2000年9月



ミナミノゴージャスが混戦をさばく!!
 (9/2・中山5R オープン)


中山競馬場  9/2 ・ 5R  オープン  直線ダート 3200m

 馬 名斤量騎手タイム着差人気
122ミナミノゴージャス 59田 口3:35.74
211ホッカイマーカム  61横山義3:35.91. 1/23
377マチカネスサノオ  59☆白浜3:36.21. 3/42
444トピカルコレクター 59大江原3:36.83. 1/26
578メイショウダリウス 59嘉 堂3:38.39
655シンコウリーダー  60田中剛3:39.51
766アポンマイワード  59江田勇3:39.78
8810マリッジギフト   58宗 像3:40.47
933ベルウイナー    59山 本3:40.4アタマ5
1089アイノブラザー   59浜野谷3:47.9大差10
単 2 520円   複 2 160円  1 180円  7 150円
枠 1−2 1270円(13)   馬 1−2 1250円(6)晴・良
ワ 1−2 420円(3)   2−7 480円(6)   1−7 430円(4)


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出津騎手と浜野谷騎手がフランスへ!

 障害競走改善の一環として、ここ最近この時期に行われているフランスへの騎手の派遣(研修)について、今年は出津孝一騎手と浜野谷憲尚騎手が派遣されることとなった。 期間は9月18日〜10月17日の約1ヵ月間。研修先はメゾンラフィット厩舎。出津騎手はジャンポール・ガロリニ調教師のもとで、浜野谷騎手はジャン・ベルトラン・ド・バランダ調教師のもとで研修を行う。 現時点では実際に現地で障害レースに騎乗するかは未定だが、本場でいろいろな面において腕を磨いてきてほしい。


雨中の激戦を制したのはテイエムダイオー!!
(9/16、阪神9R・阪神JS)


阪神競馬場  9/16 ・ 9R  第2回阪神ジャンプステークス (J・G lll)  芝 3170m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着テイエムダイオー60白浜 雄造牡・53:30.6
2着ファンドリロバリー63出津 孝一牡・83:30.7  1/2
3着マキシマムプレイズ60林 満明セ・63:31.4
4着マキハタコンコルド60西谷 誠牡・63:31.4  クビ
5着ワンダーファング60熊沢 重文牡・53:32.03. 1/2
6着メジロライデン60藤井 正輝セ・53:33.2
中止チアズニューパワー62三浦 堅治牡・6落 馬
中止タヤスマグワイア60嘉堂 信雄牡・5落 馬
中止ヒサコーボンバー62北沢 伸也牡・8落 馬
単 (8) 3230     複 (8) 530 (2) 850 (4) 360
枠 2−8  1980     馬 2−8  22630雨・良
ワ 2−8  3950    4−8  2200    2−4  2250
(レース)
 最初の障害でいきなり圧倒的1番人気のヒサコーボンバーが落馬する波乱の幕開けとなった。レースは予想通りファンドリロバリーが先手を奪い、マキシマムプレイズが2番手、ワンダーファングが3番手という馬順であった。 正面の3連続障害でバラけていた馬群が詰まってきて、先頭から最後方まで差のない隊列となった。そこからほとんど馬順は変わらず、順まわりの向正面までそのままだったがペースが上がると、マキシマムプレイズはファンドリロバリーに並びかけ、 さらに後方でじっくり脚をためていたテイエムダイオーが3番手に浮上し、直線に向いた。最終障害で3頭が並び、最後は横に広がっての叩き合いとなったが、中を割って伸びたテイエムダイオーが内で懸命に粘るファンドリロバリーを振り切って勝利を挙げた。 前走未勝利勝ちのテイエムダイオーは昇級戦が即重賞という一気の相手強化をもろともしない勝利だった。

(短 評)
【1着】 テイエムダイオー
 昇級緒戦がいきなり重賞と条件的には苦しかったが、そんな不利をはねのけて重賞制覇を果たした。序盤はさすがについて行くのがやっとだったが、それが幸いして速い流れにうまくついて回れた。 順まわりの向正面から進出して3角で3番手、最後は鮮やかに差し切った。雨でやや時計のかかったことや展開が向いたのもあるが、別定重賞を制したことは決してフロックではないだろう。 更なる期待をしたいところだ。水濠でやや水しぶきが上がった以外は飛越も問題なかった。
【2着】 ファンドリロバリー
 大方の予想通りハナへ。東京HJほど競りかけられなかったこともありマイペースのレースができた。最後は斤量の差もあって2着に敗れたが、休み明けであったことも考えるとよく踏ん張っている。 春のG2戦を勝っている実績から評価が低すぎたことに反発する好走だった。マイペースで逃げられれば中山以外では秋も活躍できそうだ。
【3着】 マキシマムプレイズ
 ファンドリロバリーを見ながらの2番手。順まわりの3角で先頭に並びかけたが、なかなか交わせない。直線では逆に突き離され3着を死守するのが精一杯だった。 詰めの甘さが露呈されてしまったが、スンナリ先行できれば上位の力があることは再認識させてくれた。
【4着】 マキハタコンコルド
 休み明けで太め残り。序盤は最後方からの追走だったが、順まわりの向正面から徐々に差を詰め、最後の伸びは際立っていたが時すでに遅し、3着馬に詰め寄るまでの4着に敗れた。 状態が今一つでのこのレース内容は次走につながるもので、次は間違いなくもっと上位に突っ込んでくるだろう。
【5着】 ワンダーファング
 絶好の3番手だったが、逃げないと力を発揮できないようで、順まわりの向正面でやや苦しくなり、最後は伸び切れず5着に敗れた。オープンのペースに慣れて、逃げが打てるようならば一変は可能だが、 もう少し時間がかかりそうだ。
【6着】 メジロライデン
 右へ左へと斜飛が目立っていた。京都で勝った時もややそんな傾向はあったが、まだマシだった。この飛越が直らないことには上位争いまでは・・・。
【中止】 チアズニューパワー
 中団からのレース。展開的には向いていたが、順まわりの4号障害で躓いて落馬。最後伸びるほどの手応えがあったかどうかは分からないが、まだ余裕があるように見えただけに残念だった。
【中止】 タヤスマグワイア
 1周目の4号障害で前から崩れるように転倒。嘉堂騎手お得意の片手飛びがマイナスに作用してしまった。馬は左橈骨粉砕骨折で予後不良とのことで、まだ5歳と若く、成績が上がってきていただけに非常に残念である。ご冥福を祈ります。
【中止】 ヒサコーボンバー
 最初の障害でいきなり落馬。やや踏みきりが遠かったようだが、これまでの安定した飛越ぶりからは考えられない・・・。馬はラチを飛び越えるほど元気で問題はないが、今回と前回の2度続けての失敗がどう影響してくるかが心配である。

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中山大障害馬・ノーザンレインボーが引退

 1998年の中山大障害(春)、東京障害特別(秋)を制し、同年の年度代表馬(=最優秀障害馬)ノーザンレインボーが9月22日付けで現役登録を抹消した。 引退後はノーザンホースパークで種牡馬入りする予定。

ノーザンレインボー
(H2生まれ、鈴木康弘厩舎)



ナッキーJSは夏の上がり馬・ホッカイマーカムが接戦を制す!

中山競馬場  9/23 ・ 8R  ナッキージャンプステークス  芝 3210m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ホッカイマーカム61横山 義行牡・63:37.91. 1/2
2着ミナミノゴージャス61田口大二郎牡・63:38.0  3/4
3着10スチュードベーカー61江田 勇亮牡・63:38.22. 1/2
4着リマインドシルク58古川 寛和牝・83:38.61. 1/210
5着トキオエクセレント59栗原 洋一セ・73:38.7  3/4
6着ショウナンザサマー58矢原 洋一牝・53:39.6
7着ダイワチャールズ60成田 均牡・53:39.81. 3/4
8着メイショウダリウス59嘉堂 信雄セ・63:40.7
9着テンファイター60田中 剛牡・63:41.12. 1/2
10着ベルウイナー59大江原 隆牡・93:43.7大差
単 (8) 390     複 (8) 140 (9) 170 (10) 120
枠 7−8  210     馬 8−9  940曇・良
ワ 8−9  940    8−10  260    9−10  320
(レース)
 序盤はメイショウダリウスとテンファイターが前で並走する形。2周目の1コーナー過ぎでトキオエクセレントが先手を奪い、後続を突き離そうとして差を広げにかかるも4コーナーでホッカイマーカムとミナミノゴージャスにまくられてここまで。 そして最後は4角でまくってきた2頭のマッチレースとなったが、ホッカイマーカムがミナミノゴージャスを抑えて勝利を挙げた。

(短 評)
【1着】 ホッカイマーカム
 ここ2走ともに惜しいレースが続いていたが、今回はきっちりと決めた。新潟JS2着から急激に成績が上がったのは鞍上の横山義行騎手の好騎乗あってのもののように思う。 馬もレースに慣れてきて、安定して力を発揮できるようになってきた。この馬が今年の関東の夏の最大の上がり馬であろう。今後の重賞戦線での戦いに期待を持たせてくれる一頭である。
【2着】 ミナミノゴージャス
 叩き3走目で結果を出した前走が決してフロックではなかったことをここで改めて証明してくれた。この斤量を克服したのも今後につながるはず。次走は順調ならば東京コースでのレースとなりそうで、 スピードに対応できるかどうかがカギになりそうだ。
【3着】 スチュードベーカー
 前走同様、今回も直線では豪快に伸びてくるがわずかに届かないというレースに終わった。ということは、最後までスタミナが残っていると言うことで、距離は伸びても大丈夫であろう。 東京コースならば直線が長い分、もうひと伸びできればもっと良いレースができるだろう。
【4着】 リマインドシルク
 休み明けで太めだったが、結構積極的なレースをしていて、最後まで頑張っていた。関東最後の400万以下でシャドウクリーク以下を突き離した実力の持ち主で、展開がはまれば一発が期待できる一頭である。
【5着】 トキオエクセレント
 今回は前を見ながらじっくり乗っていて、気分良さそうにレースをしていたが、前走同様最後息切れした。障害レースに限って言えばややスタミナ不足で、 それが克服できれば重賞勝ちの平地力もあり、かなりの活躍が期待できるのだが。
【8着】 メイショウダリウス
 積極的なレースをしたが、途中で息切れ。オープンでは実力不足。
【9着】 テンファイター
 結構楽にレースを進めていたように見えたが、途中で振り切ったメイショウダリウスにまで先着を許す惨敗。スタミナ強化で巻き返しを。

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ロードアトラス、僅差であるが復帰戦レコードV!!

阪神競馬場  9/30 ・ 5R  オープン  直線ダート 3140m

着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ロードアトラス64熊沢 重文セ・63:27.1 R
2着リンガスボーイ60宗像 徹牡・63:27.1  ハナ
3着ナムラコンコルド60嘉堂 信雄牡・53:28.1
4着ワンダーファング60林 満明牡・53:28.6
5着スリータイクーン60今村 康成牡・73:29.1
6着マチカネスサノオ59☆白浜雄造牡・73:30.3
7着グレイトパッション59北沢 伸也セ・73:31.310
8着ニホンピロエリート60金折 知則牡・53:31.4  クビ
9着メイショウバビーン59佐伯 清久牡・73:35.6大差
中止10アブクマライアン59田中 剛牡・7競走中止(故障)
単 (6) 300     複 (6) 120 (9) 190 (7) 170
枠 6−8  790     馬 6−9  1030曇・良
ワ 6−9  430    6−7  420    7−9  460
(レース)
 ここ2走、やや消極的だったワンダーファングが思い切った大逃げを打ち、単騎で飛ばす展開となった。軽快な飛越で後続に差をつけて逃げていたが、向正面から徐々にスピードが落ちてきたところへロードアトラスが徐々に差を詰めてきて、4角で順位が入れ替わった。 そのあとはロードアトラスが一旦は完全に抜け出したが、休み明けと64kgなどが響いてやや一杯になったところを外からリンガスボーイが猛然と突っ込み、ゴール前では2頭が並びゴール板を通過した。首の上げ下げとなったゴール前、一旦リンガスボーイが捕らえたかに見えたが、最後の最後でロードアトラスがわずかに出ており、 僅差ながら4連勝を飾った。

(短 評)
【1着】 ロードアトラス
 昨年の京都HJ以来。マズマズの仕上がりのようで、レースでは休養前同様中団から進めて、向正面から徐々に差を詰めて4角で前を射程圏に捕らえるというレースを見せた。 最後は休み明け、斤量差、早めに仕掛けたことなどがありリンガスボーイに一気に詰められたが何とか粘り込んで連勝を伸ばした。差はわずかだが、レコード勝ちということからも内容的には文句なしである。 目標はまだ先で、さらに距離が伸びた方が力を発揮できるスタミナも兼ね備えており、64kgの斤量も克服したとなれば、京都HJ連覇、さらに中山大障害制覇も視界に入ってきたのではないか。
【2着】 リンガスボーイ
 未勝利勝ちからの昇級戦であったが、最後ロードアトラスを追い詰めた内容は勝ちに等しい内容だった。ハイペースにも対応でき、道中の飛越も安定していた。こういったレースができれば、オープンだけでなく重賞でも通用しそうな感じがする。
【3着】 ナムラコンコルド
 前2頭には差を付けられたが、最後はしっかりと末脚を伸ばして3着に食い込んだ。こちらも昇級戦であったが、前走の圧勝の勢いそのままになかなか味のあるレースを見せてくれた。 前崩れの展開になれば、間違いなく台頭してくるであろう。
【4着】 ワンダーファング
 ここ2走とは違いハナにこだわった。飛越もスムーズで、気分良くレースができていた。最後はさすがに飛ばしすぎたようでバテてしまったが、 レース内容としては今回が一番。レース慣れしてもう少し息が入るようになれば。
【5着】 スリータイクーン
 飛越は前走同様抜群に巧い。前との差が詰まらなかったのは昇級戦でまだペースに戸惑っていたこともあったようだ。障害数が増えればもっと力が発揮できるはずだ。
【6着】 マチカネスサノオ
 ハイペースで追走が精一杯で、最後は差を詰めるまでに終わった。関東のオープンでは安定したレースをしていたが、今回はちょっと相手が悪かったか。
【8着】 ニホンピロエリート
 太め残りが影響したか、見せ場なく後方ままの惨敗。
【中止】 アブクマライアン
 タスキの最初の障害飛越後にガクンとバランスを崩した際におそらく故障したのだろう。左下腿骨複骨折で予後不良。復帰初戦でこれからが期待されていただけに残念である。ご冥福を祈ります。

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