1999年3月上旬のコーカイ日誌



  ●子どもの頃に何を読んでいましたか。 (1999/3/10)
 子どもの頃から僕は活字中毒気味のところがありました。小学校低学年の頃には人並みにエジソンの伝記とか「少年少女世界の文学」なんて文部省推薦的な本も確かに読んではいましたが、そういうものよりも興味があったのが、現実の大人の社会を教えてくれるものでした。小学校3年生の時には、すでに新聞を毎日1時間以上も読んでいたものです。もっとも神童というわけではないですから、8才や9才の子どもにわかる記事なんてたかが知れています。番組欄と社会面とスポーツ面。特にスポーツ面のプロ野球打撃20傑の表や大相撲の星取り表なんかを飽きるまで睨んでいて、当時は異常に野球の記録には詳しかったものです。

 5年生頃になると、父親の文庫本を本棚から取り出して読んでいました。通俗小説一辺倒の父親でしたから、並んでいた本も司馬遼太郎に北杜夫(あくまでも「どくとるマンボウ」シリーズのみ)、石坂洋次郎、源氏鶏太、舟橋聖一、山手樹一郎、山田風太郎といったラインアップ。僕の世代で石坂洋次郎や源氏鶏太をほとんど読破している人間も少ないでしょう。なにせ今では本屋で見つけるのも難しくなってきていますからね。そうそう、父親が読んでいた雑誌「大相撲」を僕が愛読していたのも、4〜5年生の頃でした。

 子ども時代のおやじ臭い活字ジャンキーぶりが影響したのか、中学生の頃には「プレイボーイ」も読まずに「週刊朝日」や「サンデー毎日」なんてオヤジ系週刊誌を購読(中学生が小遣いで「サンデー毎日」!)していましたし、やはり同じような趣味の友人から「リーダーズ・ダイジェスト」を回して貰ったりしていました。あの頃に「ギターマガジン」とか「メンズクラブ」とかを読んでいたら、全然違う青春を送っていたんだろうなぁ、と今さらながら溜息が出ます。

 さすがに高校生になると、世の中の若者がどういうものに興味を持っているのか理解し始めたので、遅ればせながらヤング誌も読み始めたのですが、時すでに遅し。感性がすっかりオヤジ化していた僕には「ポパイ」の世界は少々嘘臭く感じられてしまいました。もっとも実用上(?)「GORO」とか「スコラ」(もう大学生でしたけどね)はさすがに欠かせませんでしたけどね。マンガだけはずっとガキの頃から読み続けていますが、それ以外はオヤジ系で鍛えてきただけに、大学生の頃からずっと老けて見られていたのも仕方なかったのかな、と最近ようやく思うようになりました。「知性の差が顔に出るらしいよ、困ったね」というのは、大昔の新潮文庫の広告コピーですが、読書傾向によっては老けても見られるらしいです。困ったね。
●桝添はやっぱり愚かだった。 (1999/3/9)
 たださえ混迷を深めている都知事選なのに、突如の桝添要一と野末陳平の野合で、ますます訳がわからなくなってきました。そもそも無党派層を食い合う桝添と野末が揃って立つのは共倒れにしかなりませんから、選挙協力という話になること自体はおかしくありません。しかし、その協力に至るにあたって、ほとんど政策的な話し合いもなく、選挙に勝つためだけにさっさと2人だけで話を決めてしまったのでは、選対本部長を自認し、桝添知事当選の暁には副知事候補と言う栗本慎一郎が怒るのも無理はありません。なにせ論理的にも義理人情的にも筋が通らない話なのですから。

 特に桝添は軽率のそしりを免れません。大事なブレーンであり客寄せパンダでもあるはずの栗本が怒ることは誰にだってわかります。それを甘く見ていたのか、本当は栗本が嫌いなのか、無視して野末との共闘態勢を作った挙げ句に、文句を言う栗本に対して「自民党から離れろ」なんて今さら言うのですから、まさに火に油。ほとんど栗本切り捨てです。

 こうなったら栗本だって売り言葉に買い言葉ですから、桝添批判のボルテージが一気に上がることでしょう。もともと無党派層なんて実体のよくわからないイメージ頼りのマーケット相手の商売なのに、これでは果てしなくイメージダウンです。野末なんかとくっついて得られる票よりも、はるかに大きな票を桝添はこのケンカで失うことになるでしょう。そんなことも見通せないとは、つくづく桝添は愚か者です。結局このケンカで得をするのは、逃げ出した桝添票の受け皿となれる共産党推薦の三上満か民主党の鳩山邦夫でしょう。ま、青島幸男に続いてまたも無責任なタレントに都知事をやらせるのか、と思っていた向きには、ここまで桝添がバカでかえって助かった、というところでしょう。事前にわかっただけ、青島よりはマシです。
●花粉症の恐怖。 (1999/3/8)
 去年は花粉の飛来が少なかったのに、今年は特に西日本で多いとか。テニスのメンバーにも花粉症の人がいますが、この時期は本当に辛そうです。僕は元来アレルギーとは全然と言っていいほど無関係な体質なので、幸いにして花粉症ともこれまで無縁に過ごしてきたのですが、しかしここのところ毎年春になると「今年こそ花粉症になるのでは」と恐れています。

 と言うのも、話によると花粉症はそれまで全然症状のなかった人でも、ある年突然罹るそうですから油断はできません。僕の場合はアレルギーはなくても、冬の間は4ヶ月間ずっと風邪を引いているような状態ですから、鼻や目にきていても花粉症とは気づかない可能性があって、かえってびくびくしています。

 花粉症のなにをそれほど恐れているのかというと、先ほども触れたようにテニスの時に特に辛いだろうからです。なにせテニスコートというのは大抵の場合緑に囲まれた場所にあって、特に花粉の飛来量が多そうです。そんなところでマスクをしてテニスもできないし、だからと言って1ヶ月以上もテニスを休むこともできないだろうし、多分薬を飲んでプレイすることになるのでしょうが、まあできたら避けたい状況ですよね。文明病とも言われる花粉症。だったらいつまでも原始人でいいから勘弁してくれよ、って感じです。
●グランパスそろりと発進。 (1999/3/7)
 いよいよJリーグが開幕しました。今年大型補強を成功させた名古屋グランパスエイト、例年は関東のチーム偏重で(なんであんなにレッズやマリノスばかり取り上げるんだろう?)あまりグランパスには目を向けないマスコミも、さすがに今年は注目の的。テレビもちゃんと中継をしてくれました。

 まあ結果の方はまだまだ折角のドリームチームがチームとして噛み合っていないようで、アビスパ福岡相手に1-0の辛勝でしたが、これからリーグ戦を積み重ねていく間にきっと一体となっていくのでしょう。わずか15試合の短期決戦ですから、まだ調子の出ない前半に取りこぼすと後々苦しくなると思いますが、相手にも恵まれているだけにガンガンいって欲しいところです。

 優勝争いのライバルは、やはり昨年までの2強、ジュビロ磐田と鹿島アントラーズでしょう。それぞれドゥンガとジョルジーニョが抜けて、戦力的には横浜Fマリノスや清水エスパルスとも互角だとは思いますが、いざ優勝争いとなると、経験の差が出るような気がします。開幕戦もしっかり勝ってきましたし、グランパスも気が抜けません。

 ところで今年のJリーグは入れ替え戦がなく、下位2チームは即J2に陥落します。こちらはベルマーレ、アビスパ、ヴィッセルあたりが有力候補ですが、どうなることでしょうか。なにせ下に落ちたら、チームを維持できなくなってしまいそうなところもありますからね。必死さでは優勝争いをしているチームと変わらないかもね。
同窓会サイト。 (1999/3/6)
 「この指とまれ」という有名な同窓会のサイトがあります。僕もかなり早くから登録していましたが、最近、高校時代の親友が自ら同窓会のサイトを立ち上げました。まだ開設から1ヶ月、アクセスカウンタも300弱しか回っていませんが、これは単なる宣伝不足のせい。10クラス450人の同期の中で実際にインターネットにアクセスできる環境にある奴はかなりの割合に昇ると推察されますので、きちんと広げていけば、結構いいコミュニケーション媒体になるのではないかと思います。

 現在のところサイトの主な内容は5月に企画されている同窓会のお知らせと掲示板、それに高校の卒業アルバムの写真を転載していること。まあ告知や掲示板はともかく、卒業アルバムの転載というのは、ちょっと気恥ずかしいものがあります。17〜18才くらいの頃なんて、思い出すともう恥ずかしさのあまり外にも出られなくなるくらい、みっともない時期ですが、その写真がweb上に載っているのです。もちろん無断転載らしいんで、肖像権や著作権の侵害にあたるわけですから、抗議されたらおしまいなんですけど、まあ友達のやっていることだし、そこまで目くじら立てて僕は言う気はありません。ただ、あの写真へ自らリンクを張る気にだけはなれませんね。ほんと、みっともないし、多分今の僕しか知らない人が見たら、きっと笑ってしまうに違いないですから。あ、検索エンジンで探し出さないように。お願いしますよ、ほんと。
●エレベーターの怪。 (1999/3/5)
 昔から疑問に思っていることなんですけど、エレベーターの重量制限って、どれくらい正確なのでしょうか?よく最後に乗って「ブー」と鳴らしてしまい、恥ずかしい思いをしながらエレベーターを降りることがありますよね。いかにも自分がデブみたいで、特に女性だとイヤな感じがすると思いますが、あれは鳴らした人だけが悪いわけではなく、乗っていた全員の体重合計が重量オーバーして引っかかっただけなんですけどね。

 で、最後の人が恥ずかしそうな顔をして降りた後、昇っていく(下りでもいいんですが)エレベーターの中で、つい乗っている人数を数えてしまいます。今日も11名750kgとなっているエレベーターの11人目が乗ったらブザーが鳴りました。その人は小柄な男性でどうみても60kgはありません。となると、残り10名が700kg近く、平均69kgくらいあるということになります。冬なので衣服や荷物が1人平均3〜4kgあると見積もっても、平均体重65kgのはず。ところが明らかに65kgを超えていそうな人間は、僕ともう1人だけ。女性2人は小柄でどう見ても40kg台ですし、残りの男性6人もせいぜい60kg台前半にしか見えません。

 もしエレベーターの重量感知装置が本当に正確だとすると、この中の何人かが鉄ゲタ履いているか、金塊でも持ち込んでいるか、大リーグボール養成ギブスを装着しているか、しか考えられません。それとも正月のスペシャル番組「古畑任三郎vsSMAP」のように、エレベーターの天井にSMAPのメンバーが乗っているのなら話はわかりますが。ま、人は見かけによりませんから、ああ見えても女性は50kg超えていたり、痩せてみえる男性も腹だけ出ているのかも知れませんけどね。いろいろエレベーターの中の人々を見ながら考えている間に、危うく降りそこなうところでした。エレベーターの「階」にはお気をつけください。
●ピル解禁。 (1999/3/4)
 昨日に続いての厚生省ネタですが、とうとう経口避妊薬ピルが市販されることになったそうです。申請から10年、欧米に遅れること40年だそうで、本当にようやく、という感じです。もっともこれも先に認可されたバイアグラ圧力があったことは間違いないでしょう。「どうしてバイアグラが認められてピルは認められないのか?」という疑問はもっともなものです。どちらがより社会的に有意義かは論議するまでもありません。これもまたある種の外圧に負けた、ということになるんでしょうかね。

 経口避妊薬がなかなか認可が降りなかったのは、コンドームを使わなくなることでエイズなどの性病が蔓延する恐れがあるから、ということだったそうです。これってちょっと本末転倒な感じがしますよね。避妊は避妊、性病は性病。それぞれについてなるべく効果的な手段を講じていくべきであって、避妊のついでにエイズの伝染も防げるから、ずっとコンドームを使ってろ、というのはおかしな話です。

 ところでピル解禁と聞いてある年代から上の人が思い出すのが「中ピ連」。ひところ大活躍していたあのピンクのヘルメット部隊も、実は数年前に「使命を終えた」とかで解散していたそうですね。ピルが解禁される前にどうして使命を終えたことになるのか、どうも納得がいきませんが、ともあれあの団体も時代が生んだ徒花だったのでしょうか。
●育児をしない男を、父とは呼ばない。 (1999/3/3)
 厚生省が少子化・子育て対策ポスターを作ったそうで、そのキャッチフレーズが冒頭の「育児をしない男を、父とは呼ばない。」というものです。ビジュアルはTRFのSAMが我が子を抱いて笑顔で写っている写真です。なかなか良いポスターです。話題性もあるし強さも新しさもあります。しかし、僕たちプロの目から見れば、このポスターのポイントはSAMとアムロの子どもを初めて引っぱり出してきた、その力技に尽きる、と思うのですが、どうやら朝日新聞や厚生省のオジサンたちは、このキャッチフレーズの方が気になるようです。

 朝日新聞の記事の冒頭には「ちょっと“過激な”コピー」とありますし、さらに児童家庭局の担当課長なる人物も「男としては自分も含めてちょっと抵抗があるが、これを機会に議論してもらえれば…」なんてコメントしています。キャッチコピーのレトリックとしては、今までの常識を覆すというのは定番の手法で、いくらでもその例はあります。しかし、これは強さがある良いコピーだとは思いますが、「抵抗」を感じたり「議論」をしたりするような無茶苦茶を言っているわけではありません。どちらかと言うと、現在世の中で主流になりつつある考え方をうまくコピーにしてすくい上げた、というタイプです。僕にしてみれば「そりゃ当然だ、良く言った」と思うような内容にしか過ぎません。ですが、お役所的には「英断」なんでしょうね。

 進歩的であるはずの朝日新聞の記者や、男性の育児参加の理解促進を図らねばならない担当課長が「男として抵抗がある」なんて言っているようでは問題です。この記者も課長も、毎日残業残業の連続で、滅多に子どもと顔を合わせることもなく、「俺は仕事で忙しい。家のことはおまえに任せてある」なんて妻に言い放ち、なにか問題が起きると責任を押しつける、そんなステレオタイプの古い男性像を想像させます。噂に聞くところによると、実際新聞社やエリート官僚なんて、そういう生活らしいですからね。

 それにしても、問題は父親の育児参加よりも少子化対策のはず。このポスターで果たして少子化対策になるのでしょうか?もし世の男性がこの課長さんと同様の感性だとしたら、「子どもができたらますます大変になりそうだなぁ」なんて尻込みしてしまいそうな気がします。もっと子どもを作って欲しいなら、違うアプローチがあると思いますけどね。本音を言えば、子どもは欲しいけど家が狭い、経済的に苦しい、だから子どもはこれ以上作れない、という家庭が多いと思いますよ。だったら人生ゲームのように子ども1人につきお金がどれだけか貰える、というようなキャンペーンを張る方がまだしも効果的じゃないかなぁ。ま、ポスター1枚で世の中の問題が解決するわけないんだし、あくまでもお役所の「やってますよ」ポーズだということはわかっていますけどね。
●騒ぎ方に疑問の臓器移植手術。 (1999/3/2)
 心臓移植は世界で4万例、肝臓移植は6万例もあるそうで、決して医療技術としては特殊なことではないらしいのに、日本初ということだけでここまで大騒ぎになるあたり、やはり日本人独特の死生観というものが絡んでいるのでしょうか?それにしたって、やっぱり土葬の欧米よりも火葬の日本の方が、どうせ燃やして煙にしてしまうのなら、少しでも役に立った方がいいんじゃないか、という考えもありそうなものですが。単に今は物珍しいだけで、それが普通のことになれば、日本人の方がすんなり受け容れられる類のことのような気もします。

 で、そう考えると、今回のマスコミの騒ぎ方は、やはりちょっと問題ありだなぁと思わざるを得ません。まるで誘拐犯の逃走を追いかけるような臓器追跡騒ぎなど、一般ニュースまでが芸能レポーター化しているという感じです。確かに世界的には普通のことでも日本では特殊なことなのですから、ニュースバリューはあるでしょう。しかし、マスコミにはそれが特殊なことではなく、これからの世の中に広まっていく時代の流れなのだよ、という落ち着いた冷静な視点からの論調が欲しかった気がします。バカみたいに騒ぐだけ騒いで、結局臓器の提供なんてマスコミの好餌だな、なんて心ある人に思わせただけなら、報道のあり方としては最低でしょう。ドナーになりたい人を躊躇わせるような大騒ぎは何のプラスにもなりません。

 いつの頃からか、マスコミというのは何か事があると大騒ぎするだけの連中になってしまいました。そこにあるのは「売れればよし」というイエロージャーナリズム的体質です。政治も経済もダメだと偉そうに切り捨てる前に、まず自分たちのやっていることの志の低さ加減を反省してみてはどうなんでしょうね。あ、もっとも彼らも広告業界にいる人間にそんなこと言われたくないや、って思うんでしょうけどね。ただ広告業界はもともとが志低い職業だからね、別に偉そうに他人の批判もしないしなぁ。
春の新ドラマ予想。 (1999/3/1)
 この冬のドラマは予想通り低調ですが、春は大改編期とあって各局とも気合いが入っていますのでちょっとは期待ができます。早速テレビ情報誌を元に面白そうなドラマを探してみましょう。

 まず一番の話題は火曜9時『古畑任三郎』が帰ってきたことです。シリーズ第3弾は約3年ぶりの復活。正月のスペシャルの出来からしても、この春、もっとも期待できるドラマであることは間違いありません。もっとも、それ以上コメントのしようもないほど定番ですから、新鮮さはありませんけどね。で、フジテレビ系列では、月9が『リップスティック(仮)』。脚本野島伸司で三上博史、広末涼子、いしだ壱成という、いかにも野島ドラマらしいキャスト。描くのも鑑別所の教官との禁断の愛、だそうですから、これもある意味定番です。実は三上の役は木村拓哉がやるはずだったという話が伝えられていたりして、そのあたりの因縁もプラスに働き、月9久々のヒットになるかも知れません。

 同じフジでも僕の個人的期待度が大きいのは木曜10時『トランジット(仮)』。こちらは大石静脚本で、鈴木京香、佐藤浩市、松雪泰子、ともさかりえ、室井滋というキャスト。僕の好きな癖のある俳優陣が揃っていますし、内容も同じアパートに住む住人の交流ということですから、ちょっとマンガ「めぞん一刻」を思い出します。『きらきらひかる』『タブロイド』路線のキャストですが、同じようなクオリティを期待したいですね。もうひとつフジのドラマでちょっと見てみようかな、というのが水曜9時『NAOMI(仮)』。この枠も面白いドラマが多い時間ですが、今回も藤原紀香、りょう、佐藤藍子が教師役の学園ドラマ。藤原紀香の女教師というのもかなりインパクトありますが、森本レオ、加藤雅也という癖のある男性陣も気になります。

 他局ではTBSが頑張っています。日曜9時『グッドニュース』は中居正広、鶴田真由という手堅いキャストですが、脚本が君塚良一ですし、ちょっと気になるところ。また木曜10時『魔女の条件』も松嶋奈々子と滝沢秀明の高校教師と生徒の禁断の愛だそうで、ちょっとフジとネタかぶりしていますが、黒木瞳がさらにどう絡むのかが知りたいところです。さらに金曜10時『週末婚』は、内舘牧子脚本、永作博美、松下由樹、川原亜矢子、阿部寛、仲村トオル、沢村一樹で久々の集団恋愛ドラマ。かつてのTBSの名作『男女7人夏物語』を思い出させます。

 日本テレビでは土曜9時はなんと『蘇える金狼』。あの松田優作の映画版を見た人間には、あれを土9でやるのか?という思いが拭えません。しかも主演が香取慎吾では、まるでスマスマ。パロディにしかならないんじゃないかなぁ。またテレビ朝日もかなりズレています。特に土曜8時『プリズンホテル』は浅田次郎の原作からはとてもイメージできない松本明子、武田鉄也というキャスト。原作ファンはかえって逃げちゃうんじゃないのかなぁ。

 と言うことで、イチオシはやはり『古畑任三郎』ですが、『トランジット』もきっと面白いと期待しています。月9は野島伸司好きじゃないからなぁ、きっと見ないんじゃないかと思います。


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