1999年6月


6月

レガシーロック&白浜騎手のヤングコンビが重賞初制覇!!
 (6/12・東京10R 東京ハイジャンプ)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着レガシーロック59白浜 雄造牡・53:37.8
2着マイネルタスク60今井 規和牡・73:38.3
3着マイディアマンテ60三浦 堅治牡・63:38.61. 3/4
4着トキオワイルド60林 満明牡・63:39.4
5着ダブルサンキュー60横山 義行牡・63:39.7
6着11エアファントム60鈴木 寿牡・73:39.8  クビ
7着12キングスロード60江田 勇亮牡・63:40.3
8着フジミシドニー60矢原 洋一牡・83:41.113
9着10ケイティタイガー63大江原 隆牡・113:42.1
10着チアズロッキー60栗原 洋一牡・83:43.012
11着13オンエア60佐伯 清久牡・63:46.1大差11
12着アサクサコンドル60田中 剛牡・73:46.2  1/2
中止ヨイドレテンシ60嘉堂 信雄牡・6落 馬10
単 (9) 440     複 (9) 240 (1) 140 (7) 320
枠 1−6  850     馬 1−9  880晴・良
(レース)
 マイペースでハナを奪ったレガシーロックが軽快な飛越の連続で楽に先頭でレースを進める。アサクサコンドルが2番手、その2頭の後ろから1番人気のマイネルタスクが続く展開となった。 先団の隊列は1周目は変わらなかったが、2周目に入ったところでマイディアマンテが前の集団に加わり、アサクサコンドルに代わって2番手に浮上した。3、4コーナー中間の障害でレガシーロック、マイネルタスクが仕掛け、2頭が抜け出して直線の最終障害を迎える。 最後の障害を飛越したところでレガシーロックが突き離すとマイネルタスクは伸びを欠きマイディアマンテの差し返しに対して2着を守るのが精一杯だった。最後はレガシーロックが3馬身の差をつける快勝という結果となった。

(結果分析)
 レガシーロックは絡まれても終始マイペースで進められた。飛越のスピードが落ちない巧さを存分に発揮した。休み明け緒戦で見せたようなレース振りで快勝、2年目の白浜騎手とともにうれしい重賞初制覇となった。これからは斤量との戦いになるが、 持ち味のスピードが生きるコースならば存分に力を発揮することだろう。5歳という若さにも魅力を感じる。2着のマイネルタスクは最後2着に敗れたが、展開のアヤによるものが大きい。 重賞のメンバーでも全く見劣らず互角に戦えることがこのレースで実証された。センスのいい馬で自在性もあるので、今後も大崩れはしないだろう。もう少しスタミナがつけばほぼ完璧になりそうだ。これからも期待大の逸材である。 マイディアマンテは積極的なレース運びで、あわや2着かの頑張りを見せた。レースを重ねるごとに安定感が増してきており、オープンならあっさりと勝てそうだ。トキオワイルドは最後伸びたが4着まで。上位とは飛越の差が出たような結果となった。 レース振りは安定しており、大きく崩れることはなさそうだが、重賞メンバーでは展開の味方がないと勝ち切るまでは難しい。ダブルサンキューもまともならこれぐらい走れるが、上位とはやや力差が感じられる内容だった。ケイティタイガーは現状では距離がもっと長い方が向いている。 斤量差もあり、3300mでは苦しいか。京都HJか中山大障害ならば力は発揮できそうだが・・・。

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平地力でねじ伏せたブレイブハンター2連勝!!
 (6/19、阪神・オープン)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ブレイブハンター60嘉堂 信雄牡・63:30.8
2着ヒサコーボンバー60北沢 伸也牡・73:30.9  3/4
3着フライトスズカ60高橋 康之牡・83:31.0  クビ
4着ローズコンテッサ55▲白浜雄造牝・53:31.5
5着カブトフドオ62合谷 喜壮牡・53:31.92. 1/2
6着マイネルパープル59出津 孝一牡・53:37.2大差
7着キゼンラック60川合 達彦牡・53:43.3大差
単 (7) 470     複 (7) 260 (5) 190
枠 5−7  830雨・稍重(ダ不良)
(レース)
 スタートから積極的にハナを奪ったブレイブハンターが最終障害でやや危なかったものの、最後は平地力の差で差し返し、ゴール前で早めに内から抜けたヒサコーボンバーと外から伸びたフライトスズカの中をこじあけるように突っ込んで抜け出した。未勝利に続き2連勝。 2着はわずかに内で粘ったヒサコーボンバー。外から伸びたフライトスズカは惜しい3着、ローズコンテッサは4着に健闘。1番人気のカブトフドオは競走中に左後繋靭帯断裂を発症し5着に敗れた。

(結果分析)
 ブレイブハンターは未勝利、オープンと2連勝。やや粗さは目立つがなかなかの実力を持っている。とはいえ、今回は相手に恵まれた印象が強い。楽に逃げられる展開も向いていた。飛越も雑な面が目立ったが、それでも勝つあたりは未完の大器と言えそうだ。 ヒサコーボンバーは勝った時と同じように直線で内から突き離し押し切るかに思えたが、最後ひと伸び足りなかった。とはいえ自在性のあるレース振りから今後も相手次第では要注意だ。フライトスズカは最後追ってきたが、やや詰めが甘く最後は脚色が同じになっていた。 年齢的な上積みが見込める馬ではないので、これ以上はどうかと思うが、これぐらいのメンバーならまだまだ勝負になる。ローズコンテッサは斤量差があったとはいえ、差のない4着に健闘。飛越の巧さが目立っていた。最後はやはり平地力の差と言うことか。 カブトフドオはレース中に左後繋靭帯断裂を発症。5着入線後に騎手が下馬。予後不良の措置が取られ、そのまま帰らぬ馬となってしまった。

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ゴーカイが押し切って2勝目!!
 (6/26、福島ジャンプS)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着ゴーカイ60田中 剛牡・73:43.0
2着エアファントム60鈴木 寿牡・73:43.21. 1/2
3着ブリッジスパート60宗像 徹牡・53:43.83. 1/2
4着シートラスト60岡富 俊一牡・53:44.8
5着リマインドシルク58古川 寛和牝・73:44.9  1/2
6着ラグビーギャラント61三浦 堅治セ・73:45.1  3/4
7着カミノリファード59成田 均牡・83:45.31. 1/2
8着タカノポラリス60横山 義行牡・53:45.6
9着マイメモリー59浜野谷憲尚牡・83:47.4大差
単 (7) 360     複 (7) 130 (8) 120 (5) 150
枠 7−8  450     馬 7−8  530曇・良
(レース)
 人気2頭が終始先頭でレースを進め、中団がごった返す展開。前2頭はガリガリ競り合う訳でもなかったので、お互いに手応えは十分。最終障害を飛越後にゴーカイがエアファントムを振り切りそのまま押し切った。ブリッジスパートは4角で一気に3番手に浮上し、あわやの勢いはあったが、 最後の障害飛越後に前2頭と同じ脚色になり、3着までに終わった。久々の実績馬ラグビーギャラントは行きっぷりが悪く、6着に敗れた。

(結果分析)
 ゴーカイは相手、展開に恵まれ楽々と先手を奪うと、エアファントムに並ばれてのレースだったが余裕のあるレース内容で、最終障害飛越後にエアファントムを突き離した。オープン特別とは言え、ゴーカイにとって、前走よりかなり落ちたメンバーであったことは確かだ。 もうひとランク上のメンバーで通用するかは疑問であるが、先手を取ればなかなかしぶといということは見せてくれた。エアファントムはこのメンバーなら実力は上位だ。出来も徐々に戻ってきており、夏競馬での活躍が期待できそうだ。しかし、一線級に混じってはどうかと思うが・・・。 ブリッジスパートは後方からの競馬。やや器用さに欠ける面を見せたが、4角からまくってきた脚には見所があった。まずまずの飛越ができ、最後伸びてくるタイプのようだ。直線の置き障害はややマイナスになりそうだが、キャリア、年齢を考えるとこのレースで一番将来性を感じさせた馬である。 スタミナはありそうなので、成長次第では秋の最後の大舞台で一発があるかも。シートラストは未勝利戦のような競馬はさせてもらえなかったが、4着に健闘した。飛越で勝負するこの馬にはこのコースはマイナスだろう。小倉ならばメンバー次第で巻き返しもありそうだ。 リマインドシルクは休み明けにしてはまずまずの内容。ラグビーギャラントはダッシュがつかず、行きっぷりも悪かった。最後はそれなりに伸びたが6着まで。カミノリファードは積極的なレース振り。休み明けで息切れしたが、次もこれぐらいのメンバーならば意外とチャンスがあるかも。

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田中剛騎手、障害通算150勝!!

 土曜日の8R・福島ジャンプSをゴーカイで制した田中剛騎手はこの勝利でJRA障害通算150勝を達成した。JRA史上4人目の快挙である。星野忍騎手(現調教師・254勝)、 嘉堂信雄騎手(現役・6/26時点で155勝)、松田博資騎手(現調教師・150勝)に次ぐ記録である。年齢的にも200勝はおろか、星野忍元騎手の記録をも破れる可能性は十分で、今後も彼の手綱さばきに注目したい。



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