、いぇい!という 人もいることでしょう。さて、続いては「パリ午後」。ルイスがパリのたたずまいにイ ンスパイアされて書いた曲。ここではサッシ屋のギターとピエール・ミシェロのベース ソロが聴きものです。
 
 LPでいうB面はパーシー・ヒース、ケニークラークとのセッション。「オール ・ザ・シングス・ユー・アー」には「君の面影」なんて邦題があったんですね、知らん かった。イントロには「バーズ・オブ・パラダイス」(だっけ?)のメロディを用いて います。テーマはバラード調ピアノの無伴奏ソロ。ソロパートに入って一転スインギー のパターン。これはバルネの吹きっぷりに傾聴いたしましょう。続いてルイスやヒース のお友達、ミルト・ジャクソンの有名曲「バグス・グルーブ」。ここではケニー・クラ ークの「元祖バップ・ドラミング」に着目しましょう。ルイスのピアノって、ちょっぴ り思ったんだけどモンクに似てなくもないな。いや、単なる思いつきの感想なんだけど 。
 
 さて、アルバムの最後を飾るのは「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」。おお 、「ウィラン、ウィローを吹く」やん。これぞ「Wういろう」、手土産にはういろう2 本状態やん。などと、しょうもないこと書いてないで演奏を聴きましょう。ルイスのい かにも「クラシックかぶれ」なイントロに続き、ギターがテーマを奏で、そのままソロ に入ります。あかんやん、ウィラン、ウィローを吹かんやん!と思っていたら、あ、よ うやく出てきました。ブルーな哀感を湛えた、いいソロですね。
 
 ということで、やっぱりバルネ聴く1枚やな、こりゃ。というのが結論でした。 あ、「柳」の最後の部分のルイスはなかなかです。と、リーダーにも気をつかう青サバ でありました。


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