1999年1月


1月

障害改革第一弾! 牛若丸ジャンプSはデピュティスズカ快勝!!
 (1/9・京都8R 牛若丸ジャンプS)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着14デピュティスズカ60北沢 伸也牡・63:33.9
2着カブトフドオ60合谷 喜壮牡・53:34.11. 1/2
3着11トキオワイルド61熊沢 重文牡・63:35.9大差
4着13シャドウクリーク60山本 康志セ・73:36.32. 1/2
5着メイショウスパート59嘉堂 信雄牡・93:36.72. 1/214
6着12ホッカイラモー62田中 剛牡・73:37.2
7着タイヨーテースト59出津 孝一牡・53:37.2  ハナ
8着タガノゲール60牧田 和弥牡・73:37.910
9着10フジヤマリジェント60林 満明牡・73:38.11. 1/212
10着シャンパンファイト61大江原 隆牡・93:38.3  3/4
11着メイトウマサムネ59鈴木 寿牡・63:40.0大差13
12着オンワードアトゥ60小林 徹弥牡・73:42.5大差11
13着エスケーカイザー60横山 義行セ・83:44.0
14着テイエムモンスター59川合 達彦牡・53:45.610
単 (14) 600     複 (14) 200 (2) 150 (11) 210
枠 2−8  570     馬 2−14  1320晴・良

 中団からじっくり行ったデピュティスズカ。人気2頭を目標にできる絶好の展開となった。最終障害では前とはまだ6馬身ほど差があったが、 直線での脚は見事。前を行くカブトフドオを並ぶ間もなく差し切った。強い内容のレースだった。飛越が安定していて、なおかつ末脚が切れるのだからこれからも十分やって行ける逸材である。 この内容なら重賞も視界に入ってきただろう。敗れたとは言え、カブトフドオも強い内容だった。自分からシャドウクリークを交わしに行き、最終障害後は突き離した。 最後は平地力の差で一気に来られたのが敗因であるが、これは展開のアヤ。飛越も1周目の4コーナーで1つ危なかった以外は実にスムーズ。飛越の際に全くスタミナを使っておらず、最後までバテていない。 馬ナリで障害ごとに差を詰めるレースぶりは並の馬ではできない芸当である。2連勝の実力が決してフロックでないことが証明された。3着以下は離されたが、トキオワイルドは最後伸びてきた。 が、カブトフドオと同じ脚色。一頓挫明けを考えればまだまだ見限れぬ馬である。シャドウクリークは積極的なレース運びもカブトフドオにもてあそばれた。スタミナに課題を残した。 5着のメイショウスパートは立派。休養明け、年齢から全く人気になっていなかったが、まずまずの好走を見せた。次はマークしたい。ホッカイラモーは2周目3コーナーでの不利が痛かった。 あれがなければもうちょっと差は詰まっていたが。しかし、前2頭には及ばなかっただろう。オープン2勝と実績では抜けていたが・・・。あと、タイヨーテーストは積極的なレースをしたが、 途中で息切れ、ついていけなくなった。
 結論として、前2頭は強かった。この2頭なら、これからの障害重賞での活躍が大いに期待できる。

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98年最優秀障害馬はノーザンレインボー!!

 98年の最優秀障害馬は中山大障害(春)、東京障害特別(秋)の重賞を2勝、京都大障害(春)でも2着に入るなど、 1年間通じて活躍したノーザンレインボーに栄冠が輝いた。やはり中山大障害(春)の圧倒的なレース振りが目立っていた。 また、最優秀障害騎手は13勝を挙げた田中剛騎手。


甘さ解消!? メジロバルカン大差圧勝!!
 (1/16・中山8R 中山新春ジャンプS)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着メジロバルカン60成田 均牡・73:34.0
2着インターブラボー59鈴木 寿牡・83:35.7大差
3着ダブルサンキュー59横山 義行牡・63:36.710
4着ファイブポインター58岡富 俊一牡・53:36.8  1/2
5着10フライトスズカ60北沢 伸也牡・83:36.8  クビ
6着カッティングダーク59栗原 洋一セ・73:36.9  クビ
7着キングスロード59矢原 洋一牡・63:37.0  3/414
8着リンデンバウム59浜野谷憲尚牡・83:37.21. 1/2
9着サロンミュージック60田中 剛牡・83:37.3  クビ
10着13チアズロッキー60三浦 堅治牡・83:38.5
11着メジロファラオ60大江原 隆牡・73:38.5  クビ
12着12サンライトストーム59田口大二郎セ・73:38.711
13着14マイネルパープル58今井 規和牡・53:39.212
中止11アルピニスト59瀬古 正明セ・7落 馬13
単 (8) 430     複 (8) 180 (1) 380 (2) 860
枠 1−5  980     馬 1−8  3290晴・良

 序盤から予想通りサンライトストームの逃げで流れたこのレース。スタミナには問題があるもののスピードならやはりこの馬が一番である。そのため自然とペースが速くなった。それを追ったフライトスズカ、内でじっくりしていたファイブポインターもどちらかといえばスピードタイプ。 この速い流れはいかにも苦しかった。メジロバルカンはこのような上がりのかかるハイペースはお任せ。手応えもよく、最終障害で先頭に立つと後は離す一方。斤量も全く問題にせず大差の圧勝劇を演じた。この内容なら再び重賞戦線に殴り込みをかけることも可能だ。問題は直線の芝だが。 2着には前半じっくりと行っていたインターブラボーが入った。前崩れの展開とが向いたのは確かだが、それでも2着は立派。平地力のあるところを見せた。ダブルサンキューも直線だけで3着。休み明けでありながらよく走っている。まだ底は見せておらず、オープンでもソコソコ通用しそうだ。 ファイブポインターはハイペースに巻き込まれて最後は苦しくなった。飛越のスピードが落ちないスピードタイプの同馬にとって、こういう起伏の激しいコースは向かない。それでも4着は頑張ったと思う。中山以外のコースなら巻き返しは必至だ!! フライトスズカは長期休み明けでも力のあるところを見せた。 叩かれて次は変わり身に期待。あとは、チアズロッキーはまだ万全でなく、叩かれてよくなるタイプ。1番人気のメジロファラオはまだ中山大障害(秋)の疲れが癒えていないのではないか。ちょっとだらしがなかったが、本来はスピードタイプ。得意の東京での巻き返しに期待する。

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ゴッドスピード、平地力で混戦を制す!!
 (1/30・京都8R 淀ジャンプS)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差人気
1着10ゴッドスピード62熊沢 重文牡・63:35.0
2着12トキオワイルド60林 満明牡・63:35.1  1/2
3着デピュティスズカ60北沢 伸也牡・63:35.31. 1/4
4着14カブトフドオ59合谷 喜壮牡・53:35.51. 1/4
5着13シンメイアユチ60植野 貴也牡・63:36.610
6着11メイショウスパート60嘉堂 信雄牡・93:36.6  ハナ
7着オーソリティー60酒井 浩セ・63:36.81. 1/4
8着シャンパンファイト60白浜 雄造牡・93:36.8  アタマ11
9着ポレール63出津 孝一牡・93:36.8  ハナ
10着クラウドクロス59高橋 康之牡・53:37.5
11着オンワードアトゥ60小林 徹弥牡・73:37.92. 1/214
12着ファイブポインター59岡富 俊一牡・53:38.11. 1/4
13着メイトウマサムネ60牧田 和弥牡・63:38.612
14着ウチュウノキセキ59藤井 正輝牡・53:39.613
単 (10) 330     複 (10) 140 (12) 240 (2) 150
枠 6−7  1570     馬 10−12  1790晴・良
(レース)
 スタートダッシュを利かせてファイブポインターがハナを奪おうとするも、トキオワイルドが競りかけ2頭が引っ張る展開。オーソリティーは逃げられずに中団から、 ゴッドスピードも中団で、デピュティスズカ、ポレールは中団よりやや後ろ、カブトフドオはダッシュが付かず後方からのレースとなった。 2周目に入り、1コーナー過ぎでクラウドクロスやメイショウスパートらが一気に押し上げるとややペースが上がってきた。2周目の向正面では人気どころ以外は追走に苦しみ脱落していき、 次いでファイブポインターが脱落すると、あとは4頭の争いとなった。最終障害は横に並んで飛越し、直線では平地力で優るゴッドスピードが粘るトキオワイルドを抑えて勝利を収めた。 最後は平地力の差がそのまま着差に現れたレースとなった。

(結果分析)
 ゴッドスピードは道中やや折り合いを欠く面を見せながら、最後は平地力にモノを言わせて障害6勝目を飾った。62kgという他馬より斤量を背負っての勝利だけに完勝といえるが、 この斤量は中山以外での重賞戦では背負わねばならない斤量であるので、克服して勝てたのは大きい。距離短縮も味方したように思う。トキオワイルドは楽に先行できればこれぐらいは当然走れる。 上がり勝負に持ち込めたのも良かった。前回はやはり状態が本物ではなかったようだ。デピュティスズカは前走同様、前の集団を見ながらのレース。最終障害で前2頭とならんだが、 最後は平地力の差が出て届かなかったが、悲観するような差ではなく、展開ひとつで逆転が十分可能な差である。カブトフドオはスタートであおってダッシュが付かず後方から、しかも外々を回るロスは大きかった。 また、飛越がいつもと比べて大きかったのには好感が持てた。苦しいレースだったが、最終障害では圏内に取り付いているし、そんなに負けていないことから見て、次で巻き返しは可能と見ている。 2周目の1コーナーで動いたシンメイアユチとメイショウスパートは、前4頭とは離されたが積極的なレースを見せた。メンバー次第で浮上も。 オーソリティーは逃げられず中団からのレースとなり、最後は伸び切れなかった。ポレールは馬体増などまだ本調子には一息だった。飛越を見てもやや雑な面を見せていただけに叩かれての変わり身に期待したい。 ファイブポインターは飛越自体のスピードは落ちないのでスピード感十分なのだが、スタミナに不安を抱えている。今回はそれが露呈されてしまった。

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シャドウクリークは12着
 (1/31・東京11R フェブラリーS)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム人気
12着15シャドウクリーク57岡部 幸雄セ・71:37.611

 障害オープン馬シャドウクリークがG l ・フェブラリーSに出走した。同馬は昨年のこのレースの3着で期待されたものの、久々の平地戦のペースに戸惑い12着に敗れた。 今後ダート路線に戻るのか、ジャンプ路線をひた走るのかは未定。

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