【アルバム名】
LES LIAISONS DANGEREUSES (CHARLIE PARKER)
【リーダー名】
DUKE JORDAN (1962/1/12)
【パーソネル】
SONNY COHN (tp) CHARLIE ROUSE (ts) DUKE JORDAN (p)
EDDIE KAHN (b) ART TAYLOR (ds)
【収 録 曲】
NO PROBLEM #1 / #2 / #3 / JAZZ VENDOR / SUBWAY INN /
THE FEELING OF LOVE #1 / #2
【内   容】
 えー、相模クラブの門限10時を過ぎました。ここ相模クラブでは「夜遊びは不 良になる。」という理由から門限制度を設けております。当然でしょう。研修生たるも の、勉強が本分なのであって、夜遊びなどはもってのほかです。10時を過ぎてもなお 遊んでいるよーな人は「ヤンキーである。」と断言して、深く糾弾すべきであります。 ここで甘やかすと益々増長して、ついにはグレて秋の暮れにバイクで暴走したりします 。反抗期なんですんねぇ。
 
  秋の暮れ 散る枯れ葉あび 反抗期
 
ジャズ人名俳句っす。ここで全然関係ないんですが、もうひとつ俳句を。
 
  汽車でゆく? 冗談じゃねえ 車がいい
 
いや、この俳句を「デューク・ジョーダンが好きっ♪」という「なりゆきわかこ」 先生に捧げさせていただきましたところ
 
> いいな!きにりました。消しゴムもさいこうです!
 
という最高級の賛辞をいただきました。とっても嬉しいので「消しゴム」も載せち ゃおっと。これは「まんがライフオリジナル」(だったっけ?研修先なので資料がない 。)に「なりゆき」先生が連載している「あしたは晴れっ!」という漫画のキャラです 。連載10周年・120回記念として「ナンシー関サバ」こと塩サバ1号、ココロ込め て作ったっす。
 
 @ さて、
 
> ちゃっちゃーらちゃらーーららーーたーーりらりーー
> 以上危険な関係のブルースでした。(By なりゆきセンセー。)
 
 ということで、でゆく冗談。塩サバで昔、けっこうマイナーなピアニストまで紹 介しておきながら何故か忘れ去られていたのがこの人。ゴメンね、忘れてて。この『レ スなんとか』というややこしいの(仏語か?)、チャーリーパーカー・レコードのアル バムです。パーカーの未亡人、ドリス・パーカーが作ったレコード会社ですね。普通、 未亡人というのは未亡人カフェに勤めたりするモンなんですが、レコード会社を作ると はさすがパーカー未亡人。で、この『レスなんとか』というの、日本語では『危険な関 係』という映画のタイトルです。主題歌「危険な関係のブルース」はジョーダンの代表 作として知られていますが、当初は作曲者として別の人の名前がクレジットされていて 、ジョーダンには印税が1円も入らなかったらしい。それを見かねたパーカー未亡人が 自分のレコード会社にアルバムを吹き込ませ、「この曲のTRUE作曲者はジョーダン なのである。いや、冗談じゃなくって。」と世間に発表したのがこのアルバムらしいで す。ええ話や。もっともジョーダン本人はハイパー「イイひと」だから、あまり気にし てなかったらしいけど。
 
 というわけで、しつこく3回も入ってるんですねー、「危険な関係のブルース」 。ここでは「ノー・プロブレム」という名前になっているけど、気にするな。3回も入 っているから別テイクかと思っていたらそうではなく、アレンジを変えてあるので「確 信犯」です、これは。「#1」はアップテンポの典型的「ハードバップ」演奏。ラウズ のソロ、いいっす。「#2」はホーン抜きのトリオ演奏。「地味ジョーダン」にしては 珍しい、ラテンタッチの派手目の演奏です。「#3」は「#1」をスローにしたような 演奏。寺島のヤックンは絶賛してるが、ちょっとダレますね。ラウズはここでも好演し てますが。
 
 B面もすべてジョーダンのオリジナル。「ジャズ・ヴェンダー」は楽しい感じの 曲。ラウズが典型的な「ラウズ・フレーズ」連発です。録音の関係か、アート・テイラ ーのタイコがこのヒトにしちゃ、ちとうるさいです。「サブウェイ・イン」は「地下鉄 はどこから入れたか?」という問題に真正面から取り組んだ力作、ではないと思います 。「イン」の綴りが違うし。2ヴァージョンある「愛のフィーリング」もいい曲です。 「#2」ではよく知らんソニー・コーンちゅうペット奏者がいい味出してます。以上、 曲は最高、ジョーダンの「地味なソニー・クラーク風、滋味で勝負!」みたいなタッチ のピアノもよし、ジャケットのセンス抜群という1枚でした。むっちゃスケベな映画ら しいけどね、「危険な関係」。


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