【アルバム名】
SARAH VAUGHAN (EMARCY)
【リーダー名】
SARAH VAUGHAN (1954/12/18)
【パーソネル】
SARAH VAUGHAN (vo) CLIFFORD BROWN (tp) HERBIE MANN (fl)
PAUL QUINICHETTE (ts) JOE BENJAMIN (b) ROY HAYNES (ds)
【収 録 曲】
LULLABY OF BIRDLAND / APRIL IN PARIS / HE'S MY GUY /
JIM / YOU'RE NOT THE KIND / EMBRACEABLE YOU /
I'M GRAD THERE IS YOU / SEPTEMBER SONG / IT'S CRAZY
【内   容】
 えーと、この原稿がUPされるのは6月25日の木曜日ですね。ということは、 行きの飛行機が落ちてない限り私はオーストラリアに到着しているはずです。スケジュ ールを見ると「ブリスベーン市内半日観光及びローンパインコアラ保護区見学」となっ ております。えー、コアラ見るのぉ?タイプじゃないのにぃ。ところがこのコアラ見学 はですね、普通の一般人が見るのとはわけが違う、「マル秘・特別コース」なんです。
「旦那旦那、このコースなんかどうですか。“オトナのお楽しみ、マル秘・特別コ アラっ娘(コアラっこ)コース”でっせ。」
「ほうほう!」
「人間のトシでいえば15、6のぴちぴちコギャルってとこで。」
「ほうほう!」
「ま、なかには60過ぎのコアラとか、おっさんコアラなんかも混じってますが。 」
「でも、ぴちぴちもいるんだね。」
「もちろんですよ旦那。2匹くらいはね。」
「それで、“オトナのお楽しみ、マル秘・特別”っていうくらいだから見え具合の ほうは・・・」
「もうばっちりですぜ!なんせ一糸まとわぬ、生まれたままの姿で・・・」
「よし決めた!」
「まいどー。2万4800円ぽっきりでーす。」
で、現地に着いてコアラを目の当たりにして、ある重大な事実に気づいて愕然とし て叫びますね。
「あかんやん!コアラが生まれたままの姿って、そんなん当たり前やん!」
金帰せ〜、なにわスペシャル観光!とゴールドコーストの海に向かって叫ぶ山口義 宏(43歳、総務課勤務)でありました。
 
 @ さてサラ・ボーン。略してサラ・ボン、漢字で書けば皿盆。これは誰でも思 いつきますね。それが証拠にごんあじさんも「皿盆」で人名俳句を作ってました。で、 サラと言えばこれです。エマーシーの『サラ・ボーン』。そのまんまやん。一般的には 『サラ・ボーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン』として知られています。むっちゃ ありきたりやん。でもサラってこれしか持ってねーから、しゃあないやん。なんでもい いけど、ボーンって英語で書くとなんか難しいですね。“VAUGHAN”だって。小 学校の頃、出席取る時に「サラ・バーグハンさん。」って間違って呼ばれたクチだな、 こりゃ。あだ名は「バーゴン」もしくは「ハンバーグごはん」だな、多分。
 
 で、このアルバム、原タイトルが示すように特別に「ブラ雲丹」をフィーチャー したものではございません。扱いとしてはハービー・マンやポール・クイニシェットと 同列でしょう。ピアノがジミー・ジョーンズなんですね。
 
  存在は地味、上手だけどね、歌伴は
 
なんと言ってもアルバム冒頭の「バードランドの子守歌」が有名。しゅびどぅびで ぃっでぃっだっだあー、うびうびどぅっどぅわー、んあー♪なスキャットがジャズして ます。スインギーな名唱です。続く「パリの4月」はしっとりタイプ。地味上手のソロ がたまらんですね。食いねぇシェットとブラ海胆も長めのソロをとります。「彼は私の 男」は軽快にスイングします。ブラ鵜煮のソロは彼らしい歌心に溢れています。ハビ・ マンのフルートはちょっと変です。
 
 「ジム」はしっとり。「ユーアー・ノット・ザ・カインド」は小粋。「エンブレ イサル〜」はしっとり。「アイム・グラッド〜」では典型的なサラぶしがきかれると油 井正一先生が書いておられます。サバを干した?それはサバ節。ちなみにホラ貝吹くの は山伏。「9月の歌」はしっとり。「それはキ○ガイ」は小粋。さっきから「しっとり 」と「小粋」ばっかやん!でもまあ、そんなもんなんだもんね、ジャズ・ボーカルなん て。全体を総括すると、ブラウニーも悪くないけどクイニシェットがなかなかイイ感じ 。サラの歌は「さすがはプロ!」という感じで、そこらの素人よりはうまい。フルート 、真面目にやれ!といったところ。というわけで、あと1つ原稿を書いちゃえばココロ おきなくオーストラリアでぇす。正露丸の持ち込みには検疫が必要らしいでぇす。わか もとは大丈夫か?ちょっぴり心配な今日この頃です。


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