今月の話題　２００３年１月　作成　たらお皮膚科

初診時（離脱症状；いわゆるリバウンド現象）

初診から４日後

初診から８日後

初診から１４日後

このようにアトピー性皮膚炎で、ステロイドを中止すると、腫脹、紅斑、浸出液、亀裂、痂皮が著明になりますが、まもなく乾燥化して、大きな落屑が剥げ落ち、次第に小さな落屑へと変化し、次第にほぼ正常な皮膚になって行きます。
ただし、ステロイドを中止するだけではこんなに早くきれいに改善しません。脱ステロイドを成功させるためには次のことが重要でしょう。

１）患者さん本人がステロイドを止めたいという強い決心が必要。
２）ステロイドを止める前に、生活習慣の改善を行いそれを続ける必要がある。
３）脱ステロイドに理解のある皮膚科医のもとで行ったほうが良いでしょう。大切なのは、患者さんご自身が、信頼できる医師を捜すことです。
４）過去に使用したステロイドやプロトピックの量、強さ、期間、部位、年齢、体質などによって個人差が大きい。