1998年7月


7月

ラグビーギャラント、差し切り勝ち! (7/5・福島5R オープン)

 福島の障害競走で最高峰のレースがこのオープンである。が、今年は寂しいメンバー構成だ。 1勝クラスよりちょっと強くなったぐらいのメンバーである。しかし、このメンバーでなぜラグビーギャラントが8番人気になっていたのだろうか? このメンバーでは断然の実績(阪神障害S4着)の持ち主だけに疑問であった。最後は外からの差し切り勝ちで、 ここでは負けられないという意地が爆発した格好となった。2着のエアファントム、3着のシクレノンサルートはともに今後も楽しみな馬ではあるが、 重賞では物足りないと思わせるような内容だった。夏場にもっと力をつけてほしい。


田中剛騎手、平地・障害 W100勝!! (7/5・福島12R)

 平地と障害ともに100勝を挙げることは非常に難しい。障害だけで100勝を挙げる人が平地に数乗る人はほとんどいないからである。 この記録は誰もが思っているほど並の記録ではないので、大いにたたえてほしい。ちなみに田中剛騎手の平地での重賞勝ちは1つ。 ゴールデンアイでの東京新聞杯である。障害騎手らしく、重賞は重賞でもグレードのない重賞を勝っているところに味がある。


西谷騎手、全治3ヵ月の負傷

7/12・福島5Rでパリスクレンショーに騎乗し落馬負傷した西谷騎手は、右距骨剥離骨折、右第五中足骨骨折、右肩打撲で全治3ヵ月と診断された。 障害騎手リーディングのトップを走っていた同騎手にとって、苦しい状況に立たされた。平成7年デビュー組にとって、今年は厄年か?


白浜騎手、連続連対記録「9」でストップ

7/18・阪神5Rの障害未勝利戦で、白浜騎手騎乗のユノタックスマンは5着に敗れたため、これまで続いていた白浜騎手のデビュー以来障害競走連続連対記録は「9」でストップした。 この記録は立派というより驚異的なものであった。これで記録はストップしたものの、今後もより一層の活躍を期待したい。


北村騎手、意識不明の重体

7/19・新潟5Rの障害未勝利戦でオーバーザガルチに騎乗して落馬した北村騎手は、外傷性脳挫傷、および外傷性急性硬膜外血腫、頚椎損傷の疑いで意識不明の重体と診断された。


新潟で障害競走不成立 (7/25・新潟)

7/25に新潟で行われる予定だった障害未勝利は、出馬投票時に4頭しか登録がなく、レース不成立となった。今年はこれで障害競走の取りやめは3レース目(すべて関東)。 出走馬の確保に苦しんでいる障害競走関係者の苦悩が目に見えて分かってしまうような出来事だった。


スイートバミューダ障害3連勝!! 
(7/25・阪神8R 仁川障害S)


着順枠番馬番 馬 名斤量騎 手性・歳タイム着差
1着スイートバミューダ57酒井 浩牝・63:32.9
2着イブキハイシーザー59林 満明牡・73:34.2
3着アインユーセン59熊沢 重文牡・63:34.41 1/4
4着エリモハンサム59小林 徹弥牡・63:34.61 1/4
5着セフティオーシャン59合谷 喜壮牡・53:34.81 1/2
単 (8) 730     複 (8) 150 (4) 100 (6) 110
枠 4−8  490

 休み明けであったが、スイートバミューダはそれなりの飛越を見せて先頭に立つ。アインユーセンが何度も交わそうとするが交わせない。そして直線に向くと後続を離す一方。元々が末脚で勝負するタイプ、他馬とは最後の脚色が全く違っていた。 決め手勝負の馬が逃げる展開では他馬はかなわない。直線はダートの方がいいタイプであるが、これだけのレースを見せられては秋の重賞戦線も楽しみになってくる。現役障害最強牝馬であることも実証したレースであった。 イブキハイシーザーは決め手の差で完敗した。平地では短距離戦で活躍していた馬、どちらかといえば距離は短い方がいいはず。今後に不安を残した結果となった。しかし、この2着は実力の証明である。 アインユーセンは積極的なレースだったが、最後は決め手の差が出た。400万以下ならすぐにチャンスは回ってくるだろう。エリモハンサムはたすきコースの最初の障害をそのまま駆け抜けるなどやや集中力を欠いていたが、最後の伸び脚は目立った。 セフティオーシャンは一瞬あわや2着かも?と思わせたが・・・。メイショウスパートは行けずに苦しい展開。エイユーダンボーは展開がはまらなかった。フラッシュオブワンは力不足だったようなレースだった。

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