1999年5月


5月

マイネルタスク2連勝、今井騎手4年ぶりの勝利!
 (5/1・東京5R オープン)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手タイム着差人気
157マイネルタスク760今井 規和3:02.75
246サンライトストーム761田口大二郎3:03.12. 1/27
345シャドウクリーク759山本 康志3:03.52. 1/21
411ダブルサンキュー661横山 義行3:03.71. 1/44
5610マイディアマンテ660三浦 堅治3:03.8  1/29
622エムジーハヤブサ660田中 剛3:04.11. 3/42
7813フライトスズカ860北沢 伸也3:04.31. 1/26
8814ウチュウノキセキ560嘉堂 信雄3:05.111
9712メジロバルカン760▲白浜雄造3:05.2  1/23
1069シリウスランド660成田 均3:05.2  ハナ8
11711サロンミュージック860浜野谷憲尚3:05.83. 1/210
1233メイショウクマタカ559西谷 誠3:06.01. 1/212
1334ヨシベルウエザー659瀬古 正明3:08.3大差13
1458ナリタハヤテ558酒井 浩3:09.614
単 (7) 1620     複 (7) 330 (6) 400 (5) 140
枠 4−5  1580     馬 6−7  9730晴・良

 京都JSの最終便となるレースのようで、そうでないオープン競走。距離は今年のオープン競走では最も短い2800mで、しかも置き障害のある芝コースでのもの。 飛越のスピードが問われるレースとなった。マイネルタスクは逃げるサンライトストームを見る形で2番手集団の外を追走。3、4コーナー中間の障害を飛越するとスパートし、先頭に並びかける。 最後の可動式障害を飛越したところでサンライトストームを振り切り、そのまま押し切る強いレースを見せた。タイムの3:02.7も優秀なもの。これで除外の心配がほとんどなくなりレースを選べる立場となった。 今回のレース振りからすればかなりやりそうで、重賞でも活躍する実力を秘めている。今後が非常に楽しみだ。2着のサンライトストームは東京コース、しかも距離短縮、直線の置き障害と好走する条件ばかりで、 この2着は実力からして何も驚くべきものではない。スピード感あふれる飛越の連続は見る者をほれぼれとさせる。東京コースで楽に行ければ今後もマークが必要だ。シャドウクリークは最後伸び切れず3着。 この馬は平地力があるとは言え、最後に一気に伸びるということができないのは、スタミナ面で問題があるのだろうか? オープンならば通用するも、重賞ではやや劣る感がする。 ダブルサンキューは安定した成績は残せるが、61kgでは勝ち切るまではちょっと苦しいか。相手次第ではチャンスが生まれそうだが。マイディアマンテは直線で伸びたが、展開が向かなかった。 エムジーハヤブサは展開が向かなかったのもあるが、初のオープンでやや相手が違っていた。慣れが見込める次回は注目か。フライトスズカは詰めが甘く、伸び切れなかった。 ウチュウノキセキはスタミナタイプだけに、スピードが要求される今回のようなレースでは苦戦必至。中山コースでの一変を期待したい。と言っても、9月まで開催はないので・・・。 メジロバルカンもスタミナを要求される流れになれば強いが、スピード勝負では苦しい。今回は勝負にならなかった。

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今井騎手、久々の勝利!

 5月1日、東京の障害オープンでマイネルタスクに騎乗し勝利を収めた今井騎手にとって、H7年2月5日の小倉・アラブ4歳未勝利、ブンブクマサル以来の4年3か月ぶりの勝利だった。 また障害競走に限ると、S59年7月22日の新潟・障害未勝利戦をマサノダンディで勝って以来、14年10か月ぶりの勝利となった。これが通算41勝目(障害は7勝目)。 落馬負傷から復帰していきなりの勝利で、今後の更なる活躍を期待したい。


熊沢騎手、JRA通算500勝!

 5月1日、京都の障害未勝利でエイシンオリンピアに騎乗し勝利を収めた熊沢騎手はこの勝利でJRA通算500勝を達成した。 記念の500勝を障害競走で決めるところが素晴らしい。今年障害競走に騎乗経験のある騎手ではもちろん最多勝である。 「これからも平地、障害とも騎乗して頑張る。」というコメントも頼もしい。


トキオワイルド、京都ジャンプSを制覇!
 (5/16・京都9R 京都JS)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着トキオワイルド58熊沢 重文牡・63:33.3
2着イチバンリュウ60金折 知則牡・63:33.72. 1/2
3着シンメイライコウ56酒井 浩牝・63:34.33. 1/2
4着シリウスランド57出津 孝一牡・63:34.93. 1/212
5着11フジノセイガイハ55川合 達彦牡・63:35.53. 1/213
6着マキシマムプレイズ55藤井 正輝牡・53:37.2大差11
7着イブキハイシーザー58林 満明牡・83:37.2  アタマ
8着12オンエア57小林 徹弥牡・53:37.3  3/410
9着ケイティタイガー62.5田中 剛牡・113:38.5
10着ヨイドレテンシ58嘉堂 信雄牡・63:38.92. 1/2
中止13ビクトリーアップ61成田 均セ・7競走中止(故障)
中止カブトフドオ59合谷 喜壮牡・5落 馬
中止10ファイブポインター60岡富 俊一牡・5落 馬
単 (8) 700     複 (8) 240 (7) 230 (9) 240
枠 5−6  730     馬 7−8  2240曇・良
(レース)
 好スタートから先頭に立ったファイブポインターと1周目で飛越ごとに差を詰めたカブトフドオが2周目に入ってからは一騎打ちムードのレース。 しかし、3、4コーナー中間の障害で2頭が落馬し展開が一転。3番手集団にいた3頭が押し出され、最後はうまく脚をためていたトキオワイルドがイチバンリュウを差し切った。 北沢騎手のピンチヒッターとして騎乗した熊沢騎手の好騎乗だった。

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ファイブポインター逝く・・・ (5/16・京都9R 京都JS)

 阪神スプリングJで見事に逃げ切り重賞制覇を果たしたファイブポインター。今回の京都JSでは前走惨敗後でありながら1番人気の支持を受けていた。 レースでは、最初の水濠障害でトモを落としたのを除けばほぼ完璧だった。ビッグスワンも巧かった。2周目はカブトフドオと高レベルの飛越合戦を展開し、ファンの目を釘付けにしていたが、 3、4コーナーの障害で着地時にバランスを崩し落馬、その際に左上腕骨骨折を発症し予後不良となってしまった。もうあの素晴らしいスタートと躊躇ない飛越が見れないのは寂しい。 本当にもう帰ってこないのかと思うと・・・・・・。


東京ハイジャンプ制覇が見えた! マイネルタスク3連勝!!
 (5/22・東京5R オープン)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手タイム着差人気
144マイネルタスク761今井 規和3:24.92
256キングスロード656▲江田勇亮3:25.111
3710シャドウクリーク759山本 康志3:25.52. 1/21
411サンライトストーム761田口大二郎3:25.6  1/23
5812フライトスズカ860高橋 康之3:26.02. 1/28
657メジロバルカン760▲白浜雄造3:27.35
722ダンケクリスタル658大江原 隆3:27.93. 1/27
868エアファントム760鈴木 寿3:28.11. 1/46
969フジミシドニー859矢原 洋一3:28.610
10711チアズロッキー861三浦 堅治3:29.02. 1/213
11813ヨシベルウエザー659成田 均3:31.2大差12
1245エーピーブレーブ659栗原 洋一3:31.51. 3/49
中止33ダブルサンキュー658▲穂苅寿彦落 馬4
単 (4) 270     複 (4) 140 (6) 1550 (10) 130
枠 4−5  1550     馬 4−6  15570晴・良

 東京ハイジャンプをにらんだオープン競走だが、5月1日のオープンとほぼ同じようなメンバー構成となった。展開もサンライトストームの逃げを2番手でマイネルタスクが追う形。 1番人気のシャドウクリークがその後に控えるところまで同じだった。4角でマイネルタスクが動いてサンライトストームに並びかけるところも全く同じだった。しかし、前回と違うのはここから。 直線がダートでしかも少し距離が長い。加えて直線に置き障害がなく、サンライトストームには苦しい展開となった。マイネルタスクが早目に抜け出すと、最後一気に突っ込んできたのは人気薄のキングスロード。 前2頭がバテたため最後の末脚が際立っていたが、マイネルタスクにはわずかに届かなかった。
 マイネルタスクがこれで3連勝。重賞制覇にリーチをかけた。かなりハイペースで飛ばすサンライトストームを自力で追っていけるのは、飛越が巧い証拠。スタミナも十分で、東京ハイジャンプでも十分互角に渡り合えそうだ。 これからも非常に楽しみな馬だ。巻き返しがあるとすればサンライトストームか。東京ハイジャンプは直線に置き障害が設けられて先行馬有利。この馬に有利なのは間違いない。一級品のスピードが生きれば逃げ切りも狙えそうだ。

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一気に抜けた! ヤスノテイオー2連勝!!
 (5/29・中京5R オープン)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ヤスノテイオー59植野 貴也牡・53:38.1
2着エーピーランド60山本 康志牡・73:38.8
3着レガシーロック57▲白浜雄造牡・53:39.1
4着10カブトフドオ61合谷 喜壮牡・53:39.2  クビ
5着ヒサコーボンバー60北沢 伸也牡・73:39.41. 1/2
6着12ゴーカイ60岡富 俊一牡・73:39.71. 3/4
7着エストラード59熊沢 重文牡・83:39.9
8着ラビットコスモ57成田 均牝・53:39.9  クビ
9着13フジノセイガイハ59嘉堂 信雄牡・63:40.710
10着エムジーハヤブサ60田中 剛牡・63:43.7大差
11着11サンライズスペック59上籠 勝仁牡・73:44.01. 3/413
12着メジロスパーク60大江原 隆牡・63:44.312
13着エイシンフージン60林 満明牡・63:54.5大差11
単 (8) 870     複 (8) 250 (4) 210 (1) 130
枠 4−6  1180     馬 4−8  2780晴・良
(レース)
 内枠を利してスンナリとハナに立ったレガシーロックがレースを引っ張る展開。2番手が目まぐるしく変わる展開の中、ハイペースでレガシーロックが飛ばす。順まわりの3コーナー付近で前3頭が並びかるも、レガシーロックが振り切って直線を向く。 2番手集団が一杯になる中、その後ろにつけていたヤスノテイオーが内から一瞬のうちにレガシーロックに並びかけ、最終障害飛越後一気に抜け出して快勝した。2着には終始後方に待機していたエーピーランドが外から突っ込んだ。 レガシーロックは最後力尽き3着に敗れた。カブトフドオは最後伸びたが4着までだった。

(結果分析)
 ヤスノテイオーは先団を見ながらの絶好のレース。最終コーナーでうまく内を突き、最終障害でレガシーロックに並びかけて最後突き離すという強い内容で2連勝を飾った。前走の圧勝はダテではなかった。飛越がうまく、スタミナも十分ありそうで、関西の秘密兵器的存在になりそうだ。 このレース内容から、重賞でもかなりやれそうだ。2着のエーピーランドは平地力を存分に発揮した。危ない飛越はあったが、平地力が要求される中京コースが味方したようだ。ハイペースで前崩れの展開となったのも恵まれた。距離延長もこの馬にとってはプラスだった。 それにしても最後の末脚は光った。3着のレガシーロックにとって、2番手グループの馬が次々と競りかけてくる苦しい展開。逃げないと駄目なタイプで、ハイペースもやむなしだった。そんな中3着に粘ったのは評価できる。重賞戦線に向かわせるとすれば、斤量を慣れさせることも重要となりそうだ。 まだ58kg以上を背負っていない点はやや不安材料だ。4着のカブトフドオは落馬明けながらも影響のないレース振りだった。今回の敗因は距離の割に障害数の少ない中京コースにこの馬の持ち味が生かされなかったことであろう。飛越ごとに差を詰める同馬にとって、平地力を要求されるレースは向かない。 最後は伸びてきたが遅すぎた。61kgという斤量も他馬に比べれば不利だったが、それでも頑張っている。ヒサコーボンバーはペースの上がった3コーナーで追走に戸惑うも、最後はしぶとく5着を確保。先行してさ以後しぶとく食い下がるレースが今後もできれば、オープンでも通用するだろう。 ゴーカイは最後伸びたが、道中追走手一杯で反撃が遅すぎた。エストラード、ラビットコスモは早目にレガシークレストに並びかけて勝ちに行くも最後はスタミナ切れ。ともに積極的なレース振りは今後に期待を持たせる内容だった。エストラードは休み明けだった分次回は上積みが見込めそうだ。

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横山義騎手、西谷騎手、フランスで騎乗も着外

 フランスに遠征中の横山義騎手、西谷騎手がフランスでの障害競走に騎乗した。横山義騎手は5月29日、フォンテーヌブロー競馬場・3Rのミリー賞(3000m、 4歳牡・セン馬限定)でトプカピに騎乗し10頭立ての7着、西谷騎手は5月30日、オートゥーユ競馬場・7Rのタネルコ賞(3900m、6歳以上・ハンデ) でトラブルアヘッドに騎乗し13頭立ての6着と、ともに着外に終わった。



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