- 【アルバム名】
- NIGHTS OF BALLADS & BLUES (IMPULSE)
- 【リーダー名】
- McCOY TYNER (1963/3/4)
- 【パーソネル】
- McCOY TYNER (p) STEVE DAVIS (b) LEX HUMPHRIES (ds)
- 【収 録 曲】
- SATIN DOLL / WE'LL BE TOGETHER AGAIN / 'ROUND MIDNIGHT /
- FOR HEAVEN'S SAKE / STAR EYES / BLUE MONK /
- GROOVE WALTZ / DAYS OF WINE AND ROSES
- 【内 容】
- 今回はありきたりです。定番中の定番。マッコイ・タイナーの『ナイツ・オブ・バ
ラード・アンド・ブルース』、日本名『バラードとブルースの夜』、略して『バラブル
の夜』です。『ブルセラの夜』ではありません。「ブルセラ」でサーチをかけて、なん
かの間違いでこのページを見てしまった人、すいません。私など「殿様キングス」に関
する情報を見ようと「キングス」で検索をかけたら「クッキングスクール」がたくさん
ひっかかってきました。しかし何で「殿様キングス」なんか見ようとしたのか。我なが
らよくわかりませんな。
- さてマッコイ・タイナー。マッコイは顔が恐い。私は絵がヘタなのでジャケットの
イラストはちょっと違ったタイプの恐い顔になってしまいましたが、どっちにしろ恐い
。ニューヨークとか大阪の裏通りで夜中にばったり出くわしたらイヤですね。「ちょっ
と顔かしな。」とか。英語で「プリーズ・レンタル・ユア・フェイス、ヘイ、1泊2日
280円!」とか。(←言うか。)その恐い顔のマッコイがコルトレーンのもとでバリ
バリにハードなジャズをやってる姿は実に納得がいく。似合っている。ところが自己の
リーダー作となると様相が一変するんですね。このアルバムの冒頭、「サテン・ドール
」なんかスイートハニーですらある。ころころと転がるようなタッチ、よく歌うプリテ
ィーなフレーズ。げに人は見かけによらん。「兄ちゃん、ちょっと顔かしてんかー。」
と言われておそるおそるついていったら、「ちょっと恥ずかしいんだけどぉ、僕の作っ
た詩集、買ってくれませんかぁ?」と言われたようなモンだ。『サテン・ドール』と題
されたその詩集には、「サテンちゅうても喫茶店のことちゃうで。」という詩が書かれ
ているのだ。いらんちゅうの、そんな詩集。
- 「ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン」も転がってるねえ。趣味のよさを感じさ
せる。切手集めやベリカード収集くらい趣味がいい。たくさん集めるとピアノとかテレ
ビがもらえるんだよね。それはベルマーク。ああ、平塚?それはベルマーレ。「アンデ
スの声」とか聞いて手紙出すとくれるのがベリカード。このHPでも発行しようかな。
ジャケットのイラストをプリンタで印字して、「天に星、地に花、人に愛。」とかコメ
ントつけて。希望者はメール下さい。私はいりませんけど。
- さて『バラブル』の夜。個人的には本作唯一のマッコイのオリジナル、「グルーブ
・ワルツ」がいい。レックス・ハンフリーズのドラムがいいっすね。最後は「酒と薔薇
の日々」。酒鬼薔薇の日々ではありません。通称「酒バラ」。同名映画の主題歌ですが
、この邦題を見ていると、美女に囲まれて酒を飲んで、もう酒池肉林って感じがします
。が、実際にはアル中に苦しんで薔薇園でリハビリを続けるという、大変暗い映画らし
いです。うっかり、ああ俺も酒と薔薇の日々をおくってみたい、などと言おうものなら
、直ちに拉致されて「白薔薇の園」というような施設に監禁され、強制労働させられま
す。気をつけよう、甘い言葉と「白薔薇の園」。
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