【アルバム名】
LITTLE JOHNNY C (BLUE NOTE)
【リーダー名】
JOHNNY COLES (1963/7/18,8/9)
【パーソネル】
JOHNNY COLES (tp) LEO WRIGHT (as,fl) JOE HENDERSON (ts)
DUKE PEARSON (p) BOB CRANSHAW (b) WALTER PERKINS (ds) PETE LA ROCA (ds)
【収 録 曲】
LITTLE JOHNNY C / HOBO JOE / JANO / MY SECRET PASSION /
HEAVY LEGS / SO SWEET MY LITTLE GIRL
【内   容】
 あなたは「ブルーノート・クラブ」に入ってますか。@入っている。A入ってない。Bわからない。Bと答えた人、しっかりしなさい。東芝EMIのCDを買うと、ライナーノートの片すみに三角のクーポンがあります。ああ、動物記?それはシートン。全然ちがうな。あってるのは「ー」と「ン」だけやがな。「○ー○ン」ならいっぱいあるぞ。ベーコン、ビーフン、アーメン、ラーメン、ムーミン、レーガンなど。子供の頃、親にファーブル昆虫記を買ってきてと頼んだのに、間違えてシートン動物記を買ってきたりして、悔しい思いをしたことはありませんか。で、そのクーポンを集めるとブルーノート・グッズがもらえるわけです。私も「マイルス・デイビス・マグカップ」「Tシャツ白・黒」「クッション」「バスタオル」「腕時計」「ブルーノート・ロゴ入りジッポーライター」など貰いました。東芝EMIはブルーノートの1500番代と、4000番代の4200番までをすべてCD化するという暴挙に出ました。約300枚。1枚1800円の廉価とはいえ、合計54万円。これだけ買えばBNグッズの全制覇も夢じゃありません。ちなみに会員証はクレジットカード兼用なので、キャッシングしまくって買いましょう。時々なんの関係もないエルジンの腕時計19,800円なんていう通信販売もあります。(買ったけど。)
 さてジョニー・コールズの『リトル・ジョニー・C』。こんなのはブルーノート盤でなったら、まず買う気にならんでしょう。偉大なるブルーノート。「完全ブルーノート・ブック」持ってますか?「ラズウェル細木のときめきJAZZタイム」と並ぶジャズファンの必携アイテムです。そうそう。ブルーノート・クラブの会報にはラズウェル細木の漫画も載ってます。そういうわけで『リトル・ジョニー・C』。ジョニー・コールズというトランペッターは60年代のマイルスを範としているそうです。直接本人にあって確かめたわけではないですが、確かに音を聴いているとそんな感じです。で、どういうわけかデューク・ピアソンに気にいられた。このアルバムでもピアニストとして参加するわ、オリジナルは5曲も提供するわ、自分でライナーノートも書くわで、えらい惚れ込みようです。ピアソンのほかにもジョー・ヘンやピート・ラ・ロカが参加して、いかにも60年代のBNらしい豪華なメンバーとなっています。そのわりには地味な印象なのはリーダーが地味だからでしょう。しかたないっすね、地味なところがウリだから、この人。個人的にはLPでいうB面のほうが好きです。B面を馬鹿にしてはいけない。「泳げ!タイヤキくん」は「一本でもニンジン」のB面だったんやから。「マイ・シークレット・パッション」も悪くないが、この人の持ち味はラストの「ソー・スイート・マイ・リトル・ガール」でしょう。なんか、遊びから帰ってきて、夕食が出来るまでの間にテレビで見ている「ど根性ガエル」、みたいなノスタルジーを感じます。ピョン吉が欲しくて、Tシャツ着てカエルを上から押し潰したろか、と思ったことはありませんか?実際にそんなことをしてはいけません。血まるけ、内臓ぐちょぐちょのたいへん気持ちの悪いモノが出来あがります。
 というわけで、ピアソンの強力な後押しのわりにはあまりメジャーになれなかったコールズ。今頃何をしてるのか。元気にカエル潰しているでしょうか。


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