【アルバム名】
JUST US (PRESTIGE)
【リーダー名】
ROY HAYNES (1960/7/5)
【パーソネル】
RICHARD WYANDS (p) EDDIE De HAAS (b) ROY HAYNES (ds)
【収 録 曲】
DOWN HOME / SWEET AND LOVELY / AS LONG AS THERE'S MUSIC /
WELL NOW / CYMBALISM / CON ALMA / SPEAK LOW
【内   容】
 連載小説「ウニを煮ていたジョニー」(1)
 
 「ウニは鮮度だ。新鮮なウニだけが生で食べることが出来る。」
黒人兵ジョニーはいつも口癖のように言っていた。でも、黒人ってウニをナマで食 うのかなあ?なんせタイトルだけ思いついて、あとは何の展望もないまま書きはじめち ゃったからなあ。つまりですね、ジョニーは休みの日に寿司屋へ行ったと。で、ウニを ですね、
「おいしいから食べてみなって。騙されたと思って。」
とか言って勧められたと。で、食べてみたらマズかったと。あかんやん。ホントに 騙されてるやん。だいたい、書いている本人がウニ好きじゃないからな。ナマで食える ものなのか煮て食うものなのかもよく知らんし。話の都合上、新鮮なウニはナマで食え ると。でも古いウニは煮ないと食べられないと。ジョニーの暮らしているオキナワでは 新鮮なウニが手に入らず、
「こんなウニ、話にならんやん。」
と嘆きながら今日もジョニーはウニを煮ると。うん、かなりストーリーのディティ ールが決まってきたな。この小説、あと1回くらい続けられるかもしんない。
 
 @ さて、ロイ・ヘインズ。アナグラムにすると「イ・ヘロインズ」。なんか麻 薬中毒患者のバンドみたい。略すとロイ・ヘイもしくはロイ・ンズ。ロイ・ヘンなんて 普通に略してはつまんないんだもんね。やっぱ、ロイ・ヘイのほうがいいな。態度がで かい?それは横柄。開けたり閉めたり?それは開閉。ノリノリぃ?それはヘイヘイ!
 
 ロイ・ヘイのリーダー作でまず頭に浮かんだのは『ウイ・スリー』、日本名『僕 たち、3人だがや』。このアルバムのジャケット眺めていて、ふと思った。このチェン バース、誰かに似てへん?猿岩石の有吉?自信がなかったので色々と関連サイトを検索 してみたが、確信はとれず。全然違っていたらゴメンなちゃい。もう1人、似てるヒト を思い出した。寺本くん。いや、中学の同級生なんだけど。フィニアス・ニューボーン はこのアルバムが一番イイですね。特にアルバム冒頭の「リフレクション」がよろしい です。その『ウイ・スリー』の続編というか、二番煎じというか、柳の下の柳ジョージ というか、まあそういったアルバムがこの『ジャスト・アス』。ピアノがリチャード・ ワイアンズで、より一層マニアックな感じに仕上がっています。
 
 実を言うと私、このリチャード・ワイアンズというの、名前は知ってるんだけど 、どういう人なのかよくわからんかった。ジャケットで車に乗っている3人のうち、ど のヒトなのかもわからんし。一番手前がロイ・ヘイだから、うしろの2人のうちのどっ ちかだとは思うのだが。(真ん中カナ?)1曲目の「ダウン・ホーム」を聴く限り、そ のスタイルは「ブロックコードをベタに多用した時のレッド・ガーランド」を意識して る、場末の酒場のお抱えカクテル・ピアニスト。略して「場末のカク・ピー」。更に略 して「場末ピー」。もういっちょ略せば「場ー」。しかしそこまで略す必要があるのか と反省して「場末カクピ」。どうでもいいから先へ進んで2曲目の「スィート・アンド ・ラブリー」。これはイイですね。イイけど暗い。暗いけどイイ。略して暗イイ。
 
 「アズ・ロング・アズ・ゼアズ・ミュージック」は小唄小唄したスインギーなナ ンバー。水俣病?それは水銀。「ウェル・ナウ」はほとんど一人太鼓。英語でいうとド ラム・ソロ。自分のリーダー作だもん、これくらい大目に見てあげましょう。「シンバ リズム」はロイ・ヘイとリチャ・ワイの共作。ブルージな感じ。「コン・アルマ」はガ レスピー作。ラテンな感じ。後半の解説が投げやりなのはいつものことだ、気にするな 。ラストの「スピーク・ロウ」がいいですね。どこがどうイイのか説明するのはムツカ シイけど、悪くはないから「いい」。そんなところですね。さっきビール飲んだし、あ まりやる気ないし。でもこれ、一人太鼓の1曲を除き、ロイ・ヘイくんがあんまりでし ゃばってない感じですね。タイトルのとおり「和を貴び、平和に過ごして極楽往生」み たいな。ああ見えて案外、浄土真宗なのかも知れんな、ロイ・ヘインズ。という事を感 じさせる1枚でした。


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