1997年9月下旬〜10月


9月下旬

今年初の障害戦1着同着(9/27・中山5R)

 9/27に行われた5Rの障害未勝利戦は6頭と頭数は寂しいが、レースは盛り上がった。逃げたアミフジセイザン号と3番手につけていたナスケンヒューマ号が 直線で並び、完全に一騎打ちとなった。直線での激しい競り合いは、昨年の阪神大賞典のブライアンとトップガンを見るかのような大接戦となった。結局決着はつかず 1着同着という結果となった。障害レースでの1着同着は、平成5年8月1日の小倉競馬以来約4年ぶり、中山競馬では初めての出来事であった。そして、 アミフジセイザン号を管理している二本柳一馬厩舎はやっと今年の初勝利を挙げた。
10月

ポレールが京都大賞典で6着と健闘!

 中山大障害4連覇を目指すポレール号(牡・7 岩元厩舎)が10/5に行われた京都大賞典(G ll)で0.6秒差の6着と健闘した。休養明けでのこの好走は、平地のオープン級に値する力を見せた。 今後、障害競走を使うとかなりの斤量を背負うので平地競走に使わざるを得ないのだが、陣営のコメントに、「本当は東京障害特別をぶっつけで使おうと思ったが、1度使わないと出られないから。」 というものがあり、次走東京障害特別を使うことを示唆している。となれば、ポレール、アワパラゴン、マイネルトレドールの3強対決が 東京障害特別で実現しそうだ。

 ↑↑↑実現しませんでした。(ポレールとマイネルトレドールが回避)すみませんでした。


京都大障害の伏兵現わる!!エーピーネイティブ 2連勝!
(10/11 京都5R)


着順枠番馬番 馬 名騎 手性・歳タイム着差
1着エーピーネイティブ酒井 浩牡・53:30.0
2着センターゼウス☆金折知則牡・72 1/2
3着オーシャンカレント中竹 和也牡・51 3/4
4着イブキサイレンス☆西谷 誠牡・6
5着カクテルアワー北村 卓士セ・61 1/2
単 (1) 2450     複 (1) 530 (4) 380 (5) 540  
枠 1−4  10300     馬 1−4  11120
  競走中止 : (6) ビッグギャンブル

 京都大障害を見据えた馬によるオープン競走が10/11・5Rに行われた。ここまで4連勝中のビッグギャンブルが1番人気、阪神障害S2着のイブキサイレンスが2番人気であった。 レースはカクテルアワーが前走同様大逃げを打つが2周目の向こう正面でつかまり、2番手追走のオーシャンカレント、直後にいたセンターゼウスの休み明け2頭が先頭に並ぶ。 終始4番手につけていたビッグギャンブルもここで先頭に並んだものの手応えが悪く、苦しい展開。追っ付けながら最終障害へ向かったが、飛越後バランスを崩して騎手が落ちた。(さいわい馬は無事だった。) そして前の争いは、残り800mあたりから知らぬ間に押し上げてきたエーピーネイティブが、直線でオーシャンカレントを交わし、2 1/2差をつけて快勝した。差す競馬を得意とする酒井騎手らしい騎乗であった。 2着にはゴール前でセンターゼウスが突っ込み、枠連・馬連ともに万馬券となった。イブキサイレンスは中団やや後方を追走していたが、見せ場なく4着に敗れた。勝ったエーピーネイティブはこれで2戦2勝、 おそらく次走は京都大障害と思われるが、外国産馬の伏兵が出現したようだ。センターゼウスも1年ぶりを考えればよく走っており、次走も注目したい。

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アワパラゴン 重賞連覇で5連勝! 次は京都大障害だ!!
(10/18 東京9R・東京障害特別(秋))


着順枠番馬番 馬 名騎 手性・歳タイム着差
1着アワパラゴン林 満明牡・73:38.1
2着ネーハイジャパン出津 孝一牡・6
3着ケイティタイガー嘉堂 信雄牡・9
4着チアズロッキー三浦 堅治牡・61/2
5着ニケスピリット中竹 和也牡・41 1/2
単 (5) 140     複 (5) 110 (9) 150 (2) 230  
枠 5−8  250     馬 5−9  410
  競走中止 : (7) カミノリファード

 アワパラゴン強い! 襷コースさえ克服すれば63kgでもまったく問題ないと思っていたが、その襷コースもまったくものともせず無事に飛越した瞬間勝ちを確信した。 スタートでちょっと出負けしたがそれもまったく問題なかった。次走は京都大障害だが、これもビッグスワンさえ克服すれば何の問題もない。また、斤量が59kgなのは反則に近い(笑)。 陣営は中山大障害を使わない意向らしいので、ポレールとの頂上対決は先になりそうだ。2着のネーハイジャパンも重賞2勝馬らしい安定した飛越を見せた。最後はハイペースと休み明けが応えてやや一杯になったが、 2着は確保した。こちらも次走はおそらく京都大障害だろう。賞金面からぎりぎりの61kgとなりそう。春秋連覇を狙うも、斤量面からもアワパラゴンに分がありそうで厳しい状況だ。 ケイティタイガーは、今年の重賞において(2)(2)(3)(3)−(3)と堅実に走っている。良血馬らしい安定感はあるもののもう一つ勝ちきれないのがネック。チアズロッキーはなだれ込んでの4着だが力をつけてきた。 ニケスピリットは重賞では苦しいか。でも将来性は十分。次走の菊花賞は障害馬の代表として恥ずかしくないようなレースをしてほしい。(一桁着順で大健闘だと思う。) シンコウバイ、ポットシンジョウはまだ重賞では通用しないだろう。

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