【アルバム名】
ROLLIN’ WITH LEO (BLUE NOTE)
【リーダー名】
LEO PARKER (1961/10/12,20)
【パーソネル】
DAVE BURNS (tp) BILL SWINDELL (ts) LEO PARKER (bs)
JOHNNY ACEA (p) STAN CONVER (b) AL LUCAS (b)
PURNELL RICE (ds) WILBERT HOGAN (ds)
【収 録 曲】
THE LION'S ROAR / BAD GIRL / ROLLIN' WITH LEO /
MUSIC HALL BEAT / JUMPIN' LEO / TALKIN' THE BLUES /
STUFFY / MAD LAD RETURNS
【内   容】
 @ さて、今回はレオ・パーカーです。今回は余談なしです。あ、だいじょうぶ です。すぐに脱線しますんで。レオ・パーカーは別名「バリトンのパーカー」と呼ばれ ています。そらそうや。バリトン・サックス吹く人で、名前がパーカーなんやもん。と いう意味じゃなくて、バリトンのチャーリー・パーカーという意味ですね。こういう言 い方は定番となっていて、例えばオルガンのコルトレーン(ラリー・ヤング)だとか、 浪速のモーツアルト(キダ・タロー)などがあります。
 
 このレオ・パーカーという人、バリトン1本持ってあちこちのバンドを渡り歩い た渡世人らしいです。バリトン1本、サラシに巻いて〜♪巻くなって。主な活動場所は “ミスター・B”ことビリー・エクスタインのバンドとガレスピーのバンド。あと、イ リノイ・ジャケー。獲れたてピチピチの鮭ぇ?それは「生きのいいシャケ」。
 
  熊の胆嚢 干したものだと 広島人言ふ
 
 それは「熊の胆じゃけん」。語尾に「〜じゃけん」がつくんだよね、広島弁。「 〜じゃきぃ」とか。こちらのほうは
 
  牛肉を 干したものだと 広島人言ふ
 
 それは「ビーフじゃきぃ」。それを言うならビーフ・ジャーキーやがな、ばしっ 。というふうに用いられます。えーと、レオ・パーカーに関して私が訴えたいことはコ レだけですね。そうそう、『なにかいいことあるかも?』復活してましたねぇ。俳句・ 短歌の投稿はここからどうぞ。さてレオ・パーカー。バップ期に活躍した後、結核でし ばらく死にかけていたそうです。1961年に再起してBNにリーダー作『レット・ミ ー・テル・ユー・アバウト・イット』を吹き込み、続いてこの『ローリン・ウィズ・レ オ』を吹き込みましたが、このセッションの4ヶ月後に37歳で死んじゃいました。結 局、この『ローリング〜』は長い間オクラ入りになっていたそうです。いいなあ、こう いう暗い人生。日本人ウケしますねー。でもこのアルバム、ほとんど買う気がしません ね。デイブ・バーンズ以外、サイドマンも聞いたことないような人ばかりだし。ところ がどっこい、悪くないっす、コレ。騙されたと思って買え!ですね。
 
 1曲目「ザ・ライオンズ・ロア」。なんちゅうことないブルースですね。3管編 成ですが、テーマ演奏もこれといった工夫のないユニゾンだし。でも、まあいっか。た まにはこういった単純スイング物も。ソロはバリトン、ペット、テナーの順。各人、そ れなりに悪くないんですが、ジョニー・エイセアという人のピアノが思わぬひろいモノ でした。誰に近いかと言えばジュニア・マンスかなあ。ケリーみたいな感じもあるし、 ブロック・コードはガーランドだし。バリサクとドラムの4バースのあと、全員でテー マを吹いて一丁あがりです。
 
 個人的お薦めは2曲目の「悪い少女」。悪いのは顔か性格か素行か。個人的には 性格悪いのはパスですな。ファンキーなマイナー調のナンバーです。このヤンキーさは 多分、素行不良でしょう。各人のソロではテナーのビル・スウィンデルという人がいい ですね。続くエイセアのピアノ・ソロも絶品。ベース・ソロに続いてレオ・パー登場。 ケレン味のないプレイを披露します。以上。続く3曲目のタイトル曲もマイナーなムー ドを持った曲です。各人、持ち味を発揮したソロを披露します。以上。4曲目の「ミュ ージック・ホール・ビート」はジャケーの曲。楽しいです。5曲目「ジャンピン・レオ 」はレオ・パーの曲。ジャンピーです。6曲目の「ブルースを語る」もレオ・パーの曲 。ブルースを語っております。かなりアーシーな感じ。アーシーにはかかわりねーこと でござんす。という人はちょっとパスかも。7曲目の「スタッフィ」はコールマン・ホ ーキンスの曲。楽しいです。ラストの「マッド・ラッド・リターンズ」はアップテンポ のジャンピーなナンバー。「バリトンのパーカー」面目躍如。ほとんど一人で吹きまく り状態。頑張ってます。以上、今週もこれでおしまい。さいなら。
 

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