- 【アルバム名】
- CIRCLE WALTZ (RIVERSIDE)
- 【リーダー名】
- DON FRIEDMAN (1962/5/14)
- 【パーソネル】
- DON FRIEDMAN (p) CHUCK ISRAELS (b) PETE LA ROCA (ds)
- 【収 録 曲】
- CIRCLE WALTZ / SEA'S BREEZE / I HEAR A RHAPSODY /
- IN YOUR OWN SWEET WAY / LOVES PARTING / SO IN LOVE /
- MODES PIVOTING
- 【内 容】
- 世の中には色々なドンがある。ドンブリ業界にはカツ丼、天丼、うな丼、牛丼、親
子丼、他人丼、鉄火丼、かきあげ丼がある。アイデア店主のいるウドン屋などではご飯
の上にウドンをのせてツユをかけた「う丼」なんてのを作っているかも知れない。見た
ことはないけど。学校や会社が昼までで終われば「半ドン」。欽ちゃんに「欽ドン」が
あれば、井上ひさしには「ドン松五郎」というふうに世の中にはドンが溢れている。黄
桜「呑」。そこで登場、ドン・フリードマン。エバンスの「エルザ」や「ハウ・マイ・
ハート・シングス」系が好きな人ならば、どうしても『サークル・ワルツ』を買わねば
なるまい。
- なにはともあれタイトル曲。エビでタイトル曲。それを言うならエビで鯛を釣る、
やがな。いかん。ネタに困ってしょうもないこと書いてしもた。(←いつものことやが
な。)フランス印象派を思わせる甘美で耽美でアワビで藤山寛美なメロディーが魂を激
しく揺さぶる。いかん、まともな事が書けん。日本のジャズファンはオチャラケが嫌い
やから、きっとみんな僕の事を馬鹿にしてるんだ。だからアクセス・カウンタも増えな
いんだ。みんな陰で僕の悪口を言ってるんだ。そうなんだ。(←妄想癖。ああ、竹の一
種?それは孟宗竹。)
- 2曲目の「シーズ・ブリーズ」はちょっと変な曲なので1曲目のムードをぶち壊し
たくない人はスキップしよう。らんらんらん。そのスキップちゃうて。「アイ・ヒア・
ア・ラプソディ」や「イン・ユア・オウン・スイート・ウェイ」も悪くないが、ここは
思いきって「ラブズ・パーティング」まで飛ぼう。エバンスの『ワルツ・フォー・デビ
ー』の1曲目、「マイ・フーリッシュ・ハート」を思わせる演奏である。ホンマやな。
自分で書いていてそう思った。似てるわ、これ。宗猛と宗茂くらい似てる。そうか。ビ
ル・エバンスとドン・フリードマンはジャズ界の宗兄弟だったのだ。
- という自分でも意外な結論が出たところでラストの「モーズ・ピヴォッティング」
。むっちゃ言いにくいがな。これはモード奏法やな。このドンちゃん、眼鏡をはずした
山下洋輔をゲルマン系にしたような顔してるな。顔はヨースケ、心はエバラー。そんな
ドンちゃんを満喫できる1枚である。
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