- 【アルバム名】
- LOOK OUT (BLUE NOTE)
- 【リーダー名】
- STANLEY TURRENTINE (1960/6/18)
- 【パーソネル】
- STANLEY TURRENTINE (ts) HORACE PARLAN (p)
- GEORGE TUCKER (b) AL HAREWOOD (ds)
- 【収 録 曲】
- LOOK OUT / JOURNEY INTO MELODY / RETURN ENGAGEMENT /
- LITTLE SHERI / TINY CAPERS / MINOR CHANT
- 【内 容】
- 本日は多度町役場の駐車場で書いております。早く着きすぎぃ、みたいな感じで
。鈴鹿の山が雪をかぶって綺麗に見えてますねえ。デジカメで撮影したら全然綺麗じゃ
なかったので掲載は見あわせますが。いけませんねえ、デジカメ。のぞきは犯罪です。
(←それはデバガメ。)それにしてもここは女子高生が全然通らなくて、つまんないで
すね。
- さて今回はスタリー・タレンタイン。久し振りに名前だけはメジャーな人ですね
。アメリカでは「最も高いギャラを取る男」らしいです。ああ、「じんこう」から取っ
た香料?それは伽羅。なんなんだそれは。伽羅もそうだが、「じんこう」も。いや、ザ
ウルスの辞書に「逆引きサーチ」というのがあるんです。語尾に「〜ゃら」がつく言葉
を調べたりできる機能。ボケる時には重宝ですね。で、「〜ゃら」を調べたら「おべん
ちゃら」「がむしゃら」「伽羅」だって。ギャラと「がむしゃら」じゃ違いすぎるし、
かと言って伽羅ではわけわからんし。苦汁の選択でした。で、スタンリー。辛口ぃ?(
←それは端麗。なんでもいいが話がすすまん。)日本での人気はさほどでもなくて、ハ
ロルド・ランドやクリフォード・ジョーダンよりはちょっと上という程度である、とラ
ズウェル細木も書いてました。トランペッターのトミー・タレンタインは実兄なんです
が、弟のほうが有名です。やっぱり弟のほうがデキがいいんですよね。最初のコドモは
わけわかんなくて失敗したまま大きくなるんですが、2人目の場合はその経験がいかさ
れるわけです。そういえばグリルかアンデルセンの童話に「賢くない兄と悪賢い弟」と
いうのがありました。どっちもアカンやん!まだ「賢くない」ほうがマシかも。で、こ
のスタンリーとトミーのタレンタイン兄弟は、世間では「スタ・タレ」「トミ・タレ」
と呼ばれています。グルメ番組に出てくるタレントは「食べタレ」、しゃぶしゃぶは「
ゴマダレ」、武家の礼服は「ひたたれ」、小僧は「鼻たれ」。昔、社会党に「いわたれ
」という人もいましたね。いわたれ・すきお。始めてこの人の名前を聞いた時、「岩田
・れすきお」かと思って、ずいぶんヒップな名前やなあと感心しました。で、そのスタ
・タレ。「最後のボス・テナー」の異名を持つとおり、ジーン・アモンズやアーネット
・コブ、イリノイ・ジャケーらに通ずるスタイルの持ち主です。ここが日本で人気のな
い所以でしょう。馬鹿にされてるもん、ソウル系って。後にポップ路線に走ったりした
し。おかげで「食わず嫌い」の人が多いのではないでしょうか。初期のBN盤にはハー
ド・バップとして楽しめるアルバムが結構ありますよ。というのを今回の私は主張した
い。オルガン入りで悪くないのもありますが、今回はオーソドックスにピアノ入りでい
きましょう。『ルック・アウト』。BNデビュー作ですね。パーラン、ジョージ・タッ
カー、アル・ヘアウッドの「アス・スリー・トリオ」が黒いモン好きにはたまらん。無
駄遣いしすぎぃ?それは金がたまらん。砂漠ぅ?それはタクラマカン。小泉八雲ぉ?そ
れはラフカディオ・ハーン。1曲目のタイトル曲はブルース。パーランのイントロがい
かにもの雰囲気。薬液や水などを霧のようにして噴出させるしくみの器具ぅ?それは噴
霧器。2曲目のバラードは意外にも上品な仕上がりです。鉄棒?それは蹴上がり。3曲
目の「リターン・エンゲージメント」は『アス・スリー』にも入っていたパーランの曲
。個人的には4曲目の「リトル・シェリ」が好きですね。ファンキーかつソウルフル。
ラストの「マイナー・チャント」もちゃんとした演奏。馬鹿にしたもんじゃないですよ
、スタ・タレも。と私は言いたい。
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