【アルバム名】
READY FOR FREDDIE (BLUE NOTE)
【リーダー名】
FREDDIE HUBBARD (1961/8/21)
【パーソネル】
FREDDIE HUBBARD (tp) BERNARD McKINNEY (euphonium)
WAYNE SHORTER (ts) McCOY TYNER (p) ART DAVIS (b) ELVIN JONES (ds)
【収 録 曲】
ARIETIS / WEAVER OF DREAMS / MARIE ANTOINETTE / BIRDLIKE / CRISIS
【内   容】
 全国の「塩サバ」ファンの皆様、いかがお過ごしでしょうか。お陰様で、この「 塩サバ通信」は300万アクセスを突破する勢いであります。(←塩サバだけに、サバ のよみすぎ。)最初、アクセス・カウンタがすぐにオーバーフローするのではなかろう か、と心配していたのがアホみたいですね。さて、今回はフレディ・ハバードですが、 その前に「花の子ルンルン」について考えてみましょう。あ、それは前回やりましたか 。ではやめましょう。それでは本題に戻ってフレディです。フレディ・ハバードをフレ ディと呼ぶか、ハバードと呼ぶか、ちょっと迷いますね。マイルス・デイビスをデイビ スと呼ぶ人はあまりいないし、ジョン・コルトレーンをジョンと呼ぶ人もいませんが。 ジョンでは犬みたいやし。うちの猫はスータローやし。フレディだとフレディ・レッド もいるので、ここではハバードと呼びましょう。ハバードの出身大学は?答え。ハーバ ード大学。たぶんウソです。ハバードのデビュー作は?答え。BN盤の『オープン・セ サミ』。(自信はない。)日本語になおすと「開け、ゴマ」。あたり前田のセサミハイ チのセサミ。ということは「セサミストリート」は「ゴマ通り」か。セサミはよくサラ ミと勘違いしますね。セサミストリートと聞くと、なんとなく頭の中にソーセージの姿 が浮かぶ、という人は多いはずです。(自分だけか?)で、このアルバムでのハバード のプレイは多分にハードバップ的。いかにもブラウニー直系といった感じの演奏を披露 しています。2作目の『ゴーインア・ップ』も同様。『ハブ・キャップ』になって、よ うやく曲によってモーダルなムードが聴かれるようになります。「ルアーナ」とか「プ レクサス」なんか、いいですねえ。で、ハバードのスタイルが一応の完成を見たのが、 この『レディ・フォー・フレディ』ではないでしょうか。ユーフォニウムなんて楽器が 入ってるな。ジュースの缶なんかに使う金属か。(それは「アルミニウム」。「ユーフ ォ」はどうした。)地球の男に飽きたか。(それは「UFO」。「ニウム」はどこへい った。)よくわからんがトロンボーンみたいな音色の楽器である。ま、こんなもんはど うでもいい。このアルバムの最大のポイントはショーターの参加であろう。ウエイン・ ショーター。漢字で書くと上院翔太。日本人に帰化したら絶対にこの名前だな。なんと いっても1曲目の「アリエティス」が素晴らしい。エキゾチックな味と香りのオリエン タル・マースカレーのような曲調が日本人のお口には大変よく合う。ハヤシもあるでよ う。3管のアレンジも新鮮ですね。ハバード、ショーター、マッコイのソロもよろしい 。ユーフォの人も陰ながら健闘しています。
 2曲目の「ウィバー・オブ・ドリームス」は歌もの。ああ、懲りてナマスを吹く ぅ?それは「あつもの」。誰が知ってるんだ、そんなマイナーなことわざ。ちなみに漢 字で書くと「羹」。漢字1字で「あつもの」。意味は熱いもの。そのまんま。あつもの 、ただものではない。ちなみにここで言う「歌もの」というのは、歌詞を付けて歌うた めに作られた曲という意味で、ハバードがカラオケで歌っているわけではない。が、こ こでのプレイはまるで歌っているかのようである。トーンがまろやかですが、フリュー ゲルホーンなんでしょうか。ミディアムテンポになった直後の、「ぺれれれれ、ぺれれ れれ。」というフレーズが好きです。この2曲がずば抜けていい出来で、残りの3曲は 普通です。書きたいことは以上です。


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