- 【アルバム名】
- BAGS’ OPUS (UNITED ARTISTS)
- 【リーダー名】
- MILT JACKSON (1959/12/12)
- 【パーソネル】
- ART FARMER (tp) BENNY GOLSON (ts) MILT JACKSON (vib) TOMMY FRANAGAN (p)
- TOMMY POTER (b) CONNIE KAYY (ds)
- 【収 録 曲】
- ILL WIND / BLUES FOR DICHAAN / AFTERNOON IN PARIS / I REMEMBER CLIFFORD /
- GTHJJJKKK UUJJNNNM / WISPER NOT
- 【内 容】
- 今日は「京風料亭」について考えてみたいと思います。京風料亭だからお客さんのことは「○○さん
」じゃなくて京都風に「○○はん」と呼ぶでごわす、なんて女将が言うわけですね。そういう女将自身が薩
摩弁(?)なのがちょっと問題アリですが。竹田さんなら「タケはん」、山田さんなら「ヤマはん」という
具合ね。
- で、茶村さんという人がくるわけです。
- 「あらあ、ちゃーはん!」
- 「ちゃーはん、いらっしゃい!」
- 俺は焼き飯か!というような東海林さだおの漫画がありました。そこで「○○はん」特集。
- 関さんの場合。
- 「あらあ、せきはん!」
- 俺は初潮のお祝いか!
- 矢尾さんの場合。
- 「あらあ、やおはん!」
- 俺は倒産したスーパーか!
- 中華さんの場合。
- 「あらあ、中華はん!」
- こういうのは駄目ね。意味ないから。
- 珍儀須さんの場合。
- 「あらあ、ちんぎす・はーん!」
- こういうのも駄目。くだらないから。あとはえーとえーと、思いつかないな。というわけで、このネタ
、おしまい。
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- @ さて、今回はミルト・ジャクソン。MJQを離れたミルトは本性を発揮して「ファンキーおじさ
ん」になる、というのが定説ですね。ミルトのリーダー作で代表的なものをあげろ、という問題がされた場
合、『オパス・デ・ジャズ』あたりをあげる人が多いでしょう。フランク・ウエスがフルートで参加して、
シルバーの「オパス・デ・ファンク」やってるヤツね。「オパス」というのは「作品」ちゅうような意味ら
しい。ファンクの作品。そのまんまやん。「オパス」という言葉を使って短文を作れという問題が出題され
た場合、関西人ならまず9割8部7厘はこう答えるでしょうね。
- 「オパスでおます。」
- 残る少数派は「おーぱす巨泉」とか、なんかワケわかんねーこと書いてくる。
- オクトパス クとトを取ったら オパスやん
- ワケわからん俳句詠むヤツとか。
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- そんなわけで『バグス・オパス』。BNマーク付きでCD化されたりしてますが、原盤はユナイティ
ッド・アーティスツ。MJQでのミルトのプレイはよく「タキシードを着た」などと形容されますが、この
アルバムのジャケットなんか「ただのチョッキ着たおっさんやん!」みたいな。実に購買意欲を駆り立てら
れないですねぇ。でも、買うのやめようと思ったそこの姉ちゃん、ちょっと待ったぁ。買うのがもったいな
いなら万引きという手もあるしぃ。お兄さん、いい娘いるよぉ。それはポン引き。見つかった場合、「ヘン
なチョッキ着たおっさんのCDを万引きしようとした趣味悪すぎぃ、みたいな女」として末代まで笑われる
ことになりますが。サイドマンに注目。アート・ファーマーにベニー・ゴルソンです。ピアノがトミ・フラ
です。次に収録曲に注目。「クリフォードの思い出」に「ウィスパー・ノット」です。おじさんがチョッキ
着てるくらい何だと言うのだ。堂々と万引きしよう!
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- 1曲目、「イル・ウインド」。ホーン抜きのカルテット演奏です。お上品風のバラードです。2曲目
、「ブルース・フォー・ディアハーン」。これです、チャーハンのネタを思い出したのは。いかにもハード
バップ、という感じの演奏はまさに普段着のミルト。3曲目の「パリ午後」はジョン・ルイスの曲。ホント
に仏好きだな、このオッサン。これからは彼のことを「ホトケのジョン」と呼ぼう。自分のミスを部下のせ
いにしてクビにしたり、OLに手を出して水子1匹つくってそのまま捨てたり。あかんやん、鬼やん。「ク
リフォードの思い出」はヴァイブの主旋律にホーン陣がオブリガードで絡む、みたいな演奏。はっきり言っ
てホーンは邪魔ですね。次の曲(勤務中だから資料なし)はファーマーをフィーチャーした演奏。いい感じ
だったような気がします。ラストの「ウィスパー・ノット」はいかにもゴルソンらしいアレンジが施された
演奏。いい感じだったような気がします。ウィスパー、囁きですね。鰻の?それは蒲焼き。ジューシー?そ
れはカバヤ。おサルの?籠屋。ハウス?加賀谷。名古屋弁?だがや。という感じの1枚でした。
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