【アルバム名】
MOON RAPPIN’ (BLUE NOTE)
【リーダー名】
BROTHER JACK McDUFF (1969/12/11)
【パーソネル】
BILL PHILLIPS (ts,fl,bs) BROTHER JACK McDUFF (org)
JERRY BIRD (g) JOE DUKES (ds)
【収 録 曲】
FLAT BACKIN' / OBLIGHETTO / MOON RAPPIN' / MADE IN SWEDEN / LOOSE FOOT
【内   容】
 うちの会社は総勢50名くらいなんですが、同じ名字の人が結構います。山田、 中山、中村、松田が各2人ずつ。うち、松田は両方とも本社勤務。名前で「シゲさん」 「キュウさん」と区別しております。仕事の内容で「ガスタービンの」「ディーゼルの 」と枕詞をつけたり。かく言う「稲葉」も2人。しかも同じ課で「ディーゼルの」仕事 をしております。ややこしいこと夥しい。電話をとった女の子は「若いほうですかぁ? トシとったほうですかぁ?」なんて相手に聞いたりしてます。あ、私はもちろん「若い ほう」ね。さすがに「サバぴょんのほうですかぁ?」と聞く人はいません。で、おじさ んのほうだと「稲葉課長、でんわ〜。」ということになり、私の場合だと「稲葉のゆう ちゃん、でんわ〜。」ということになります。FAXの場合は「稲葉(有)」と書きます 。ある日、私に電話してきた人が、
「稲葉って2人おるんや。なんて言えばいいの?」
「まあ、ユウジのほうとでも・・・」
「ああ、ユウジの(有)なんや。」
「なんやと思とったん?」
「有限会社!」
「なわけないやろ!」
 @ さて本日はブラザー・ジャック・マクダフ。略してブラジャー・マック。恥 ずかしくないか?そんな名前で。この人、プレスティッジに腐るほどリーダー作を吹き 込んでおりますね。で、この『ムーン・ラッピン』はBNに移籍して2作目にあたる作 品です。前回紹介したリューベン・ウィルソンの『ラブ・バグ』とは録音年も近く、レ コード番号も17番違い。で、ワケわからんジャケットもイメージ的によく似てます。 なんだこの「横広がり目鼻口オトコ」は。「完全BN本」の解説も3行と3分の1。ア ンタもか!行方均。「ゆくえ」サンじゃなくて「なめかた」サンね。はっきり言って、 なーんも期待してなかった1枚なんです。サイドマンも地味地味ジミー大西だし。とこ ろがどっこい、コレが意外に悪くなかったんですねー。では1曲目から順番に聴いてい きましょう。
 「フラット・バッキン」。外人のねえちゃんについフラフラと。それは「ふらっ とパツキン」。でも私は金髪より日本人のほうが好き。そんなことはどうでもいいです ね。いきなりオーネットの『ダンシング・イン・ユアヘッド』にちょっとだけ似た感じ のイントロで始まります。テーマ部分はホーンセクション付き。マクダフのソロにもホ ーンがからみます。唸り声まで出して、なかなかノッてるねぇ、ブラジャー・マック。 よく知らんビル・フィリップスというヒトも、おちゃめなフルート、ハード・ドライビ ングなテナーの両方で活躍します。
 「オブリゲットー」。イントロ部分が脳天気なのでノーテン野郎な曲かと思って いたらミステリアスな女声コーラスが。そこにホーンセクションも加わって結構イイ感 じ。「素うどん」みたいなスカスカ・リズムが何故か壮快。ブラ・マック、相変わらず ノッております。3曲目の「ムーン・ラッピン」はアルバムタイトル曲だけあっていい 曲です。ギターの繰り返しフレーズのバッキングがとってもバッキンガム宮殿。ジャッ ク・マック兄ィは途中でピアノソロまで披露してくださいますが、これがなかなかの味 わい。やるナァ、マック。
 「スウェーデン製」のメロディーも印象的ですね。演奏の後半はジョー・デュー クスのドラムが大活躍。以上です。あんまり書くことなかったな。ラストの「ルーズ足 」はストレートな4ビート・ナンバー。ビル・フィリップスのテナーとブラック・マク ダのオルガン・ソロに聞き惚れろ、みたいな。以上です。やっぱりあんまり書くことな かったな。以上5曲、バラエティーに富んだ内容で飽きさせませんです。一般的なオル ガンジャズのイメージとは違った、かなり「とんがった」感じの演奏ですね。とんがっ てるもんナァ、ながさわ君の頭。ふじき君は唇がムラサキだし。そうそう、チアノーゼ って
> 「チアノーゼ」ね・・・鼻の周りも青白くなるんですって。(←某看護婦見習い より。)
だそうです。というわけで今週もあと2つぅ♪オルガンはそれにて終了。オルガン 嫌いの人、もちっと我慢してね。ではまた明日。


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