- 【アルバム名】
- BLUE FLAMES (PRESTIGE)
- 【リーダー名】
- SHIRLEY SCOTT (1964/3/31)
- 【パーソネル】
- STANLEY TURRENTINE (ts) SHIRLEY SCOTT (org)
- BOB CRANSHAW (b) OTIS FINCH (ds)
- 【収 録 曲】
- THE FUNKY FOX / HIP KNEES AN'LEGS / FIVE SPOT AFTER DARK /
- GRAND STREET / FLAMINGO
- 【内 容】
- 君は「えびのこうげんとん」を知っているか?最近、近所の「一号館」というス
ーパーへ行くと、店内放送と言うのかテープでひっきりなしに「えびのこうげんとん」
の宣伝を流しているんですよね。たぶんそれは「海老のコウゲントン」というもので、
コウゲントンというのは何だかよくわからんが、たぶん中華料理の名前だろうと。漢字
で書くと「香源屯」みたいな。つまり「海老チリの素」みたいなものの宣伝だろうと勝
手に思っていたんです。そのくせ、「ヘルシーな豚肉がどーのこーの」と言っており、
ブタなのになぜ「海老の」なんだろう?と常日頃から疑問に思っていたんです。が、本
日、ついにその謎が解けましたぁ。
- 「えびの高原豚」というブタだったんですねー。エビノ・コーゲントン。ちょっと
だけデューク・エリントンに似ています。
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- @ さて今日はオルガンを弾くオバハン、シャーリー・スコット、通称シャリ・
スコです。シャリ・スコはスタ・タレと結婚していたことで知られていますね。「ジャ
ズ界のこまどり姉妹」と呼ばれてません。「ジャズ界のおしどり夫婦」ですね。でも後
には離婚しています。実は毎年オンナを替える、とんでもねー浮気者らしいですからね
ぇ、おしどりのオス。そんなわけでシャリ・スコとスタ・タレの共演盤というのは結構
あります。BNだとスタ名義、プレステだとシャリ名義になっているようですね。シャ
リ=タレ・コンビのアルバムは、はっきり言ってどれも同じようなもの。だから自分の
好きな曲の入っているアルバムを聴けばいいんじゃないでしょうか。BN盤なら名曲「
サラズ・ダンス」(邦題・皿踊り)の入った『ネバー・レット・ミー・ゴー』、プレス
テ盤なら「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」(邦題・夜更けのファイブ・スポ
ット)の入った、この『ブルー・フレームズ』なんかが個人的には好きです。
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- 普通、オルガニストというのはベース・ラインをオルガンのフットペダルで弾い
ちゃう、というか踏んじゃいます。でもシャリ・スコはフットペダルを踏まないのか踏
めないのか踏みたくないのか、とにかくあまり使いません。そのため一般的なオルガン
、ギター、ドラムスという編成でなく、オルガン、ベース、ドラムスという編成になっ
ています。そのせいか、それともオンナだからなのか、演奏は淡泊、亭主は関白、卵の
白身は卵白、卵の黄身には蛋白質といった感じのプレイをします。わりとコテコテ嫌悪
派にも受け入れられやすい感じですね。そこらあたりに着目して、1曲目「ザ・ファン
キー・フォックス」。シャリ・スコのオリジナルです。タイトルどおり、ファンキー狐
って感じの曲です。スタ・タレのちょっとくどい系テナーは都会系アンニュイ派哀愁一
家には受け入れにくいかも。じゃ、次いこう。「ヒップス・ニーズ・アン・レッグス」
。邦題「しり・ひざ・脚」。脚だけにアーシー、みたいな。次いこう。
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- 3曲目が「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」。言わずと知れたゴルソン
の代表作。カーティス・フラーの『ブルース・エット』が極め付けですが、このシャリ
=タレ版も悪くないです。ソウルフルなタレと繊細なシャリのハーモニーをご賞味くだ
さい。4曲目の「グランド・ストリート」はロリンズの曲。力強いっす。悪くない演奏
ですが、書くことないっす。座敷で使う椅子は座椅子っす。次いこう。
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- 5曲目、『フラミンゴ』。このタイトルを見るとピンクレディの「サウスポー」
を思いだしますね。「フラミンゴみたいに、ちょいと一本足で〜♪」というフレーズ。
実は私もサウスポーなんですよね。ま、サウスポーというより「頭パー」という感じで
すが。誰がや、失礼な。曲としては「サウスポー」よりも「この素晴らしき世界」に似
てますね。「わら、わんだふるわ〜る♪」という歌。その昔、サッチモの歌がコマーシ
ャルで流れてましたよね。それによく似た感じのバラードです。悪くない演奏ですが、
書くことないっす。スタ・タレのテナーがソウルフルっす。前に働いてた場所は古巣っ
す。すっぱい調味料は酢っす。というようなアルバムでした。ではまた。
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