1998年5月中旬のコーカイ日誌


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●多い日は大変。(98/5/20)
 この「コーカイ日誌」を毎日書いていると、「よくネタが続くね」みたいなことを言われることがたまにありますが、どちらかと言うとネタが多い日の方が大変です。例えば今日もインドネシア情勢、大相撲貴乃花の連敗、アムロの出産、宇野元首相の死去、ジョーダン5度目のMVP、ドラゴンズが首位に1ゲーム差に、選べるクルマのナンバー、テニス合宿の後日談、MOドライブの調子が悪いこと、愛知テニスメーリングリストに入ったことなど、書きたい話題が多すぎて、とても絞り切れません。時事的な話題から、自分の身の回りに起きたこと、ふと疑問に思ったり考えたりしたことなど、いくらでもネタは転がっていますから、どうしても「あれも書きたい、これも書きたい」とショージ君的煩悶の日々です。
 で、迷った挙げ句に今日は『炎のチャレンジャー』の話題です。この番組は困難な課題をクリアすると100万円貰えるというのが売り物の番組ですが、今週初登場したのが「クイズ王にチャレンジして1問でも答えられたら100万円」というもの。能勢一幸ら有名な(と言ってもクイズマニアの間だけですが)クイズ王が3人登場し、スタジオの芸能人と早押しクイズをします。10問中1問でも芸能人が答えられたら100万円ということだったのですが、あっさり8問目でクイズ王が問題を早とちりして間違えたために芸能人が勝ってしまいました。甲子園球場に関する問題をクイズ王が間違えて定岡正二が正解するあたり、笑えると言えば笑えるわけですが、ちょっと番組スタッフがクイズ王を買いかぶり過ぎていたとも思います。クイズは学校の試験とは似て非なるものです。知っているか知らないか、100点と0点しかないありません。一発勝負ならズブの素人がクイズ王に勝てる可能性があるのがクイズです。どうやら敗れたクイズ王たちは、また再挑戦してくるらしいのですが、この先毎週アホな芸能人に100万円持っていかれたら、さすがにクイズ王のプライドもズタズタでしょうね。それはそれで楽しいですけど。
●もしも高額納税者だったなら。(98/5/19)
 今年も税務署が全国の高額納税者ランキングを発表しました。全国1位の斉藤氏は漢方薬を売るチェーンを経営しているオジサンで、今年は納税額1位を狙って獲ったらしいです。世の中には不思議な方もいるもんですよね。たくさん税金を払いたいって言うんだから(笑)。タレントではとんねるずの石橋貴明がダウンタウンを抜いて初のタレント部門1位だそうですが、総合4位の小室哲哉を別扱いにしていいものなんでしょうかね?なんだか彼も文化人と言うよりはタレントのような気がしますが。
 ところで高額納税者をランキングにして発表すると言うのは、「この人たちは税金をたくさん納めてくれている立派な人たちです。貧乏人の皆さん感謝しましょうね。」と言う意味だと思うのですが、どうも世間の受け取り方は違いますよね。「こいつらこんなに稼ぎやがって。どうせロクでもないことして儲けたんだろうが。」みたいな風にしか見られていないと思います。これじゃあ折角の稼ぎを正直に申告して多額の税金を納めた人たちが可哀想です。もし自分が億単位の税金を納める身分になったとしても(虚しい想像ですが)、それで税金を年間10万円単位でしか払っていない連中からいわれのない妬みそねみ中傷を受けるなんて真っ平御免です。今年の1位の斉藤氏のように、沢山税金を払いたいなんて人は本当に奇特な方で、ほとんどの人はそりゃあ税金対策しますよ。
 そうやって考えると、ランキングとして公表されるのがイヤで節税(脱税?)している人だっているんじゃないのかなぁ。お金ならあるんだから、税金を払うのは構わないけど、変なカタチで有名にはなりたくない、というお金持ちもいると思いますよ。もしそうだとすると、あの高額納税者ランキングの発表が、かえって税務署自身の首を絞めているようなものなのかも知れません。大学の合格発表報道と一緒で、プライバシーの侵害でもあると思うし、本当に必要なイベントなのかどうか、もう一度ここらで考えてみた方がいいんじゃないでしょうか?
大雨洪水警報でもテニスはできる!?(98/5/18)
 週末伊勢までテニス合宿に行ってきましたが、天気予報では土曜日の昼から日曜日の昼まで雨、という最悪の予報。実際土曜日の昼に現地に到着した頃から雨がパラパラ降り出して、慌ててテニスを始めました。ところがオムニコートの威力は抜群、雨は降ってもテニスはできるんですね。ぱらつく雨の中、なんとか夕方までしっかりテニスをしてしまいました。もう最後の2時間くらいは、この雨の中でテニスする奴はバカだ、というくらい降っていたにも関わらず意地になって(?)コートに立っていましたが。
 夕食の頃にはもう土砂降り。三重県中南部に大雨洪水警報が出るに至って、さすがに日曜日は無理だろう、とみんな思っていたのですが、一晩明けてみたらなんと雨は上がっているではないですか。もちろんコート周辺はびしょ濡れでしたが、これまたオムニコートの威力。すぐにテニスを始めることができました。天気もそのまま何とか持ちこたえて最後までテニスができたのですから、オムニコートの威力とともに、ATCメンバーの心がけの威力も大したものです。大雨洪水警報のお陰でテニスの後に寄った伊勢の「おかげ横丁」もいつもの日曜日に比べて空いていましたし、見事に結果オーライの合宿となりました。
●遠足の前に熱を出すタイプ。(98/5/16)
 週末からテニス合宿だというのに、木曜日の夜から熱を出して寝込んでしまいました。特に風邪を引いたというわけでもなく、疲れからきた発熱という感じです。ちょっとここのところ仕事がたてこんでいて、しかもプライベートでも忙しかったので自分でも気をつけてはいたのですが、結局金曜日は会社を休む羽目になってしまいました。
 ところがこの発熱のことを聞いた周りの人間は一様に「またか」と冷たい反応。実は旅行の前になると大抵僕は調子を崩すからです。年に2回のテニス合宿は毎回直前に体調を崩すし、家族で旅行に行った時もハワイだろうが沖縄だろうが東京ディズニーランドだろうが熱を出しました。特にTDLの時はホテルで寝込んでしまい、エレクトリカル・パレードも見ずに帰ってきたので、子どもたちに恨まれています。
 旅行の前に体調を崩すのは、旅行の準備と仕事のやりくりでいろいろと忙しくなるからです。合宿なら幹事だし、家族旅行だって自分が仕切っていますから、結局無理をしなければそういうことにはならないのですがね。子どもの頃、遠足の前になると熱を出すような奴が必ずクラスにいましたが、どうやら大人になってからそういうタイプになってしまったみたいで、ちょっと立場が悪いです、最近。
●web日記を誰に読んでもらいたいのか。(98/5/15)
 広告のコピーというのは必ずターゲットを想定して書かれています。誰でもいいから気が向いた人が読んでくれればいい、なんていい加減なことでは、高い広告掲載料を払っているクライアントが納得してくれるわけもありません。ところが僕がこうして書いているこの「コーカイ日誌」も含め、web日記と呼ばれる一連のジャンルの文章には、いったい誰に向けて何のために書かれているのか、結構不可解なものも少なくありません。もちろん、個人が自分でお金を払って公開し、文責も本人にあるのですから、特に迷惑を被っているわけでもない限り、どれだけ不可解でも文句を言うようなことではないのですが。
 この日記も登録してある「日記猿人」というweb日記のリンク集をちょっと読んで回ってみればわかりますが、このweb日記の対象は大きく3つに分けることができると思います。1つは不特定多数の見知らぬ他人向け。これはインターネットという媒体を考えたとき、もっとも当然な対象でしょう。とにかく作者としては自分の意見を読んで賛同なり反対なりのリアクションを期待しながら書いています。2つめは作者の知っている誰か向け。友人、職場や趣味のサークルの仲間、はたまた日記猿人に見られるようなweb日記作者同士の公開私信のようなものも、この範疇に入ります。いずれにしても、書いている本人は一応誰か読んでくれる人を想定して書いているわけです。そして最後の3つめに、本人が一番の読者である場合。webに公開している以上、他人が読むことも少しは意識しているのでしょうが、ほとんど本人だけが喜んでいるような日記です。ある意味、日記としては一番まともなカタチです。
 この3つのうち、特に訳がわからないのは、実は3番ではなく2番です。本人向けというのは、あまり読者を意識していないために、かえって丹念に読んでいけば結構本人のことが理解できたりするものです。ところが2番目の内輪向けの場合は、部外者には意味不明の単語やエピソードを当然知っているものとして書かれたりするために、全然訳がわからない時が多いです。もちろん、全てのweb日記が誰に対してもわかりやすく平明に書かれていなければならないとは思っていないので、これも文句を言う筋合いではないのですが、あまりにも内輪受けの場合、何となく腹が立ってくるのは僕だけではないはずです。もちろん、腹を立てるくらいなら読まなければいいことなんですけどね。ちなみにこの日記は1番を基本に時として2番だったりしますが、なるべく初めて読んだ人にもわかるような表現を心がけています。
 まあそれにしても皆さん異常なほどの情熱を感じますね。毎日きっちり更新していく様子を見ていると、人生全て日記を書くのに使っていないか、と余計な心配をしたくなります。もちろん、そういうこの「コーカイ日誌」も、ほぼ毎日更新しているので人のことは言えませんが。
●パソコンと英語。(98/5/14)
 先日オジサン向け雑誌で今年の新入社員についての記事を読んでいたら、その中である新入社員が「パソコンと英語さえできれば、どこでも生きていけるから、今の会社にはこだわらない」みたいなことを言っていました。なるほど、オジサン相手の雑誌ではこういう若者の存在はインパクトがあります。パソコンも英語も苦手、でも今のビジネス社会では絶対不可欠になる技能でもある、という認識も持っているオジサンのコンプレックスを十分に刺激する発言です。
 しかし冷静に考えてみたらどうでしょう。確かにパソコンも英語もできないよりはできた方がいいに決まっています。でもただ電子メールが使える、ただ英語で日常会話ができる、という程度で「どこでも役に立つ」とは到底言えないことは、逆に普段ビジネスの社会で頑張っているオジサンならすぐに察しがつくと思います。パソコンも英語も、ビジネス社会においては所詮は道具であり、それ以上のものではありません(もちろん趣味や学芸の分野などではパソコンも英語も単なる道具を超えた文化である場合もありますが)。問題はその道具を使って何をするのか、そのオリジナリティとビジョンこそが人に求められている部分のはずです。ただパソコンが使えるだけ、英語が話せるだけでは、単にオペレーターであり通訳にしか過ぎないのです。
 オジサン向け雑誌が「パソコンと英語ができなきゃダメだぞ」と、オジサンを脅かしているうちはそれほど問題ではありません。しかし、同じような勘違いを本当に若者がしているとしたらこれは困ります。「それだけじゃダメだぞ」と若者も脅すくらいマスコミもバランスを取ってくれるといいのですが。
●貴乃花3連勝。(98/5/13)
 肝機能障害とか言われてここのところ休場続きだった貴乃花が、この夏場所は初日から3連勝しました。かつてあれだけ強さを誇り、3大横綱(大鵬・北の湖・千代の富士)に記録面で並ぶのも時間の問題と思われた貴乃花。まだあの頃の強さは戻らないものの、千代大海、琴錦といったうるさい相手に対し、きちんと勝ってきました。少しずつ相撲勘が戻りつつあるという印象です。
 今場所は兄の若乃花の綱取りに注目が集まり、貴乃花はとりあえず気楽に取れる上に、もともと得意の東京場所ということで、随分精神的には楽だと思います。二子山部屋の他の力士もみんな元気ですし、貴乃花にしてみれば一番復活場所としては条件が整っています。もっともあまり貴乃花の強さが目立つと、若乃花の横綱昇進に関してまた「ずるい」というような声も上がるかも知れません。結構親方にしてみれば痛し痒し、ってところかもね。
●浮かぶホテル。(98/5/12)
 取材で西伊豆にあるホテル「スカンジナビア」に行ってきました。結構昔からある(オープンは大阪万博の年だとか)ところなのでご存知の人もいるでしょうが、ここはヨーロッパの豪華客船をそのまま係留してホテルとして使っています。客船はあのタイタニック号と同時期に作られたもので、もちろんタイタニックよりも小型ですが、雰囲気はそのまま。至るところにヨーロッパの貴族趣味が感じられて、なかなか趣があります。メインダイニングの階段など、映画『タイタニック』を見た人なら、ラストシーンを思い出してちょっとグッとくるものがあるかも知れません。
 ただ残念なのは浮かんでいるだけで走らないこと。いくら駿河湾越しの富士山が綺麗に見えるとは行っても、ずっと西伊豆の漁港を眺めているだけでは折角の豪華客船が泣きます。できたら小笠原あたりまでクルーズしてくれれば、より雰囲気が味わえること間違いなしなのですが。まあそれにしても1泊2食付き2万円前後の料金で「タイタニックごっこ」ができるのですから、映画に夢中になった人なら、ちょっとお薦めかも知れません。
●技術志向のテニス雑誌。(98/5/11)
 かつて1980年頃のテニスブームの時期に一斉に花開いたテニス雑誌も、最近は元気がありません。さすがにまだ廃刊するようなところまでは追い込まれていないようですが、百花繚乱のサッカー雑誌に比べ、書店でも隅に追いやられその扱われ方は寂しい限りです。結局これもスタープレーヤーが少なくなったためです。コナーズ、ボルグ、マッケンロー、エバート、ナブラチロワ、エドバーグ、ベッカーと続いた花のある選手がいなくなって、テニスは見るスポーツからやるスポーツへと大きく変わってきました。
 さて、当然こうなると雑誌もスタープレーヤーの話題を追うよりも技術解説に力を入れざるを得ません。もうテニス雑誌はどれも初心者・初級者を中心にボレーだ、サーブだ、バックハンドだと技術解説のオンパレード。もちろんこれらはテニスを始めたばかりの初級者が苦手な技術だからです。ただこの技術解説記事、かなり台所は苦しいと思います。中級者以上の人なら知っていることですが、これらの技術解説は一定のインターバルで同じような内容が繰り返し雑誌で紹介されているものです。
 このあたりがパソコン雑誌の技術解説との違いです。新技術・新商品が常に登場し続けるパソコン界と違って、テニスの技術はそうそう目新しいものが生まれたりするわけではありません。せいぜいラケットが変わるくらいで、トップスピンの打ち方は20年前のボルグの時代から大した変化はないし、バックハンドスライスの打ち方に至っては30年前のローズウォールがいまだにお手本として通用するくらいです。結局連続写真のモデルになっているのが新しいスタープレーヤーに変わっているだけで、基本的なところは何ら変わり映えがしません。こうした技術解説に走っている現在のテニス雑誌が、この先ますます苦境に陥らねばいいが、と他人事ながら心配になります。


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おっと、忘れるところだった

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