【アルバム名】
CURTIS FULLER VOL.3 (BLUE NOTE)
【リーダー名】
CURTIS FULLER (1957/12/1)
【パーソネル】
ART FARMER (tp) CURTIS FULLER (tb) SONNY CLARK (p)
GEORGE TUCKER (b) LOUIS HAYES (ds)
【収 録 曲】
LITTLE MESSENGER / QUANTRALE / JEANIE /
CARVON / TWO QUARTERS OF A MILE / IT'S TOO LATE NOW
【内   容】
 私は今、「カルピスキッズ」を飲みながら原稿を書いています。ヤクルトをちょ っと大きくしたような容器に入っていて、うーん、ちょっぴりオトナの味。このオイシ サはコドモにはわかるめえ、ちっちっちっ。ヤクルトも好きだけどね。雪印ローリーも 好きだ。高校生の頃、ローリー5本連続一気飲みとか、よくやったものです。ローリー は1パック6本入りだったかな。ま、どうでもいいけど。ヤクルトはですね、冷凍庫で 凍らせて食べてもおいしいです。口が小さいのでスプーンの柄のほうでホジるんですけ どね。食べにくいです。凍らせると、たいていは蓋の銀紙(?)の部分が膨れるんです が、たまに容器に「びしっ」とひびが入ったりします。こうなると冷凍庫がべたべたに なり、お母さんに叱られます。いい歳こいて、そんなもん食べるんじゃないの、とも。 体積が大きくなる分だけ、ちょっぴり味が薄い気がしますが。甘いモノが苦手な人はヤ クルトに少しインスタントコーヒーの粉を混ぜるといいですね。試したことありません が。皆さんもぜひ試してみて、その結果を連絡下さい。宛て先は塩サバ通信編集部アン ケート課「やってみたらまずかった」係まで。さて、今回からトロンボーン編です。ま さか「トロンボーンは人材が豊富だから137人はいけますねっ。」なんてメールが来 るんじゃなかろうな。トロンボーンは地味な楽器で、学校のブラスバンドなんかでも人 気がないそうです。手を前に伸ばした状態で横一列に並ばせ、手の長い順に「お前とお 前とお前!」というふうに強制的に割り当てられるらしいです。ジャズでもやっぱり地 味で、2管編成の場合、トロンボーン奏者がリーダーでない限り、まず使われることは ありません。3管編成になってようやく登場します。でも3管編成にはかかせませんよ ね。レバニラ炒めにおけるモヤシのような存在。決して主役じゃないんだけど、いない と困るというような。この『カーティス・フラー・VOL.3』は、そのモヤシが主役 になったアルバムです。モヤシニラ炒めですね。でもそれだけじゃ寂しいからハムの刻 んだのも入れちゃえと。そのハムがソニー・クラークです。となるとアート・ファーマ ーがニラか。ちょっとイメージが違うな。どちらかというとレタスって感じ。レタスと モヤシとハムを炒めたか。どんな料理や。このアルバムは「つべこべ言わずにまず音を 聴け!」です。ま、どんなアルバムでもそうですが。でもそれを言ってしまうとこのコ ーナーの存在意義がなくなるし。1曲目「リトル・メッセンジャーズ」。ええがな。ラ テンなリズムとファンキーなテーマがええがな。ソロ1番手のクラークがええがな。フ ァーマーもフラーもええがな。2曲目「クァントレイル」。ええがな。ファンキーやが な。1曲目と2曲目がよければ万事OK。そのアルバムは「当たり」であると言えます 。ゴルソン抜きの「ジャズテット」って感じぃ?トランペットとトロンボーンという編 成も悪くないなー。クラークいいなー。3曲目と5曲目は明るくほのぼの。4曲目の「 カーヴォン」は暗ーい「ちょうちょ」。「なのはにとまれー」って感じ。特にベースの アルコが暗いムードに拍車をかけます。指でボーンと弾くピチカートに対し、弓でギャ ギャギョギャグエーと弾くのがアルコ。ポール・チェンバースあたりが得意としていま すが、概して不評です。得意としてても評判悪く、立場ないです。ラストの「遅すぎる 」はいいですね。溢れる歌心って感じ。クラークの「後ろ髪ひかれるタッチ」がタマラ ン。今からでも遅くない。持ってない人はすぐにレコード屋へGO!


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