【アルバム名】
IMPRESSIONS (PRESTIGE)
【リーダー名】
MAL WALDRON (1959/3/20)
【パーソネル】
MAL WALDRON (p) ADDISON FARMER (b) ALBERT HEATH (ds)
【収 録 曲】
CHAMPS ELYSEES / ALL ABOUT US / CIAO! /
ALL THE WAY / WITH A SONG IN MY HEART /
YOU STEPPED OUT OF A DREAM / C'EST FORMIDABLE
【内   容】
マル・ウォルドロンです。マルと言えば『レフト・アローン』というのが世間では 相場となっています。あの暗ーいジャケットのヤツですね。演奏のほうも「俺の人生、 もう何もかもオシマイだーっ。ああ、正月によく見るヤツ?それはシシマイやがな。」 というような内容になっています。一人でこんなボケをカマしているうちは、この人の 人生はまだ大丈夫ですね。「おお、マクリーンのアルトが泣いてるぜ。」で有名なアル バムですが、マクリーンの参加はタイトル曲だけで、残りはトリオの演奏です。ちゃん ばらトリオではなくてピアノ・トリオの。ラストの「ビリー・ホリデイをしのんで」に 至ってはべースもドラムスも出てきません。それどころかピアノすら登場しません。何 かというと、ただのインタビューです。こんなもん、最後までちゃんと聞く人はいるん でしょうか。「私は最後までちゃんと聞いた。しかも内容も完璧に理解した。」という 人とは、あまりお友達になりたくないような気がしますので、別にメールをくれなくて 結構です。
『レフト・アローン』以外のマルのアルバムと言えば『マル−1』あたりでしょう か。このアルバムについて、『@』(これで『マル−1』と読む)というのを見たこと がありますが、素晴らしいセンスですね。こういう人がいる限り、日本のジャズ物書き 界は安泰です。(←ほめ殺し。←それはシシマイやがな、よりはマシだと思う、By  『@』と書いた人。)
この『マル−X』シリ一ズはX=1〜4まであり、個人的にはトリオの『マル−4 』が一番好きですね。特に「ジャッキー・マクリーンのドリーム・ドール」と「ラブ・ スパン」。やっぱり暗くなければマルじゃない。日本のジャズファンって性格暗いもん な。
さて、本題の『インプレションズ』。印象ですね。印度象じゃなくて。1曲目「チ ャンプス・イリシーズ」の冒頭なんて、あまりジャズっぽくないですね。アドリブにな るとそれなりにスイングしますけど。2曲目の「オール・アバウ卜・アス」が、まあマ ルっぽいですね。3曲目の「チャオ」はケンちゃんの相方。それはチャコ。25歳未満 、多分わからず。9分55秒、長すぎ。うーん、やっぱりおとなしく『レフト・アロー ン』を聴こうか。


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