【アルバム名】

ＷＡＬＴＺ　ＦＯＲ　ＤＥＢＢＹ　(PHILIPS)

【リーダー名】

ＭＯＮＩＣＡ　ＺＥＴＴＥＲＬＵＮＤ　(1964/8/23)

【パーソネル】

MONICA ZETTERLUND (vo) BILL EVANS (p)

CHUCK ISRAELS (b) LARRY BUNKER (ds)

【収　録　曲】

COME RAIN OR COME SHINE / A BEAUTIFUL ROSE /

ONCE UPON A SUMMERTIME / SO LONG BIG TIME /

WALTZ FOR DEBBY / LUCKY TO BE ME / SORROW WIND /

IT COULD HAPPEN TO YOU / SOME OTHER TIME / IN THE NIGHT

【内　　　容】

　今日（７月３日）の掲示板にも書きましたが、カンペキ風邪ひきました。いや、 最低気温１度のオーストラリアから酷暑のニッポンに戻って、極めてデリケートな体質 の私は思わず病に伏した、といったところでしょう。今日シゴトしてたスーパーの屋上 なんか４０度あったもんなぁ。いや、こうして寝ながら原稿書いてるぐらいだから、た いしたことはないっす。ところで、よく「馬鹿は風邪をひかない」なんて言いますが、 実はこれ「論語」にある言葉なんですよね。

　

　　　子曰、馬鹿否罹患風邪

　

もちろんウソですが。この語句には対になる句があって、それはこういうのです。

　

　　　子曰、河馬否罹患虫歯

　

すなわち「カバは虫歯にならない」。虫歯予防デーに動物園でカバの歯磨きをする のはこの故事に則ってるんですよね。もちろんウソですが。さ、バカなこと書いてない で寝ようっと。

　

　＠　さて本日（７月５日）、風邪もかなり回復したので頑張って原稿書きましょ う。おう、７月５日といえば「家燃えた記念日」やん！この話は次回のネタにしましょ うね。本日はモニカ・セッテルンドです。この人、ヘレン・メリルの「ニューヨークの ため池」みたいなキャッチフレーズがありますね。それは次のうちのどれでしょう。

　

１．スウェーデンの歌姫

２．スウェーデンの歌丸

３．スウェーデンの京唄子

　

いいなあ、こういう最初っから答えがわかっている３択。京唄子の本名は鵜島ウタ 子らしいし。さて、モニカ・セッテルンド。

　

　　手土産は最中　ぜってぇリンダ　こまっちゃう

　

甘いもの嫌いなのか？山本リンダ。で、モニ・ルンの『ワルツ・フォー・デビー』 。このアルバム、何と言ってもエバンスの参加が光りますよね。おまけにエバンスの代 表作である「ワル・デビ」は入っているし、モニ・ルンは美人だし、金髪だし、寺島の やっくんが解説書いてるし、１５００円だし、選曲も日本人好みのスタンダード＆スウ ェーデンの民謡だし。民謡ちゅうと、どうしても「佐渡おけさ」を連想しちゃうんだけ どスウェーデン民謡というのは捨てたもんじゃありません。という事実は「ディア・オ ールド・ストックホルム」やアート・ファーマーの『スウェーデンに愛をこめて』など で皆さんご承知のことでしょう。

　１曲目、「降り晴れ」。ピアノだけをバックに淡々と始まり、続いてドラムが入 ってくる瞬間がたまらんです。エバンスのソロもさすが。２曲目の「美しき薔薇」がス ウェーデン民謡。エバンスの耽美的ピアノとモニ・ルンの歌うスウェーデン語のボーカ ルがもうたまらん。続く「ワンス・アポン・ア・サマータイム」のイントロも最高です ね。エバりんの美意識、ここに結集という感じ。モニ・ルンは英語で歌います。綺麗な おねーさん、しっとり歌うという感じ。一転して「ソーロング・ビッグ・タイム」はジ ャジーは仕上がり。ラリー・バンカーのキレのいいドラミングも必聴モンです。

　

　続いてお目当ての「ワルツ・フォー・デビー」。原タイトルは「モニカズ・ヴァ ルス（モニカのワルツ）」となっております。スウェーデン語の歌詞がなんとも不思議 な感じ。特にエバンスのソロをフィーチャーするでなく、わりと淡々とした感じで進ん でいきます。続く「ラッキー・トゥ・ビー・ミー」はジャジー＆けだるい感じ。続く民 謡モノの「ソロー・ウインド」がよろしい。エバぴょんが繰り返し弾くメロディが印象 的。印象に、「度」を挟んだら、印度象。「イット・クッド〜」はスインギー。スイン ギーに、「は」を挟んだら、炊飯器。「てんてん」と「ー」の行方は気にするな。「サ ム・アザー・タイム」もいい。ラストの民謡もいい。「女って〜」という言葉で始まる 演歌の世界。そうか、原タイトルが「女って」なんだ。

　

　以上。人気盤だけあって、やっぱりイイです。エバちゃんファンも必聴モンです 。やっくんも褒めてます。最後にやっくんに捧げる人名俳句をひとつ。

　

　　　他店と照らし　まあ安く肉を売る　寺島安肉店

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