【アルバム名】
LD+3 (BLUE NOTE)
【リーダー名】
LOU DONALDSON (1959/2/18)
【パーソネル】
LOU DONALDSON (as) GENE HARRIS (p) ANDREW SIMPKINS (b) BILL DOWDY (ds)
【収 録 曲】
THREE LITTLE WORDS / SMOOTH GROOVE / JUST FRIENDS /
BLUE MOON / JUMP UP / DON'T TAKE YOUR LOVE FROM ME / CONFIRMATION
【内   容】
 ルー・ドナルドソン。通称ルーさん。なんかカレー作るのが得意そう。そういえ ばどこへいったのか、ルー大柴。ルーさんと言えば私はあの歌を思い出します。ルーさ んが夜なべをしてー。それは母さん。ルーさんお肩をたたきましょー。それも母さん。 ルーさんルーさん、お鼻が長いのねー。それはぞうさん。ルー・ドナルドソンと言うと 多くの人の頭に浮かぶのは『ブルース・ウォーク』でしょう。世の中の「ジャズ名盤・ 名演ガイド」の類いではルー・ドナルドソンと言えばまず90%はこのアルバムが紹介 されています。しかしこのアルバムは通を自認する人々の間では確実に馬鹿にされる1 枚であります。ブルース・ウォークぅ?駄目駄目。あんなのはパーカー派だったルーが コマーシャリズムに魂を売った作品じゃないの。だいたいなんなの?あのちゃかぽこち ゃかぽこは。と、唾を吐くように言われるのがオチです。ちゃかぽこちゃかぽこという のはコンガですね。馬鹿にされるんだよな、コンガって。こういう人はアート・ブレイ キーの『バードランドの夜』のルーを愛聴してます。『ウェイリング・ウィズ・ルー』 とか。一方、アリゲーター派と呼ばれる一団もいます。『アリゲーター・ブーガルー』 以降を信奉する一派ですね。私は何派かというと「ブルースからフット派」ですね。ち ょっと俗化し始めた『ブルース・ウォーク』からオルガンジャズに行く直前の『ライト ・フット』までといったところです。
 ルーに一番合うピアニストは誰か。という問題について考えてみた時、やっぱり ハーマン・フォスターでしょうか。ルーのアルバム以外では聴いたことないけど、ルー のアルバムでは聴いたことがあります。私のハーマン・フォスターに関する知識は以上 ですべてです。盲目のピアニストらしいですね。ああ、牛や馬を放し飼いにしながらピ アノを弾く人ぉ?それは放牧のピアニスト。どんなピアニストや。この『LD+3』は ブルーノートで売り出し中のピアノ・トリオ・グループ、「ザ・スリー・サウンズ」と の共演盤である。電車の中で上品そうな山の手オバサンが財布を取られそうになった時 に思わず口から出てしまう言葉、「あ、スリざんす」にちょっとだけ名前の似たこのグ ループはアメリカでは結構人気があったらしいが、あまり日本人に受けるスタイルでは なかった。ブルーノートの4000番から4200番まではすべて集めるぞ。ただしス リー・サウンズはいらん。などとスイング・ジャーナルの読者欄に投書した人もいるか も知れん。そんな人はこの『LD+3』を聴いて認識を改めるとよい。脳天気そうなス タイルがルーさんと相性ぴったりなのである。肩肘はらない自然体の演奏が肉体疲労時 には心地よいですね。「スリー・リトル・ワーズ」や「ドント・テイク・ユア・ラブ・ フロム・ミー」みたいな小唄小唄した曲がいい。「ジャスト・フレンズ」も悪くない。 「私達、ただの友達でいましょうね。」と言われてしまった場合の「ただの友達」です ね、ジャスト・フレンズとうのは。この場合、友達になりたいという気持ちさえまった くないわけで、だから「じゃあ金貸して。友達やんか。」などと言ったらどつかれるこ と必須です。おとなしく諦めましょう。


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