【アルバム名】
MOST LIKELY (RIVERSIDE)
【リーダー名】
DICK JOHNSON (1957/10/30)
【パーソネル】
DICK JOHNSON (as) DAVE McKENNA (p)
WILBUR WARE (b) PHILLY JOE JONES (ds)
【収 録 曲】
LEE-ANTICS / IT'S SO PEACEFUL IN THE COUNTRY /
AW C'MON HOSS / STELLA BY STARLIGHT / ME'N'DAVE /
IT'S BAD FOR ME / THE END OF A LOVE AFFAIR /
FOLDROL / THE LOOP
【内   容】
 最近、ぼちぼちですがメールが届くようになりました。この場を借りてお礼申し 上げます。いや、行数稼ぎとかそういうことではなく、純粋に感謝の気持ちから。アン ケートでもいいですからね。つまらないと思ったら正直にそう書いて下さい。そのこと で嫌がらせのメールを送ったり、剃刀の刃を送りつけたり、家の玄関の前にネコの死体 を置いたり、労働1号を発射したり、というような事はします。(←するんかい。)
 さてディック・ジョンソン。誰やそれ。と思った人は正しい人です。こんな人を 知ってる人は相当に変な人です。ブルーノートの東芝EMIほどではないが、プレステ ィッジとリバーサイドの版権を持つビクターも最近マイナーなものまでCD化するよう になりましたな。日本盤のCDも最近では2000円前後とお買い得になりました。そ れでも5枚まとめて買うと10000円だもんな。もっと安くならんのか。ラズウェル 細木じゃないけど、「1枚50円くらいなら聴きたいアルバムはいっぱいあるんだが」 といったところです。この『モスト・ライクリー』というアルバムも50円なら買う人 もいるかも知れんが、2000円出してまで買うのはちょっと、というところでしょう 。なんせディック・ジョンソンなんか名前すら聞いたことないし、ジャケットのセンス も今ひとつやし。しかしまあリバーサイド盤やし、フィリー・ジョーも入っているし、 他に買うもんもないし、ということで買ってみました。ほとんどバクチやな、最近のC Dの買いかたは。その結果、大当たりではないがハズレでもない、といったところ。年 賀状のお年玉くじで言うと切手シートが当たった、というようなものですね。歳末の商 店街の抽選会なら4等の醤油(1.8リットル入り)。1曲目の「リー・アンティーク 」は明らかにリー・コニッツの影響が感じられます。リー・コニッツなんかほとんど聴 いたことないけど、ライナーノートにそう書いてあるので多分そうなんでしょう。個人 的には「あ、アート・ペッパーみたい。」と思いましたが。「四月の思い出」のコード 進行で作られた曲みたいで、ベースソロの頭で原メロディーが聴かれます。2曲目の「 イッツ・ソー・ピースフル・イン・ザ・カントリー」はバラード。出だしの音色がちょ っとソニー・クリス。フレージングはやっぱりペッパーみたいと思うんやけど。バラー ドをもう1曲。「ジ・エンド・オブ・ア・ラブ・アフェア」。日本名「情事の終わり」 。なんとかならんのか、この日本名は。なんか、けだるい昼下がりの団地妻みたいなも んを想像するではないか。実際には、フラれてしまった女の人が、強がって明るく振る まっている様を歌ったせつないバラードなのに。「情事」が問題だな。反省しろ、山本 譲二。ミディアム・テンポの「イッツ・バッド・フォー・ミー」もいいですね。
 このCDのライナーノートを読んでためになった情報をひとつ。フィリー・ジョ ーの本名はジョセフ・ルドルフ・ジョーンズだって。知ってましたか?ついでに「塩サ バ通信」読んでためになる情報をひとつ。フィリー・ジョーの「フィリー」はフィラデ ルフィアの意味です。誰でも知ってますね。というわけでこのアルバム、50年代のペ ッパー好きなら気に入ってもらえると思うのですが。


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