1997年11月〜12月


11月

ニケスピリット 菊花賞惨敗!(11/2)

着順枠番馬番 馬 名騎 手性・歳タイム
18着12ニケスピリット 中竹 和也牡・43:10.4


 コメントのしようのないくらいの大敗でした。最後は追っていないので、中1週での京都大障害にでも出てきそうだ。

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ポレール、大障害前のひと叩きは5着!(11/8)

着順枠番馬番 馬 名騎 手性・歳タイム着差
1着チアズロッキー三浦 堅治牡・63:39.9
2着エーピーネイティブ酒井 浩牡・51 1/4
3着ホクトタイクーン大江原 隆牡・71 3/4
4着キャニオンストーム成田 均牡・8
5着ポレール△山本康志牡・71/2
単 (4) 1060     複 (4) 230 (7) 120 (3) 850  
枠 4−7  990     

 ポレール、キャニオンストームの実績馬が「斤量+久々の障害戦」のせいか精彩を欠く結果に終わったが、ポレールにとっては高い障害の多い中山大障害の方がレースはしやすいはず。 65kgでレースも経験させたので、これも次につながると信じたい。キャニオンストームは最後バテたが、休み明けなので仕方はない。しかし道中の飛越のスピードは群を抜いていた。 ひと叩きされて、次はあんなにバテる事はないだろう。しかし、その次走はどこに出るのだろうか?京都大障害に登録がないので、中山大障害を目指すのだろうか?距離、大障害ともに疑問だが。 年内休養の公算が高い。勝ったチアズロッキーは最近オープン、重賞ともに堅実に走っていて、力をつけてきたようだ。どちらかといえば東京より中山向きなので、おそらく次走は中山大障害だろう。 飛越も安定しているのでチャンスは十分ありそう。2着のエーピーネイティブは勝ちにいったため勝ち馬より先に仕掛けて敗れたが、前走のオープン勝ちがフロックでなかった事を証明できる内容だった。 この馬、京都大障害にも登録があり、連闘で臨んでも好勝負出来る力は持っている。あとはバンダムフェイマス。今回は長期休養明けで惨敗したが、飛越はうまく、中山大障害に出れば上位に来る可能性もある。

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アワパラゴン 重賞3連勝!(11/15・京都大障害(秋))

着順枠番馬番 馬 名騎 手性・歳タイム着差
1着アワパラゴン林 満明牡・74:26.4
2着ケイティタイガー嘉堂 信雄牡・93/4
3着センターゼウス熊沢 重文牡・7
4着10イブキサイレンス西谷 誠牡・6大差
5着ヤマノジパング古小路重男牡・9
単 (2) 110     複 (2) 100 (7) 200 (1) 190  
枠 2−7  200     馬 2−7  720
  競走中止 : (3) エーピーネイティブ

 秋の障害重賞の中で一番見ごたえがあったレースだった。前走同様アワパラゴンはスタートが良くなかったが、すぐにハナを奪った。直後にケイティタイガーとセンターゼウスが追走していた。 1周目の4コーナーの障害でエイピーネイティブが落馬し、1周目の正面の水濠障害でネーハイジャパンが躓くなど人気馬のアクシデントが続く中、アワパラゴンもビッグスワンでスピードが落ち、 2頭に交わされて3番手追走の苦しい形となった。場内がどよめく中、最終障害までケイティタイガーとセンターゼウスが先頭で並走する。アワパラゴンは最終障害後スパートし、4コーナーでセンターゼウスを交わし、 ゴール直前でケイティタイガーを交わすと場内から大歓声があがった。苦しみながらもアワパラゴンは重賞3連勝を飾った。次は中山でグランドスラムか?と思われるが、林騎手は「馬に疲れが出てきたので今年はもう出ないのではないか。」 というレース後のインタビューもあり、どうやら中山大障害参戦は来年になりそうだ。しかし、2着のケイティタイガーは惜しかった。ゴール前寸前で金星を逃した。次はおそらく中山大障害だが、まだまだ十分やれそうだ。 センターゼウスも飛越は終始安定していた。中山大障害でも好戦するであろう。ネーハイジャパンは全くリズムに乗れなかった。また、エイピーネイティブに騎乗した酒井騎手は落馬の際に負傷して病院に運ばれたらしいが、詳しい容体は不明。 また、レース後アワパラゴンは、レース中に右前第一指骨を骨折していた事が判明。全治は3ヵ月の見込み。

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アワパラゴン骨折 ・ 全治3ヵ月

 昨年の京都大障害(秋)で重賞3連勝を達成したアワパラゴン(牡・8 松元茂厩舎)は、レース後の精密検査でレース中に右前第一指骨を骨折していた事が判明。 全治3ヵ月とあまり重傷でなかったのが唯一の救いだが、今春の中山大障害が微妙な状況となっている。 リターンエースとだぶってしまうが、この馬にはぜひともグランドスラムを達成してもらいたいと思っているので、早期の復帰を願っている。
12月

古豪ケイティタイガー、重賞初制覇! 〔中山大障害(秋)〕(12/13)

着順枠番馬番 馬 名騎 手性・歳タイム着差
1着ケイティタイガー嘉堂 信雄牡・94:45.5
2着ポレール田中 剛牡・71 1/2
3着チアズロッキー三浦 堅治牡・6
4着ジャンピングジョブ林 満明牡・7クビ
5着ブルーロード酒井 浩牡・8
単 (1) 280     複 (1) 150 (7) 150  
枠 1−7  440     
  競走中止 : (6) センターゼウス  (5) バンダムフェイマス

 ポレールが終始安定した飛越を見せて、2周目の2コーナーで先頭に立つ。ケイティタイガーはそのポレールをじっくりマークしていた。そして直線に向くと2頭のデットヒート。 内で懸命に粘るポレールだが、65kgが応えて最後の坂で失速。ケイティタイガーがポレールを捕らえて先頭に立ちそのままゴールした。10歳を目前にしてやっと重賞初制覇を達成した。 ようやく障害の良血馬が詰めの甘さを克服した。ポレールは2着に敗れたものの、現役の障害王として全く恥ずかしくない内容だった。4連覇は達成できなかったものの、飛越力は65kgでも全く落ちないので、 来春の中山大障害で巻き返して欲しい。チアズロッキーは力をつけてきたが、重賞ではこれが精一杯のようだ。しかし、手薄がちな関東馬の中で、この馬1頭だけが最後も頑張った。ジャンピングジョブも来年に向けて楽しみのある一頭である。 また、ブルーロードはやはり完走はした。入着狙いが春に続きまんまと成功した。しかし、完走した1着〜5着まで1.5秒差という接戦になったのは、中山大障害ではまれだと思う。

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97年の障害競走最多勝騎手は18勝の林 満明騎手

 11/30にすでに林騎手の障害競走最多勝は決定していたが、今年最後の障害競走をサンエムオージャで勝って18勝とし、2位の三浦騎手に7勝差をつけた。 今年の林騎手はアワパラゴンで秋の障害重賞を3連勝するなど、活躍が目立っていた。これが自身初の最多勝ということになる。 また、今年の林騎手は障害競走の騎乗数もトップであり、新潟を除く7競馬場で勝利を挙げているのも特筆すべき点である。



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