- 【アルバム名】
- SOUL ESPANOL (LIMELIGHT)
- 【リーダー名】
- OSCAR PETERSON (1966/12)
- 【パーソネル】
- OSCAR PETERSON (p) SAM JONES (b) LOUIS HAYES (ds)
- MARSHAL THOMPSON (timb) HAROLD JONES (prc) HENRRY GIBSON (conga)
- 【収 録 曲】
- MAS QUE NADA / MANHA DE CARNAVAL / CALL ME / HOW INSENSITIVE /
- CARIOCA / SOULVILLE SAMBA / AMANHA / MEDITATION /
- SAMBA SENSITIVE / SAMBA DE ORFEU
- 【内 容】
- こんにちは。若い青年、「おにいさん」の塩サバです。いや、そう書いてほしい
というご意見メールを、ある「おねえさん」からいただきました。これからは塩サバ青
年、略してひっくり返して「青鯖(あおさば)」と呼んでくださいませ。「アホさば」
ではありません。いやあ、人生180年(←そんなにはないぞ)。29や30なんてコ
ドモのようなモンです。それが証拠に政治の世界では40歳くらいのオッサンでも「若
手議員」なんて呼ばれています。政治と言えば皆さん、この前の参議員選挙、ちゃんと
投票に行きましたかぁ?私はさぼりました。選挙と言うのは児童会の会長の選挙を除け
ば、今までに1回しかいったことないです。(←ヤル気なし。)その時もやっぱり参議
員選挙だったんですが、「UFO党」というのに投票してきました。その結果、永田町
に宇宙人グレイ(その正体はカッパらしい)の議員が誕生したという話も聞かないので
、私の一票はおそらく無駄になったのではないかと。以来、ニッポンは苦難の日々が続
いております。もしUFO党が政権をとっていたら・・・たぶん「わや」でしょう。
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- @ さて、掲示板に塩サバ7号@“もじばけ”ごんあじサマが「坊さんNOVA
」の話を書いていたので、それっぽいアルバムはないかと思って探したら、ありました
。オスカー・ピーターソンの『ソウル・エスパニョール』。三重県の磯部町というとこ
ろに「志摩スペイン村」というのがありますが(行ったことない)、これは「パルケ・
エスパーニャ」と言います。だからおそらく「スペインの魂」というような意味ではな
いかと。海星高校のスペイン人もスペインのことを「えすぺいん」って言ってたしぃ。
でもボサノバの故郷ブラジルはポルトガルの植民地だったんですよね。広島は、逆転さ
れてショック、ミンチーが投げていたのに。(←「植民地」俳句。)でもミンチーって
、そのまんま「ひき肉」やん!そんなわけで「スペインの魂」ではなくて、「ソウル・
ポルトガーニャ」とかちゃうんかい?という気もしますが、細かいこと言うな。
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- さてピーターソン。この人は「ジャズは明るく楽しく♪」というタイプの演奏を
する人で、そのため性格の暗い日本のジャズファンの間ではそれほど評価されておりま
せん。そのピーターソンがボサノバの曲を演奏したアルバムとなると辛口ファンから馬
鹿にされることは必至です。とっても素敵なジャケットのセンスもどうかと思うし。よ
くこんなの日本盤でCD出したな。買った人はいるのか?楽器編成としてはピアノトリ
オ+パーカッション3人組。「コンガ入り」ということでも馬鹿にされがちですね。で
もサム・ジョーンズ、ルイス・ヘイズというのは悪くないです。ま、とにかく聴いてみ
ましょう。1曲目、「マシュ・ケ・ナダ」。段田男が歌っていたのは「玄海灘」。たぶ
んダンダの歌にインスパイアされて作った曲で、ブラジルのどっかにあるんでしょう、
マシュケ灘。華やかで楽しい演奏です。ボサノバというよりはラテンジャズという感じ
。どう違うのかと言われるとこまるが、「けだるいのがボサノバ」、そんなところでし
ょう。
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- 2曲目はボサノバの曲の中でも、もっともジャズマンに演奏されているであろう
曲、「カーニバルの朝」。オール・ブラジル・ロケの仏映画「黒いオルフェ」がボサノ
バの出発点であるといってよいでしょう。ホトケ映画じゃなくてフランス映画ですが。
「カニ朝」は通常のボサノバよりもゆっくりしたテンポで演奏されます。木魚みたいな
音も聞こえます。3曲目は「コール・ミー」。凍る身にも、なってくれよと、冷凍マグ
ロ言ふ。明るく楽しいです。「ハウ・インセンシティブ」はアントニオ・カルロス・ジ
ョビンの代表作のひとつ。こういう「けだるさ」が昼下がりの団地妻なんですよね。
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- 「カリオカ」はラテン調のナンバー。「ソウルヴィル・サンバ」はピーちゃんの
オリジナル。楽しい。「アマーニャ」はイイにゃあ。ボサノバらしいですね。「メディ
テーション」はアン・カル・ジョの曲。さすが本家本元だけあって、いかにも「ボサノ
バ」ちゅう感じです。このアルバムは全曲インストですが、ここに「にゃーにゃー」な
ポルトガル語の歌が入ると倦怠ムードはいやがうえにも高まります。興味ある人はアン
・カル・ジョ自身のアルバムやアストラッド&ジョアン・ジルベルトの歌を聴いてみて
ください。「サンバ・センシティブ」はピーちゃんオリジナルで、ラストの「オルフェ
のサンバ」は楽しい曲。以上、総合すると「明るくて楽しくて、やがてけだるい」とい
ったところ。でも「純ぼさ」というよりはジャズ寄りの演奏でありますが、オスピーち
ゃんの持ち味はわりとボサノバ向きかもしれないです。とにかく今年はボサノバ生誕4
0周年。ジャズに疲れたら、たまには「純ぼさ」でも聴いてみようじゃありませんか。
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