- 【アルバム名】
- LET’EM ROLL (BLUE NOTE)
- 【リーダー名】
- “BIG” JOHN PATTON (1965/12/11)
- 【パーソネル】
- BOBBY HUTCHERSON (vib) JOHN PATTON (org) GRANT GREEN (g)
- OTIS FINCH (ds)
- 【収 録 曲】
- LET'EM ROLL / LATONA / THE SHADOW OF YOUR SMILE /
- THE TURNAROUND / JAKEY / ONE STEP AHEAD
- 【内 容】
- コドモの頃にやった「化学的実験あそび」の話。よくやったのが「ホーミングに
サンポールをかける遊び」。ホーミングというのはコゲた鍋なんかをこするのに使う「
みがき砂(みがき粉?)」というヤツです。クレンザーともいいます。お母さんという
のはたいへんよく鍋を焦がす存在なので家庭の必需品ですね。ホーミングが活躍した日
のカボチャやジャガイモは、苦味ばしってちょっぴりオトナの味がします。鍋とかケー
キとか焦がす女の人って、けっこうタイプだなぁ。(←焦げマニア?)サンポールはト
イレ用の洗剤です。この2つを混ぜるとアワが出て、とてもおもしろいです。今から思
えば塩素が発生してたんですねぇ。今でも頭が少しヨワイのは塩素を吸った後遺症かも
知れません。サンポールと言えば、よく10円玉を磨くのに使いましたね。ぴかぴかに
なってとってもハッピーな気分。ほとんど塩酸だもんね、サンポール。割れた温度計の
水銀を使って10円玉と水銀の合金を作ったこともあります。いや、綺麗な10円玉を
水銀の中に浸けておけば勝手に合金になるんだけど。見事、銀色に輝く10円玉が完成
し、学校でみんなに自慢しよう!と思っていたら、次の日にはすっかり錆びて、ただの
ヘンな色の10円玉になってました。高校時代のちょっぴり切ない思い出です。
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- @ さて、今日はビッグ・ジョン・パットン。「ムー」も読んじゃったし、頑張
って原稿書いちゃいましょう(5/10まとめ書き中)。思ったほど面白くなかったで
すね「環境ホルモンの謎」。環境にやさしいホルモン焼き屋さんの話かと思ったら全然
違うんだもん。でも1つだけ興味深いネタが。ミシシッピーアリゲーターというワニは
温度が30度以下ではメス、34度以上でオスになるんだそうです。32度前後だとカ
マワニになるんでしょうか?というわけで『レッテム・ロール』。オルガン・ジャズに
はちょっと場違いな感じのボビ・ハチが参加してます。オルガン・トリオ+ボビ・ハチ
の組み合わせはグラント・グリーン(本作にも参加)の『ストリート・オブ・ドリーム
ス』くらいしか思い出せんけど、これが意外と悪くないんですよねー。「赤いバックの
超ぼでこん黒人姉ちゃん」のジャケットからして、なんかやってくれそうな感じです。
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- 1曲目「レッテム・ロール」は原文ライナーによれば「ジョイフル・チューン」
です。楽しい40代。それはジョイフル中年。ジャズロックっぽい感じのジョイフルな
チューンです。G.グリーンのソロはいつもながらよく歌ってるし、短いフレーズの反
復で盛り上げるパットンもなかなか。ボビ・ハチはちょっぴりひかえめです。
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- 2曲目の「ラトーナ」はラテン風のナンバー。ボビ・ハチのヴァイブによるイン
トロがお洒落な感じですね。“ベビー・シスター”にインスパイアされて書いたらしい
です。ラーメン?それはベビースター。味付きのインスタントラーメンを生でかじるよ
うな菓子ね。あ、ひさしぶりに食べたくなった。各人のソロよりバックの反復フレーズ
のほうが気になってしまいますが、「カルナヴァル」な感じの楽しい演奏です。
- 3曲目「ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル」。日本名「いそしぎ」。ちょっ
とポップな感じで、なかなかの仕上がりです。『ストリート・オブ・ドリームス』が好
きな人ならきっと気にいるハズ。他のアルバムでは「ばりばりアーシー」(略して“ば
りアシ”)なパットンもボビ・ハチの影響か、随分垢抜けております。
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- 「ザ・ターンアラウンド」はモブレイの同名アルバムに入っていた曲。ま、「ザ
・サイドワインダー」のバッタもんだと思えば間違いないでしょう。あざといくらいに
ジャズ・ロック調の曲で、妙に張り切ってるグリーンのソロが面白い。パットンもいい
感じ。よく歌ってます。
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- 「ジャッキー」はドライブ感のある演奏。「ワン・ステップ・アヘッド」は1.25
拍子の演奏。分数で書くと5/4拍子。イントロの部分が「テイク・ファイブ」に似て
ます。総評。ボビ・ハチは脇役ながら隠しアジト、いや、隠し味として有効。パットン
、意外にいい。以上です。
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