【アルバム名】
BOTTOMS UP! (BLUE NOTE)
【リーダー名】
THE THREE SOUNDS (1958,1959)
【パーソネル】
GENE HARRIS (p) ANDREW SIMPKINS (b) BILL DOWDY (ds)
【収 録 曲】
BESAME MUCHO / ANGEL EYES / TIME AFTER TIME /
LOVE WALKED IN / I COULD WRITE A BOOK /
JINNE LOU / NOTHING EVER CHANGES MY LOVE FOR YOU /
FALLING IN LOVE WITH LOVE
【内   容】
はっきり言って、毎日ホームページを書くのはめんどうですね。ネタも切れてきま すし。そんな時は、「はっきり言って、毎日ホームページを書くのはめんどうですね。 」というようなことを書いてごまかすのが1番ですね。さて、今回は「スリー・サウン ズ」です。なに、スリー・サウンズぅ?じゃあ今回は読むのやめた。という人が出てく るくらい、スリー・サウンズは日本ではあまり人気がありません。しかし本国アメリカ では結構人気があって、ジュークボックスでもよく聴かれていたらしいです。懐かしい なぁ、ジュークボックス。昔、桑名駅前の「パル」にもあったなあ。話題がむっちゃロ ーカルやった。
ジャズの世界では「ジャズ・メッセンジャーズ」や「モダン・ジャズ・カルテット 」を除いて、あまりグループ名というのがありませんな。たいてい、ナントカ・カント カ・トリオだとか、ドータラ・コータラ・カルテットだとか、リーダー名の後に何人組 であるかの旨を明記するにとどまっています。ところが「ジーン・ハリス・トリオ」で はなくて「ザ・スリー・サウンズ」という名前をつけた。ここですな、最大の問題点は 。
この「ザ・スリー・サウンズ」というグループ名、そして初リーダー作のレコード 番号が「1600番」という優遇に、日本の真摯なジャズ・ファンはブルーノートらし からぬコマーシャリズムを敏感に察知し、このユニットに正しい評価を与えてこなかっ たのである。まあ簡単に言えば、一般人が喜ぶよーなモンは、とりあえずバカにしてや ろう、ということですね。ジャズファンなんて、どうせ変な人ばっかですし。
さて、スリー・サウンズ。よく「ジャケットが素敵だから『ムーズ』が好き。」と いう人がいますが、素敵か?あのジャケット。ただのケバいオバサンやん。というわけ で『ボトムズ・アップ』。とりあえず「べサメ・ムーチョ」。べっさめぇ、べっさめむ ーちぃよぉおー、という歌ですね。良くも悪くも典型的なジーン・ハリス節ですね。ブ ロックコードを多用して思いっきりカクテルピアノっぽくなっているレッド・ガーラン ドを更にポップにした感じ。これを「いい」とするか「いくない」とするかですね、要 は。「いい」とする人は「アイ・クッド・ライト・ア・ブック」、「僕の君への愛は決 して変わらん」あたりで典型的なプレイが楽しめるでしょう。「いくない」派は直ちに 中古レコード屋にでも売っぱらっちまって下さい。主人の気分のいい時を見計らってい けば、ひょっとして200円くらいで買ってくれるかもしれません。


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