今月の話題 2003年3月

ジベルばら色粃糠疹の治療

作成 たらお皮膚科

発病約2週間目の典型的なジベルばら色粃糠疹 約1週間で治癒(処方4のみ使用)
ジベルばら色粃糠疹にステロイド内服薬(プレドニン)およびステロイド外用薬を約2週間使用した後に出たやや浸潤を伴う紅斑、落屑、痂皮。まだジベルの皮疹の特徴(皮疹の形、配列)が残っている皮疹ではあるが、本来のジベルの皮疹より紅斑、浸潤、かゆみが強い。 ジベルばら色粃糠疹にステロイド内服薬(プレドニン)およびステロイド外用薬を約2週間使用し、中止して約1週間経って生じた背部の激しいかゆみを伴う浸潤、滲出液を伴う紅斑、丘疹。貨幣状湿疹ようである。これと同時にほぼ全身に同じような皮疹が拡大して行った。貨幣状湿疹型のアトピー性皮膚炎に移行していったと言える。 約6ケ月後に強い色素沈着を残して治癒

ジベルばら色粃糠疹 にステロイドを使用すると急速に数が増え、また、ステロイドの使用を止めると、今度はいっそう悪化します。
はじめから、ステロイドを使用しない治療を行えば1週間〜8週間以内に治ります。アトピー性皮膚炎の場合と同じで、“常識”と思われていることが、実際とは異なっていることがあります。