お手

 

 

――ずだんっ!!

華麗な背負い投げが決まり、場は数瞬、静寂に包まれた。

「一本!」

主審が右手を掲げて宣言すると、割れんばかりの喝采が道場を揺るがした。

「やったああああぁぁぁっ!!」

みんなが立ち上がって勝ち鬨を上げる。

強豪と謳われる武蔵野工業を下した当の本人、我が校のホープ、熊田雄次郎センパイは、乱れた道着の襟を正し、凛々しくも男らしく礼をした。

・・・やべ。

か、カッコ良すぎる。

俺、あんな素敵な人と付き合ってるんだ。

思わず自慢したくなるけど、それはできない。

なぜなら俺達は男同士。社会的に禁忌とされる存在だからだ。

だからこんな時でも、俺は黙って良き後輩の役に徹するしかない。

他校の女生徒(当然だ。ウチは男子校だからな)に、黄色い声援を受けて戸惑っているセンパイを見ても、俺はヤキモチを妬く事も許されず、他の部員達と同じように口笛を吹いたりしてはやし立てる事しかできなかった。

・・・・・・。

胸の奥に小さな嫉妬の火が灯ったけど、俺はおくびにも出さずにその火をもみ消した。

 

 

大会・・・と呼べるほど大それたモノではないが、大会はつつがなく終了し、俺達は学校に戻ると、道場で反省会を行っていた。

反省会といっても、ウチは優勝したわけだし、祝賀会に近いものだった。

「熊田ぁ、おまえすっかり上がり症治ったじゃねえか!」

主将がセンパイの肩に腕を回してグリグリと締め上げた。

大将の座を奪われたとはいえ、基本的に陽気な性格の主将はそんな事は気にしていなく、いやむしろプレッシャーから解放されたと言わんばかりに喜んでいた。

「痛え、痛えって!」

「でも熊田先輩、ホントに強くなったッスね。いや、前から強かったッスけど、大会ではサッパリでしたからねー」

吉宗のヤツも大喜びで(ちなみにコイツは先鋒。一年の分際で)、顔をほころばせていた。

センパイは今まで、その上がり症のおかげで人前で実力を発揮できないでいたのだが、ここのところそれを克服したのか、めきめきと頭角を現していた。

・・・まあ、あれだけ毎日のように俺に辱められれば、人前で試合する事など屁でもないワケで。

ということは、センパイが強くなったのは俺のおかげか? ・・・いや、それは思い上がりすぎだとしても、今回の優勝、俺も少しくらいは貢献したと見ていいだろう。

しかし、そんな影の立て役者である俺は、なんだか蚊帳の外。・・・まあ、補欠の補欠という立場なのだから仕方ないんだけど・・・。

なんだかセンパイが遠い人のように思えて、俺の胸はちくちくと痛んだ。

・・・センパイ、格好良かったな。

もしウチが共学だったら、女の人にもさぞモテるんだろう。

そういえば、今日も女の子に声援を受けていたし。

・・・やっぱり、俺なんかより女の子の方がいいのかな。その方が絶対幸せになれるし、周りの人だって祝福してくれる。

・・・俺、ひょっとしたらセンパイの荷物、っていうより、枷になってるのかも。

もみ消したとばかり思っていた嫉妬の火は、どうやらまだ俺の中でしつこくくすぶっているようだった。

 

 

そして翌日。

練習後のロッカールーム。

「コ、コースケ・・・」

熱を帯びた吐息を吐きながら、床に膝を付いたセンパイは俺を上目遣いに見上げていた。

「どうしたの? センパイ?」

「・・・ぅ・・・た、頼む・・・これ外してくれよぉ・・・」

といっても、センパイはすでに全裸だ。

身につけているモノといえば、両の乳首とチンポの皮を挟んだ、三つの洗濯ばさみのみ。

だから、厳密に言えば全裸とは呼べないかもしれない。

「へへへ。いいザマだよ、センパイ」

方や俺は柔道着のまま。

上着どころか、帯さえ解いてはいない。

「た、頼む・・・」

懇願するセンパイを無視し、俺は乳首の洗濯ばさみを指で弾いた。

「ぅんっ・・・!」

ビクッと巨体を震わせてセンパイがあえいだ。

その反応に気をよくし、俺は何度も洗濯ばさみを弾いてやった。

弦楽器をつま弾くように、センパイが鳴く。

「はぁ・・・あ・・・カンベン・・・頼む、チ、チンポのだけでも・・・!」

冗談じゃない。

そこが一番オイシイ所じゃないか。

「ダメ。それ外したら、センパイオチンチン剥いちゃうでしょ?」

わざとオチンチンと訂正してやる。

センパイはその巨躯に似合わず、短小包茎だ。

そしてそれをイジメられるのが、なにより嬉しいらしい。

「う・・・」

案の定、肩を震わせてセンパイは悦んだ。

厳つい顔に逞しい身体。そしてそれとは正反対に可愛らしい包茎チンポ。キツイ体臭。さらにマゾっ気たっぷりのその性格。この熊人はもう、全てがたまらなく俺のツボだった。

「ホントに外して欲しい?」

乳首をつまむ洗濯ばさみを開き、何度もつまんでやる。

センパイは荒い息を吐いて頷いた。

「しょうがないな。じゃあ、センパイ・・・お手」

俺はそっとセンパイに手のひらをさしのべる。

センパイは呻き、何度も俺の顔を確認するかのように見上げた。

「お手」

有無を言わさず、俺は命令を繰り返す。

センパイは、おずおずとその逞しい右手を俺の手に重ねた。

「よしよし。・・・おかわり」

「ぅぅっ・・・」

屈辱に体を震わせつつ、左手を差し出すセンパイ。

「ちんちん」

「う・・・」

センパイの動きが止まる。

この命令は、お手、おかわりとはワケが違う。

センパイはこう命令されれば、いついかなる時であろうとも俺にそのチンポを差し出す約束になっているのだ。

「センパイ? ホラちんちん」

「ううっ・・・」

センパイは静かに立ち上がって、両手を胸の前で垂らし、ちょうど犬がちんちんの恰好をするときと同じポーズを取った。

目の前に差し出されたのは可愛い包茎チンポ。

懸命に勃起しているが、皮の先端を洗濯ばさみに止められて亀頭を出す事も許されない。

「よしよし」

俺は満足げに頷くと、その洗濯ばさみをつまんだ。

といってもまだ外してはやらない。

そのまま引っ張って皮を伸ばしてやると、センパイは泣いて抗議した。

「や、やめ・・・やだ・・・ほ、包茎が・・・ひどくなっちまうよお・・・」

「これ以上ひどくならないよ」

何しろセンパイは常時はもちろん、完全勃起しても皮が剥けない、重度の仮性包茎だ。

それに、センパイには悪いけど、良くなって欲しくない。

「はい。センパイ、おすわり」

「そんな・・・外してくれるって・・・約束・・・」

「そんな約束はしてないよ」

「ウソだ・・・ひでえよ、コースケ・・・!」

「しょうがないなあ」

俺は渋々洗濯ばさみを取ってやる。

もちろん、開いて取るのではなく、引っ張って取るのだが。

ぱちんと音を立てて洗濯ばさみが外れる。

「はぅっ!」

洗濯ばさみとチンポの皮が、細い糸を引いた。

「へへへ。どれどれ、どれだけ溜まったかな?」

目の前の包茎チンポを握りしめ、そっと剥いてやると、たっぷり染み出ていた先走りがトロリと溢れて垂れた。

センパイは先走りが多い。

・・・いや、あくまで俺と比べて、の話だけど。でもたぶん平均よりは多いと思う。

「うわ、もうトロトロじゃん。センパイのスケベ」

「・・・は・・・うぅ・・・」

ホントはしゃぶってやるつもりなんて無かったけど、俺はそれを舐め取ってやった。

口の中にじわりと広がる、センパイの味。

・・・ああ、くそっ。ガマンできねえ。

俺は音を立ててセンパイをしゃぶった。

「あ! ひ・・・! そんな、いきなり・・・! ダメ、あ、ああっ!」

センパイが腰を引き、俺の攻撃から逃れる。

そのまま腰を抜かすように床にへたり込んで、センパイは肩で息をした。

「あ・・・ご、ごめん・・・いきなりだったから・・・」

「いいよ。ここでイッちゃわれてもつまらないしね」

そう。エッチはまだまだ始まったばかりだ。

乳首の洗濯ばさみもさっきと同様に外してやると、センパイは体を震わせて悦んだ。

これで、センパイは正真正銘の全裸だ。

一方の俺は、相変わらずの道着姿。

「コースケ・・・コースケも・・・その・・・裸に・・・」

「んー、そうだね」

俺はセンパイの、汗に濡れた身体を撫でながら生返事をした。

そりゃ、俺としても早く脱ぎたい。

でも、全裸のセンパイを着衣のままイジメるというのが、何とも言えぬ優越感を醸し出していてイイのだ。

センパイもその方が感じるみたいだし。

「タダで脱いでやるわけにはいかないな」

「え・・・?」

俺の手は相変わらず汗ばんだセンパイの身体を撫でている。

汗。

センパイは汗かきだ。

そのせいか、センパイはかなり体臭がキツイ。

みんな曰く、「熊田の寝技は別の意味で最凶だ」。

でも、ノンケなら裸足で逃げ出すその匂いも、俺にとっては魅惑のアロマなワケで。

「センパイ、バンザイして」

とくにこの、ワキガの匂いがたまらない。

こうしているだけでもクラクラするようなフェロモン臭が俺の鼻をついていた。

バンザイなどさせた暁にはもう。俺は理性を抑えるのに必死にならなくてはいけない。

「・・・は・・・ぅ・・・カンベン・・・」

ところが、センパイはその体臭にコンプレックスでもあるのか、匂いを嗅がれるのを極端に恥ずかしがる。

今日もセンパイは、俺の命令に首を振った。

絶対服従を誓ったハズの、この俺の命令に。

「俺の言う事が聞けないの?」

「カンベン・・・頼む・・・」

「いいよ」

あっさり頷いた俺を、センパイは目を丸くして見上げた。

俺はニヤリと笑って自分の股間を指さし、

「その代わり、コイツは無しだよ?」

と宣言する。

道着のズボンを内側から押し上げる雄の象徴。

自分で言うのもなんだが、どうやら俺はかなり巨根らしい。

そしてセンパイは、この巨根に身も心も虜にされてしまっていた。

「そんな・・・! コースケ・・・! い、イヤだ・・・!」

「コレが欲しい?」

「ほ、欲しい! 頼む・・・!」

「じゃあ俺の言う事が聞けるね?」

「う・・・」

「ホラ、はやくバンザイして」

「ううっ・・・!」

おずおずと、センパイは両手を上げた。

毛深いワキの下から、強烈な臭気が漂ってくる。

あー! こりゃたまらん・・・!

「はあ・・・センパイぃ・・・」

飛びそうになる理性を必死につなぎ止め、俺はそっとセンパイのワキの下に鼻先を近づける。

・・・っていうか、もうコレ、とっくに理性失っているのかも。

「ハァ・・・あ・・・ハァ・・・!」

一瞬で鼻が麻痺するほどの臭気。

ハンマーで殴られたような衝撃の匂いだ。

「ぅあぁ・・・きっつー・・・!」

コレは効く。

・・・やべ。

匂いを嗅いだだけだってのに、イッちゃいそうだ。

「コースケ・・・頼む・・・もう、カンベン・・・」

「はあ・・・ああ、センパイ・・・相変わらず、すっげえ匂いっすね」

「うぅ・・・」

「コレ、下手したら人死にが出ますよ?」

いや、冗談抜きに。

俺の鼻は、いまや完全に麻痺していた。

「だ、だったら嗅ぐなよ・・・!」

「いや、それはムリ」

それに、センパイのワキの下で死ねるなら、本望だ。

「そ、そんな事より、約束・・・」

・・・約束?

「ほら、コ、コースケも・・・脱いでくれるって・・・」

ああ、そういえば。

あまりのキツイ匂いに、すっかり記憶が飛んでいた。

「しょうがない。じゃあセンパイ、後ろ向いて」

「え・・・? もう・・・?」

何を勘違いしたのか、センパイは俺に背中を向けると、そのでかいケツを差し出した。

熊人の丸シッポのすぐ下にある菊門が、俺を求めてヒクヒクと疼いている。

「センパイ、いきなりそんないいご褒美がもらえるワケないでしょ?」

「・・・え?」

俺は床に落ちている帯を拾うと、センパイの腕を縛り上げた。

センパイ自慢の、黒帯だ。

「ちょ・・・な、なにするんだ」

「はい、もういいよ」

後ろ手に縛られたセンパイのケツたぶをパシンと叩いてやる。

情けない声を上げて、センパイは背筋を伸ばした。

「え・・・? な、なんだよ、コレ。約束が違う・・・」

「センパイ、脱がしてもいいよ」

俺はそういってセンパイを振り向かせた。

俺の股間では、痛いほど怒張したチンポが見事なテントを張っている。

センパイはトロンとした目つきでしゃがみ込み、それに頬ずりした。

「はあ・・・は・・・ぁ・・・コースケぇ・・・」

「なに? センパイ」

「・・・生で・・・生で・・・くわえたいよ・・・」

「だから、いいよって言ってるでしょ?」

といっても、センパイは後ろ手で縛られていて両手が使えない。

仕方なく、口で帯を解こうとする。

しかし、俺の帯はきつく結んである。

なかなか解く事ができず、センパイはウンウン唸って帯に歯を立てた。

「はぁ・・・コースケ、ムリ・・・こんなの解けねえよぉ・・・」

「そう? でもそうするとコイツはおあずけって事になるけど?」

「そんな・・・! 頼むよ・・・イジワルしないで・・・」

してほしいクセに。

俺がニヤニヤ見下ろしていると、センパイは抗議を諦め、もう一度俺の帯を解きにかかった。

帯の端をくわえて一所懸命に引っ張る。

顔を真っ赤にして引っ張ると、帯はようやく解け始め、やがてスルリと結び目が解けた。

「よしよし。よくできた」

「う、うん・・・はぁぁ・・・コースケ・・・」

道着の合わせに鼻先を突っ込み、センパイは俺の身体をなめ回した。

ヘソをなめ、腹をなめ、乳首に吸い付いてくる。

「ふぅ・・・はぁ・・・」

嬉しそうに目を細めて、センパイは道着の襟をくわえて上着を脱がした。

これで俺はようやく上半身裸。

俺はご褒美にセンパイの頭を撫でると、その大きな体を抱きしめてやる。

じっとりと汗に湿った逞しい身体。

こうしてるだけで、クラクラ来る匂いが漂ってきた。

「コースケ・・・」

センパイの顔が下がり、ズボンを締めるヒモをくわえた。

このヒモは、帯と違ってわりとカンタンに解ける。

センパイはズボンを噛むと、ズリ下ろそうとして必死になった。

しかし、チンポが勃起した状態では、なかなかズボンを下ろせない。

「んーっ、んーっ!」

「センパイ、ほら落ち着いて」

「う・・・うん・・・」

俺の言葉で落ち着いたのか、ようやくセンパイはズボンを脱がす事に成功した。

腿のあたりまでズボンを下ろすと、いてもたってもいられない様子でパンツを脱がそうとする。

パンツのゴムを噛んで引っ張り、下ろす。

俺のチンポがその姿を現すと、センパイはガマンできずにしゃぶりついてきた。

おかげで俺の下半身は、チンポのサオだけ露出した状態だ。

「センパイ、ちょっと待って」

「うー・・・」

俺をくわえ込んだまま、センパイは首を振る。

珍しく反抗的だ。それほど待ちこがれていたのか。

少し悪い気もしたが、こんな中途半端な状態では俺だって気持ちが悪い。

俺は強引にセンパイからチンポを取り上げると(ちなみにこの時センパイは泣きそうな顔をした)、ズボンとパンツを脱ぎ捨てた。

ようやく全裸になった俺を見て、センパイがため息をついた。

「はい、お待たせ」

「お・・・おう」

再び、センパイは俺のチンポにむしゃぶりついてくる。

へへへ。そんなにしゃぶりたかったのか。

「おいしい? センパイ」

「ふ・・・ぅ・・・うん・・・おいしい・・・おいしいよぉ・・・」

ぺちゃぺちゃ音を立てながらフェラチオし、センパイは涙を流して喜んだ。

まったく、普段はあんなに逞しくてカッコイイのに。

セックスになるとコレだ。

「ホント、部員のみんなにも見せてやりたいよ」

「そ・・・! それだけは・・・っ!」

「イヤ? そうだろうねえ。センパイのメンツ、丸つぶれだもんねえ」

「は・・・頼む・・・なんでもするから・・・! 言う事、聞くから・・・それだけは、ホントにカンベン・・・!」

「そう? じゃあまず、口を動かしなよ」

そういって俺は腰を突きだし、センパイの口にチンポを突っ込む。

喉を突かれ、おえっとえづくセンパイは、涙目になりながら、それでも懸命に奉仕を再開した。

・・・気の毒と言うなかれ。

これでもセンパイは喜んでいるのだ。

以前、普通に甘いセックスをした事もあるけど、その時のセンパイは明らかに物足りない表情で(俺もな)、イマイチ燃えない(萌えない)セックスだった。

やっぱり俺達にはこういったスタイルが向いているのだ。

「ん・・・センパイ、もういいよ」

「ふぅ、は・・・もっと・・・したい・・・」

「ダメ」

俺は有無を言わさずチンポを取り上げた。

センパイはおねだりをしてきたが、却下する。

この、相手のおねだりをはねのけるというのは、実はけっこうエネルギーを使う。しかし、相手の要求を全て受け入れていては、いい「ご主人様」とは言えないのだ。

時には心を鬼にして。

それが、「飼い主」としての義務である。

・・・誰だ? 今「好きでやってるクセに」って思った奴。

・・・その通りだけどな。

「コースケぇ・・・」

甘い声を出して甘えるセンパイ。

「ダメって言ってるでしょ」

答えながら、俺はセンパイの逞しい肉体を味わった。

っつーか、これ以上しゃぶられたらイッてしまう。

情けない話だが、俺は多分早漏だ・・・と思う。なにしろ他の男をセンパイしか知らないから、比較のしようがない。センパイは、俺にもまして早漏だから。

「んっ・・・! ハァ・・・!」

乳首を優しく噛んでやると、センパイはビクッと体を震わせる。

さっき綺麗に舐め取ってやったチンポからは、早くも先走りが溢れて、床と糸を引いていた。

「センパイ、ちんちん」

「は、はい・・・」

包茎チンポを差し出すセンパイ。

センパイは包茎がよほど恥ずかしいのか、ことあるごとに自分で皮を剥いてしまう。・・・まあ、俺はそれに気が付くたびに皮を元に戻してイジメてやるのだが。

だが、さすがに今日は手を縛られていて皮が剥けない。

「ホント、これ完全に子供のオチンチンだよね」

「ううっ・・・!」

「恥ずかしくない?」

もちろん恥ずかしいに決まっている。

だからイジメ甲斐があるのだ。

「・・・くっ・・・」

俺にイジメられてますます感度を上げたセンパイのチンポから密が溢れる。

へへへ。言葉責め大成功。

「でも俺・・・このオチンチン大好きだよ・・・」

「コースケ・・・」

ムチばかりではなく、たまにはアメも与えてやらないとね。

俺はセンパイの胸を揉みながらフェラチオしてやり、その大きな金玉までなめ回してやる。

背中に回した腕を下げていくと、大きなケツに生えた、可愛いシッポ。

左手でそのシッポをギュッと握り、右手はセンパイのケツの割れ目をなぞっていく。

「あっ・・・! あ・・・あ・・・っ」

人差し指で秘部をつついてやると、センパイは大きな体を揺らしてあえいだ。

俺の口の中のセンパイも、ピクピク震えて涎を垂らす。

「欲しい? センパイ」

「ほ、欲しい・・・! は・・・! ぅんっ・・・っ!」

仕方ないなあ。

俺はセンパイの中に指を埋めた。

「ああっ!」

グリグリとかき回してやる。

「は・・・ッ! コースケ・・・! チンポ・・・チンポ・・・欲しい・・・!」

身体を揺らすセンパイ。

縛られているのがよほどもどかしいのか、両手を動かして帯を解こうとする。

もちろん、そんな事では解けないが。

「ほら、センパイ」

俺は立ち上がってセンパイにチンポを差し出した。

センパイはそれに触れたくて身体を揺らすけど、できない。

「解いてくれ・・・! 頼むぅ・・・!」

「ダーメ」

目の前に大好物を差し出されても、くわえる事はおろか、触る事すら許されない。

もし俺がセンパイの立場に立たされたら、発狂しかねないな。

「センパイ、お手」

「へ・・・? イヤ・・・ムリ、だろ・・・」

「できない? じゃあ・・・」

「い、イヤだ! する! ・・・するから・・・っ!」

クルリと背を向けて、センパイは縛られた両手を俺に差し出す。

でかいケツの上で、俺の手を求めてぴこぴこ動くセンパイのゴツイ手のひら。

なんとも無様な姿だ。

昨日大会で大活躍したセンパイの勇姿からは想像も付かない。

俺はニヤニヤ笑って、センパイのその手を取った。

「よし。ご褒美だ」

センパイの後頭部を押し、上体を倒す。

自然とケツを差し出した恰好になり、俺の目の前にセンパイの秘部があらわになった。

俺はそこに自分自身をあてがうと、一気にセンパイを貫いた。

「ぅああああああぁぁぁッ!」

大きな悲鳴を上げて、センパイは哭いた。

何度も身体を重ねたおかげで、センパイのケツは今や俺専用の肉壺と化している。

それでも俺のチンポを受け入れるのはそうとう苦しいらしい。まして、充分な前戯も無しにいきなり挿れられたのではなおさらだ。

「ひ・・・! くぅ・・・ッ!」

「どうしたの? 苦しい?」

「う・・・うん・・・」

「じゃあやめる?」

「や、やだ・・・! やだよぅ・・・!」

「へへへ。・・・この淫乱が」

「ううっ!」

ずり、とセンパイの中をひっかいて、俺は腰を引く。

再び突き刺すと、センパイは頭を振り乱して泣き叫んだ。

「はァ・・・やっぱセンパイの中・・・最高だよ・・・!」

「はぁあっ! コースケ・・・コースケぇっ!」

俺が腰を振るたびに、センパイは熱い吐息を漏らし、俺をさらに奮い立たせた。

って、やべ。

俺としてももっとセンパイを可愛がってやりたいのだけど、こっちの方が持たない。

「センパイ・・・ごめん、俺・・・もう・・・!」

「コースケ・・・!」

センパイの腕を拘束していた帯を解き、俺はセンパイの背中にのしかかる。

ロッカーに手をついて、センパイは俺の体重を支えてくれた。

これで、俺は腰を振る事だけに専念できる。

俺は我を忘れて腰を振った。

「ハァッ! ハァッ! センパイ・・・! イク・・・ッ!」

俺はセンパイのワキの下に鼻を近づけ、その匂いを肺いっぱいに吸い込むと、絶頂を迎えた。

「・・・うッ!」

ビュウビュウと、センパイの中に精を放つ。そのたびにシッポがびくっびくっと跳ね上がった。

「あ・・・! コースケ・・・! すごい・・・」

センパイの汗くさい巨体を抱きしめたまま、俺は何度も痙攣した。

 

 

「ごめん、センパイ」

「え・・・? 何が・・・?」

「イヤ、その・・・ホラ、俺って早漏だから・・・」

「あ、ああ・・・うん・・・」

否定してくれない所を見ると、どうやらセンパイもそう感じていたらしい。

・・・くそっ。

俺はセンパイの包茎チンポをシゴきながら毒づいた。

「でもさあ、センパイもかなり早いよね?」

「あッ・・・! ちょ・・・っ!」

「ホラ、もうイキそうでしょ?」

スピードを緩める。

センパイは身体を震わせて謝った。

「・・・コースケ・・・お、おれも・・・」

「なに? もうイキたい?」

「う、うん・・・」

くう・・・可愛いなあ、もう!

俺はセンパイに優しくキスをすると、耳元で囁いた。

「どうやってイかせて欲しい・・・?」

「え? あ、じゃあ・・・コースケのケツで・・・」

って。

そりゃムリな注文だ。

俺は生粋のタチで、ウケに回るなんてできない。

「それはダメ」

それに、いくらセンパイのチンポが小さいからって、こんなモノ挿れられたら痛いに決まっている。

「そんなぁ・・・」

残念そうにうなだれるセンパイ。

・・・え、なに?

センパイ、本気で俺を犯したいと思ってたの?

こりゃ、ちょっとクギを差しておかねば。

「センパイ。・・・こんな粗末なチンポで俺のケツ掘りたいだなんて、10年早いよ」

「ううっ・・・!」

耳元で残酷な言葉を囁かれ、センパイが身体を震わせた。

俺はその粗末なチンポを剥いて、現れた亀頭を撫で回してやる。

「はぁっ! ダメ・・・! それは・・・ダメ・・・っ!」

「そう? 喜んでるように見えるけど?」

「頼む・・・! カンベン・・・ッ」

仕方ない。

可愛い亀頭に皮を被せ、優しくシゴいてやる。

センパイは嬉しそうにあえいだ。

「あ・・・イ、イキそう・・・!」

「ホント? ・・・どうやってイかせて欲しい?」

さっきと同じ質問をする。

さすがにセンパイはもう、俺を犯したいなんて寝言は言わなくなった。

「じゃ、じゃあ・・・コースケの・・・口で・・・」

「ふむ・・・」

まあ、それくらいならいいだろう。

俺はセンパイの前に回ると、腰を下ろしてセンパイをくわえた。

「あ・・・う・・・ありがと・・・」

生意気にも腰を振るセンパイ。

今、俺はセンパイに口を犯されているわけだ。

・・・あ。これちょっと新鮮かも。

「コースケぇ・・・イ、イッて・・・いいか・・・?」

センパイは顎を上げて、一心不乱に腰を振っていたから、わかるかどうかは疑問だったけど、俺は頷いた。

腰の動きが早くなる。

俺が舌を動かして手伝うと、センパイはじきに果てた。

「あっ! はぁっ! ・・・ッ!」

口の中でセンパイが膨れあがり、どろりとした食感が広がる。

生臭い匂いが咥内から昇ってきて、少し気持ち悪かった。

「ん・・・ふぅ・・・っ」

射精を終えたチンポが、口の中でピクピクしている。

・・・なるほど。

コレはコレでなかなか・・・。

俺は舌を包皮の中に突っ込むと、そこに詰まった精液を綺麗に舐めとってやる。

「あっ! ぁ! あぁっ!」

亀頭をなめられてセンパイがあえいだ。

このまま亀頭責めしてやってもいいけど、まあ今日はコレくらいでカンベンしてやるか。

・・・口の中で失禁されるのは、さすがにイヤだしな。

俺はセンパイの濃い精液を何とか飲み下し(あ、喉に絡むってこういう事だったんだ)、チンポから口を離した。

「ありがとな・・・コースケ・・・」

「いやいや、こちらこそ。ごちそうさまでした」

「お、おう・・・」

「さ。とっとと風呂入って帰りましょ」

 

 

そして風呂場。

センパイはすっかり普段の男らしいセンパイに戻っており、俺も良き後輩となって背中を流していた。

「相変わらずイイ身体してますね」

「そうか?」

そうだよ。

逞しく鍛えられた身体に、程良く乗った脂肪。

まさに理想的な男の身体だ。

この身体を見ていると、ケツ掘られてもいいかな、なんて思ってしまう。

もっとも、あの包茎チンポを見た途端にそんな思いは氷解してしまうのだが。

そんな事を考えていると、俺の中の何かがむくりと鎌首をもたげてきた。

「・・・センパイ、さっき俺のケツ・・・掘りたいって言いましたよね・・・?」

「え? あ、ああ・・・いや、ムリなら、別に・・・」

「・・・それって・・・やっぱり、女の方が・・・」

言葉が続かない。

もし、センパイに頷かれてしまったら。

もし、センパイが言葉に詰まったら。

もし、センパイの言葉にウソや遠慮を感じてしまったら。

やっぱり聞けない。

「ん? なんだよ?」

「いえ・・・なんでも・・・」

応援に来ていた女子の声援が、よみがえる。

センパイの困ったような、照れたような、でもそれでいてどこか嬉しそうな表情。

もしセンパイの本音が、まっとうな道を歩みたいのだとしたら、俺の行為はなんて残酷で、無慈悲で、独りよがりなものなんだろう。

本当にセンパイの事を想うなら、俺は潔く・・・

「・・・コースケ?」

俺の手が止まっている事を不審に思って、センパイは振り向こうと首をひねる。

顔を見られたくなくて、俺は口を開いた。

ひょっとしたら、俺はこの時泣いていたのかもしれない。

「センパイ、やっぱり女の方が、いいんですか・・・?」

聞いてしまった。

センパイの身体がぴくりと震えて硬直する。

「・・・なに言ってるんだ」

否定してくれない。

俺の頬を熱いものが流れた。

「もしそうなら、俺・・・」

「言うな!」

いきなり大きな声で怒鳴られて、俺は思わず肩を震わせた。

「女がいいなんて、一言も言ってないだろ!? おれ、コースケだから、相手がコースケだから付き合おうって・・・恥ずかしかったけど、全部見せて・・・。だから、頼むから、そんな事言わないでくれ! ・・・それともお前、おれの事、もう飽きちまったのか・・・?」

そんなことない。あるわけがない。

俺はぶんぶんと首を振った。

「だったら・・・なんでそんなひでえ事言うんだよ・・・」

センパイの声は、本当に悲しそうだった。

そうだ。

俺、なんてひどい事を言ってしまったんだろう。

センパイの事、信じてなかったなんて。

「ごめんなさい・・・」

後ろからセンパイの身体を抱きしめる。

「いや・・・お、おれこそ・・・悪かった・・・」

センパイはなにも悪くない。

俺は抱きついたまま首を振る。

「その・・・ケツ掘りたいなんて言っちまったから・・・お前を不安にさせちまったんだな・・・」

そういう事じゃないんだけどな。

俺は涙を流しながらもこっそりと苦笑した。

「いいよ。センパイ」

「・・・え」

「・・・俺、センパイがホントにそうしたいなら・・・」

「あ、いや、違うんだ。別におれ、ホント、そこまで・・・さっきは、ただちょっと言ってみただけで・・・タチなんて、じ、自信ねえし・・・ホラ、おれの・・・その、ち、小さいし・・・」

センパイはしどろもどろになって否定した。

・・・あー、もう。かわいいなあ。

俺は抱きしめた腕に力を込める。

「・・・好きです。センパイ」

もしかしたら、ちゃんとした告白って、コレが初めてかもしれない。

俺達は途中の行程を端折りすぎていた。

この関係は、ちょっと特殊すぎたんだ。

「コースケ・・・」

ここからもう一度始めよう。

もう一度、初めから。

「おれも。・・・ずっとお前の事、好きだったんだ」

真っ赤になったセンパイ。

石けんの泡に包まれているというのに、そのワキガの匂いは確かに俺の鼻に届いた。

・・・・・・。

・・・・・・。

・・・ごめん。

・・・やっぱり、いまさら初めからやり直そうなんて・・・無理。

俺はセンパイの身体を抱きしめたまま、勃起していった。

背中に当たる感触に気付き、センパイの顔にますます赤みが差していく。

そっと手を下ろすと、案の定だ。

センパイの短小包茎チンポも、その存在を必死にアピールしていた。

「コ、コースケ・・・その・・・」

あえぐように、センパイは口を開いた。

何を言おうとしているのか、聞くまでもない。

俺はセンパイの言葉を遮った。

「センパイ」

「んあ?」

手のひらを差し出す。

・・・ごめん、センパイ。

 

「お手」

 

 

 

おわり

 

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