【アルバム名】
BLUE SERGE (CAPITOL)
【リーダー名】
SERGE CHALOFF (1956/3/4)
【パーソネル】
SERGE CHALOFF (bs) SONNY CLARK (p)
LEROY VINNEGAR (b) PHILLY JOE JONES (ds)
【収 録 曲】
A HANDFUL OF STARS / THE GOOF AND I / THANKS FOR THE MEMORY /
ALL THE THINGS YOU ARE / I'VE GOT THE WORLD ON A STRING /
SUSIE'S BLUES / STAIRWAY TO THE STARS / HOW ABOUT YOU
【内   容】
 「塩サバ掲示板」にも書いておきましたが、塩サバ通信に1通の質問メールが舞 い込みました。ブラウニーの「LARUE」という曲に関する質問ですね。早速、掲示 板には「SOUND SPACE“STEP”」の片桐さんからのレスが。私、オトコ のヒトってダメなの。それはレズですね。関サバさんからも関連メールもいただいてお ります。
 
> で、このいわゆる「質問」一般について、というよりは、こういった趣味系のH P製作者に寄せられる「質問」についてなんですが
> どういう意味合いを持っておるか、ということについての若干の考察を試みまし た。大きく分けると、
 
> 1. 素朴にそのことについて知りたい。
> 2. 被質問者の実力を試したい(質問者は答えを知っている。ある意味で、道 場破り)。
> 3. 単なる嫌がらせ。
 
今回の質問は間違いなく「1」でしょう。丁寧なお礼メールもいただいております 。で、この質問を受け取った私は関サバさんに転送したんですが、これは間違いなく「 嫌がらせ」です。それを察知したのか、関サバさんは非常に卓越した解答を返送してく ださいました。「嫌がらせ返し」でしょう。事の顛末は掲示板を参照です。
 
 @ さて、本日はサージ・チャロフ。略してサジ・チャロ。その実力はマリガン よりも上、なんて言われる白人バリサクの開祖のような人なんですが、若くして癌にな っちゃったと。で、医者もサージを、いや匙を投げちゃったと。で、33歳の若さで死 んじゃったと。そういう人ですね。おかげでリーダー作も数少ないんですが、この『ブ ルー・サージ』というアルバムは日本では結構人気ありますね。人気の秘密はまず第一 にサイドマンの魅力でしょう。ソニ・クラにフィリー・ジョー、ベースがリロイ・ヴィ ネガー。ばりばりやん。次いでアルバム・タイトルとジャケット。名前のサージと生地 のサージを引っかけた『ブルー・サージ』という名前がよろしい。生地のサージという のはどういうものなのかよくわからんが、ジャケットでおばさんが「あはん♪」と寄り 掛かっている服みたいなものなんでしょう。キャピトルというレーベルから「オシャレ 系」をイメージするかも知れませんが、なかなかどうして、かなりハードでっせ。
 
 1曲目「ひと握りの星」。歌物っぽい小粋な曲。サジ・チャロのバリトンはテナ ーかと思うほどの軽快な吹きっぷりです。クラークのブルージーなピアノとヴィネガー の堅実なベースがいいですね。いや、クラークはブルージー、ヴィネガーは堅実と書い ておけばまず間違いないです。(「聴かなくても書けるジャズ解説入門」より。)
 2曲目の「間抜けと私」はアップテンポの快演。バリサクでこのテンポはかなり ツライと思うんだけど、サジ・チャロは何の苦労もなく吹ききっております。ヴィネガ ーのベース・ランニング・ソロ、フィリーとサジ・チャロの4小節交換日記も迫力満点 です。3曲目「サンクス・フォー・ザ・メモリー」は一転してしみじみバラード。大き なヴィブラートがベン・ウェブスターっぽい。白人のくせに黒っぽいんですよね。日焼 けサロン行ったのか?チャロフ。
 
 4曲目「オール・ザ・シングス・ユー・アー」はバッパーの必修科目。えーと、 だいたい4曲目くらいになると書くことなくなってくるんですよねー。
 
  書くことが なけりゃしゃあない 次いこう (塩サバ1号)
 
俳句など詠んで次へいきましょう。5曲目、6曲目も書くことないですね。7曲目 「星へのきざはし」。この人、バラードがいいですね。名古屋弁でいうと「ばりゃーど 」。どえりゃーばりゃーどだでかんわ。とか。何がいいたいのか今ひとつよくわからん が。ラストの「ハウ・アバウト・ユー」はCDおまけ曲ですね。
 
  おまけ曲 真面目に語る 義務はない (塩サバ1号)
 
ついでにもう一句。
 
  出羽錦 忠雄の俳句に ひねりなし (塩サバ1号)
 
失礼なこと言っちゃアカンって。それにアンタ、人のこと言えんって!というサジ ・チャロの代表作でした。
 

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