【アルバム名】 PATTERNS OF JAZZ (SAVOY)
【リーダー名】 CECIL PAYNE (1956/5/19,22)
【パーソネル】
CECIL PAYNE (bs) DUKE JORDAN (p) TOMMY POTTER (b)
ART TAYLOR (ds) KENNY DORHAM (tp)
【収 録 曲】
THIS TIME THE DREAMS ON ME / HOW DEEP IS THE OCEAN /
CHESSMAN'S DELIGHT / ARNETTA / SAUCER EYES /
MAN OF MOODS / BRINGING UP FATHER / GROOVIN' HIGH
【内   容】
 焼きたての餃子を食べたら舌がひりひりします。軽い火傷でしょう。猫舌だから な、猫って。そこで大実験、「猫は本当に猫背か?」見たらわかるやん。猫背やん。背 筋のぴんと伸びた猫がいたら、それはどっか悪いんだって。たぶん背骨折れてるって。 そこで大実験パート2、「鮫は本当に鮫肌か?」これは実際に見たことないのでよくは わかりませんが、ワサビをおろすには鮫の皮がいいらしいですね。だからきっと鮫肌な んでしょう。ここまで書いてふと思った。実験でもなんでもないやん。最後のは実験で す。鮨詰めの電車に乗ったら鮨はできるか?えーとですね、被験者は寿司米と「しめサ バ」を手に持って鮨詰めの電車に乗り込むわけです。その状態で25分程揺られて目的 地に着いた時、はたして「バッテラ」は完成しているだろうか?で、私は実験してみま した。結果を申し上げましょう。サバがぐちゃーっとへばりついた獅子頭が完成しまし た。
「しまった!寿司米と獅子舞を勘違いしてた!」
 
 @ さて、今日もジャズの話ですね。セシル・ペイン、略してセシ・ペン。ミコ ちゃん?それは日ペン。紀文あたりが出さないか?ハンペンのミコちゃん。セシ・ペン に関しては、よくワカランです。この『パターン・オブ・ジャズ』(昨日のギル・メレ BN盤のパクリ?)というサヴォイ盤の原文ライナーを解読して彼の人間性に肉薄して みまよう。セシル・ペイン、フルネームはセシル・マッケンジー・ペイン。1922年 、ニューヨークのブルックリンに生まれています。母はピアニスト、父のオリバー・マ ッケンジー・ペインはサックス奏者、兄のニーヌ・マッケンジー・ペインは演歌歌手だ ったそうです。音楽一家と言ってよいでしょう。コドモの頃、歌とヴァイオリンとギタ ーのレッスンを受けていましたが、13歳の時、カウント・ベイシー楽団のレスター・ ヤングの演奏を聴いて彼はこう言いいました。「なあ父ちゃん、サックスこうてぇな。 」こうしてサックス奏者、セシル・ペインは誕生いたしました。(「セシ・ペン誕生物 語」・完)
 
 さて、1曲目いきましょう。このアルバム、レコードで言うA面がセシ・ペンの ワン・ホーンで、B面はドーハム入りのクインテットになります。「ディス・タイム・ ザ・ドリームズ・オン・ミー」。軽快な歌物です。演奏自体は何の変哲もないワンホー ン物なんですが、こういうケレン味のない演奏って悪くないです。ケレン味。インド風 味?それはカレー味。サークルKというコンビニの「インド風ドライカレーおにぎり」 、結構イケます。2曲目「愛は海よりも」、略して「愛海」。イントロ弾かせりゃ天下 一品のデューク・ジョーダン、やはりイイ味出してます。セシ・ペンの朗々とした吹き っぷりもいいです。楽器は違うけどデクスター・ゴードンのバラードプレイみたい。ジ ョーダンのソロも絶品。暗いバラード好き(別名:暗バラ・マニア)にはたまらん演奏 となっております。
 
 3曲目の「チェスマンのヨロコビ」と5曲目の「ソーサーの目」は共にランディ ・ウエストンの曲。チェスマンのほうはちょっぴりマイナーなムード。セシ・ペンのソ ロもちょっぴりファンキーなムード。綺麗なタッチのジョーダンのピアノに続いてバリ トンとドラムスの4バース。アート“地味”テイラーの晴れ姿であります。ソーサーの ほうはドーハム入り。ほのぼのとした曲調とドーハム独特の「詰まった」トーンがよく マッチしてますね。
 
 4曲目の「アーネッタ」と7曲目の「ブリンギング・アップ・ファザー」はセシ ・ペン作、6曲目の「マン・オブ・ムーズ」はセシ・ペンとジョーダンの共作です。ど れもなかなかの出来ですが、とりわけ「マン・オブ・ムーズ」が日本人ウケしそうです ね。やっぱ、日本人ならマイナーやん、みたいな。ラストはガレスピーの「グルービン ・ハイ」。このアルバム、8曲あってハズレなし。いかにもサヴォイなジャケは「買う 気ぜんぜん」だけど、ギル・メレ買うならこっち買え!というのが本日の結論でありま す。
 

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