- 【アルバム名】
- CON ALMA! (PRESTIGE)
- 【リーダー名】
- CHARLES McPHERSON (1965/8/6)
- 【パーソネル】
- CHARLES McPHERSON (as) CLIFFORD JORDAN (ts)
- BARRY HARRIS (p) GEORGE TUCKER (b) ALAN DAWSON (b)
- 【収 録 曲】
- ERONEL / IN A SENTIMENTAL MOOD / CHASING THE BIRD /
- CON ALMA / I DON'T KNOW / DEXTER RIDES AGAIN
- 【内 容】
- 今回はチャールス・マクファーソンです。書くことなくてページをうめるのに苦
労しそうですね。このジャズコーナーの「内容」の部分がどれくらいの量かと思って数
えてみたら、原稿用紙で約3枚半でした。今回でちょうど50作目ですね。ということ
は原稿用紙2768枚分か。どういう計算や。正確には175枚分ですね。これで予定
の3分の1まできたことになります。そろそろネタぎれが心配になってきましたね。さ
て、原稿用紙0.5枚分くらい潰れたところで本題に入りましょう。
- チャールス・マクファーソン。彼を一言であらわすとすれば「遅れてきたバッパ
ー」という事になるでしょう。モード・ジャズ、フリー・ジャズ、ソウル・ジャズなど
が吹き荒れる60年代にチャーリー・パーカーのスタイルを引っ提げて颯爽と登場した
チャールス・マクファーソン。チャールス・マクファーソンはマクファーソンが名字で
チャールスが名前です。1939年7月24日にミズーリ州ジョプリンで生まれました
。母親は女であり、父親は男であったと言われています。いわば平均的な普通の家庭で
あったと思われます。生まれてから5年程たって、彼は5歳になりました。まずは順調
な成育を遂げたと言えるでしょう。アルト・サックスを始めたのは13歳の時で、17
歳の時にデトロイトでバリー・ハリスやロニー・ヒリヤーと知り合ったそうです。特に
バリー・ハリスとの出会いが彼の運命を決定づけたと言えるでしょう。ロニー・ヒリヤ
ー。名古屋弁で言うとロニー・ひりゃあ。この人に関してはあまりよくわかりません。
勉強不足ですね。海星高校のラカラ先生も教えてくれませんでしたし。で、バリー・ハ
リス。彼は「ビ・バップ一筋、パウエル命」の人として知られています。そのハリスに
師事したマクファーソンは当然の如くビ・バップに興味を抱くようになり、ビーバップ
・ハイスクールに入学したりします。ただのヤンキーやん。アメリカ人やし。で、ミン
ガスの「ジャズ・ワークショップ」に参加して有名になったんですね。マクファーソン
の参加したミンガスのアルバムって何があったかと思って調べたら、『ミンガス・アッ
ト・モンタレー』に入ってますね。あ、ロニー・ヒリヤーもいる。このアルバムが64
年で、初リーダー作の『ビバップ・リビジテッド』もこの年ですね。それに続く第2作
がこの『コン・アルマ』。1作目同様、師匠のバリー・ハリスが参加しています。1曲
目の「エロネル」はモンクの曲ですが、それほど変な曲ではないので文句はありません
。なんか、ほのぼのとした演奏ですね。パーカー直系と言ってもビバップの厳しさはな
くて、わりかしハードバップ的です。
- 2曲目の「イン・ア・センチメンタル・ムード」がいい。情緒豊かなバラードで
すね。ちなみにこの曲は、出だしの部分が「はるばる来たぜ函館」であることで知られ
ています。「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス」や「優しき伴侶を」にも似て
るし。
- 「チェイシン・ザ・バード」はパーカー、「コン・アルマ」はガレスピー、「デ
クスター・ライズ・アゲイン」はデクスター・ゴードンの曲。オリジナルの「アイ・ド
ント・ノウ」は「パーカーズ・ムード」っぽいムードです。こういう曲ではやっぱりパ
ーカーですね。以上、前半にいらんこと書きすぎて、後半は駆け足でした。
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