Weberocereus ウェベロケレウス属

 現在のウェベロケレウス属は、
・旧エクレモカクツス属(Eccremocactus
・旧ウェケロケレウス属(Werckleocereus
が吸収された属で、稜の少ない紐状から、孔雀サボテンよりやや厚い茎節をもつもの等のいろいろな形状の種類を含みます。
 森林性サボテンの分類についてはこちら



ウェベロケレウス・トンデュジイ
三稜柱(さんりょうちゅう)
Weberocereus tonduzii
Werckleocereus tonduzii
コスタリカ原産

 古くはウェケロケレウス属、現在はウェベロケレウス属に統合されている。
 英名はバレリーナフラワー(Ballerina Flower)と呼ばれるが、姿形の可愛らしさからくるのだろうか?花はやや黄がかかった白、小輪で枝先に咲く。
 よく接木の台木などに使われる「三稜袖」が誤って「三稜柱」と呼ばれることがあるが、そもそも「三稜柱」は、まったく縁もゆかりもない本種に付けられた名前。その愚かな間違いの詳細は、「Harrisia ハリシア属」を参照されたい。
 なお、本物の「三稜柱」について記載があるサイトは、わが国で本サイトのこのページだけだろう。
 種小名tonduziiは、スイス出身でガテマラ、コスタリカで活動したAdolphe Tonduz(1862-1921)から。
 


ウェベロケレウス・ブラディ
Weberocereus bradei
Eccremocactus bradei
コスタリカ原産

 古くはエクレモカクツス属、現在はウェベロケレウス属に統合されている。
 ウチワサボテンのような楕円の厚みのある茎節を持つ。
 花は白で夜開性だが朝まで開いており、硬質で飴細工のような質感があって美しい。