1998年5月上旬のコーカイ日誌


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サッカーくじは誰のためか。(98/5/10)
 もちろん第一に文部省のお役人のために決まっています。次にそのおこぼれを期待するアマチュアスポーツ関係者のためです。宝くじ並みのギャンブル性とか言っていますが、自分で正解を選べる以上、他人任せの宝くじとは全然違う、れっきとしたギャンブルです。ただ払戻率が約50%という、胴元のあくどさだけが宝くじ並みというものです。
 そもそもJリーグの人気がこれだけ下降しているのに、こんなわかりにくく当たりにくいトトカルチョが売れるのでしょうか?売り上げが期待したほどでなかった場合は、最悪導入にかかった費用を引いたら赤字ということも考えられるということです。まあそれならそれで、捕らぬ狸の皮算用で欲の皮を突っ張らせた連中の情けない顔が浮かんでざまあみろ、というものですがね。
 ただ「子どもに悪影響を与える」と言ってサッカーくじ反対を叫んでいるオバサン連中はイヤですね。勝ち負けだけにこだわるスポーツの見方というのには僕も反対ですが、スポーツの展開をいろいろなデータなどから予想するのはスポーツを楽しむ上で大事なことです。頭を使わないでスポーツを見るのは下等です。正しいスポーツ観戦術を教えるためにはサッカーくじは良い機会ですから、サッカーくじの導入自体は反対しませんが、もう少しやり方その他をよく考えてから導入して欲しいと思います。
●ストイコビッチもよろこビッチ。(98/5/9)
 名古屋市営の地下鉄・バス共通プリペイドカード「ユリカ」が発売されました。これまでの回数券に代わるものとして、交通局は大々的に予算を使って宣伝していますが、その広告のメインコピーが「ストイコビッチもよろこビッチ」というもの。もちろんキャラクターとしてピクシーも登場していますが、「なにこれ?」という壮絶におバカなキャッチフレーズです。
 外国人タレントを起用すると、この手のどうしようもないベタなダジャレコピーがよく使われるのですが、これは結局広告を作った側に企画もなにもなく、ただ無意味にその外国人を起用しただけだからです。ストイコビッチと地下鉄・バスの間になにひとつ意味のある結び付けはないのですから、これは本当にひどすぎます。日本語を全然解さない外国のスターならともかく、ピクシーは何年も名古屋にいるのだから、余計にこんな情けないダジャレは恥ずかしいと思います。本人も全然「よろこビッチ」ではないでしょうね。
●W杯は、戦いに行く。(98/5/8)
 発表されたW杯日本代表メンバーを見ていると、岡田監督の戦う意志の強さというものを感じさせられます。本田を落として市川を入れる、柳沢を落としてカズを入れる。ベテランだから、若手だから、という単純な見方ではなく、現時点での力を冷静に分析して、戦いに行く、勝ちに行くという意志が感じられるメンバーの選び方だと思います。それを一番感じたのはGKに小島を選んだことです。先を見越して経験を積ませるという意味なら、第3のキーパーに小島のようなベテランを選ぶ意味はあまりありません。しかし、あくまでもこのW杯で決勝トーナメント進出を目指すなら、川口・楢崎という若手だけではなく、ベテランの力が必要になると岡田監督は踏んだのでしょう。
 確かに初出場の今回、1勝するのも困難な戦いだと思います。だったら2002年に向けて若手中心のチームを作って経験を積ませる、というのもひとつの考え方かも知れません。ですが、そういうお気楽な気持ちで臨んだ大会が、本当に経験と呼べるものになるのでしょうか?真の経験とは、本気で、全力で勝ちに行ってこそ得られるものではないでしょうか。1勝1敗1分を狙うと言う岡田監督。結果はともかく、その姿勢は良しと思います。
●本当は遠足、好きだけど。(98/5/7)
 小学3年生の息子が遠足に行って随分と楽しかったようです。まあ遠足が嫌いな小学生というのもとっても少ないでしょうから、喜んでいて当たり前なんですけど、僕は実はその数少ない「遠足嫌い」の小学生でした。なぜか。理由はひとつ。バスに酔うからです。当時、本当にあっけないくらい簡単にバスには酔いました。走り出して10分も経てば、もう顔色は見事に真っ青です。幼稚園は毎日スクールバスで通っていたので、その慣れのせいか小学1年生くらいまでは車酔いしなかったのですが(もっとも1年生の遠足は学校から歩いて行ったので関係なかったんですけどね)、2年生からはバスに乗ると即「ゲロゲロ」と蛙状態になっていました。
 もちろん、遠足自体は嫌いじゃないんですよ。お弁当を広げてみんなでおかずを交換しながら食べたり、工夫して300円以内に収めたお菓子の自慢合戦をしたり。そもそも机に縛られず勉強もしなくて良い1日なんて子どもにとって天国に決まっています。あの観光バスさえなかったらね。遠足の想い出なんて言っても、ほとんど酔って朦朧としていたから、どこに行ったのかさえ覚えていません。ちゃんと覚えているのは電車に乗ったり歩いていったりした遠足だけです。
 苦痛でしかなかったバスによる遠足が強烈なトラウマになっているのか、今でも僕はバスが苦手です。例えほんの数区間乗るときですら緊張します。高校時代はあえてバスに乗らず駅に自転車を置いて高校まですっ飛ばしていましたし、大学は何がなんでもクルマ。家を選ぶときも地下鉄沿線でなければ絶対イヤ、と決めていました。海外旅行に行ってもバスによる半日市内観光は全部パスします。
 まあ最近の遠足はいろいろと工夫が凝らされているようで、僕たちの頃のように一律に観光バスに乗せられてつまんない公園やお寺に連れて行かれるばかりじゃないようです。きっと僕のような子どもも減っているんでしょう。いいことです。
●子どもに野球人気復活。(98/5/6)
 つい数年前まで少年サッカーと少年野球の人気・不人気を見るにつけ、もう野球はオヤジのスポーツだ、などと慨嘆していたものでした。実際プロ野球中継の視聴者層は水戸黄門の視聴者層と重なる、などという調査結果も発表されたりして、若者=サッカー、中高年=野球という色分けだと思われていました。ところが最近のJリーグとプロ野球の勢いの差を見てもわかるように、かなり野球人気が復活してきたように感じていたら、それを裏付けるような調査結果が発表されました。
 第一生命が毎年子どもの日に発表している「大人になったらなりたいもの」で、野球選手がサッカー選手を5年ぶりに逆転してトップに返り咲いたのです。いくらJリーグが人気がないとは言え、これだけW杯で話題が盛り上がっているというのにです。実は選手に誰が選ばれるか、なんて人事の話題に関心があるのは大人だけで、やはり子どもには毎日テレビ中継していて実際にプレーを見ることができる野球の方が、印象が強いのでしょう。
 僕はこれは実に正常な姿だと思います。スポーツと言うのはスポーツのプレーそれ自体に価値があるのであって、サラリーマン社会の縮図のように見立てて、人間関係をうんぬんし、若手とベテランの確執がどうの、監督の好みがどうのなどと言って喜んでいるのは明らかに歪んでいます。素直な子どもたちの目に応えることができるよう、もう一度Jリーグ関係者は原点に立ち返ってサッカーの面白さを伝える努力をするべきでしょう。
●高山の「かにコロッケ」。(98/5/5)
 天候が回復した4日、これまでの鬱憤を晴らすかのように人がドッと繰り出したようで、あちらでもこちらでも凄い渋滞でした。高山からの帰り道はクルマの流れとは反対だったために大した渋滞には会いませんでしたが、反対車線はうんざりするような長い列が。誰も来ないかと思っていた「まつりの森」も渋滞。東海北陸自動車道なんてマイナーな道路でも大渋滞。もちろんメジャーな名神高速はニュースによれば羽島I.C.から70kmの超大渋滞だったとか。やはりゴールデンウィークをなめちゃいけません。高山から名古屋まで休憩を挟んで5時間で帰って来られたのは奇跡と言っても良いでしょう。
 ところで今回も高山の美味しいお店をひとつ紹介しましょう。国道41号線から荘川方面へ向かう国道158線に入ったすぐのところにある「うなはん」という店。うなぎ屋ですが「かにコロッケ」が絶品です。コロッケの中にカニの身がいっぱい詰まっています。もし機会があったら是非どうぞ。
●hideの自殺。(98/5/4)
 解散したX-JAPANのギタリストhideの自殺には驚きました。一体なにが原因で自ら首を吊ろうと思ったのかはわかりませんが、X-JAPANというグループ自体、見た目の割には大人しくて真面目な青年たちという印象があったので、その昔の怪しいロックンローラーならともかく、彼らと自殺という行為がイメージ的に結びつきませんでした。
 ところで新聞報道で「ヒデさん、自殺」とか見出しに書かれていると、どこのヒデさんとかと思うよね。ヒデとロザンナの出門英は随分昔に亡くなったし。いくらオヤジ連中は知らないとは言え、一応あれだけカリスマ的人気があったロックバンドのギタリストなんだからさ。
●雨のゴールデンウィーク。(98/5/3)
 この文章をアップロードするのはまとめて2日後となりますが、とりあえず毎日分、書いています。と言うのも、ゴールデンウィークを利用して、またまた2泊3日で高山に来ているからです。連休初日はしとしとと雨が降って行楽には向かないお天気でしたが、そのせいか道路はゴールデンウィークとは思えないほど空いていました。特に高山は季節も良いし安房トンネルも完成して東京方面からの観光客も増えるという話だったので、かなり覚悟して来たのですが、普段と同じ時間で到着してしまいました。ラッキーです。
 いつも泊まる「ホテルアソシア高山リゾート」のすぐ近くで「まつりの森」とかいうイベントも行われていますが、こちらも雨のせいか人出もそれほどではなさそうです。今どきこの手のイベントも客が寄りつかなくなりましたかねぇ。それに不景気で近場の行楽が受けているとか言われていますが、本当に不景気になったら行楽どころではないかもね。
●殿様の気まぐれ。(98/5/2)
 細川元首相が突然議員を辞職することを発表しました。まさに突然。なぜ?の言葉が誰からも出ていることでしょう。ようやく新しい民主党を結成して、これからという時に、話をまとめたフィクサーがいきなりいなくなってしまっては、誰が舞台を回すというのでしょうか。相変わらずのわがまま勝手気まぐれ殿ご乱心モードには、周りで彼を支えている人たちも、ほとほと手を焼いているのではないでしょうか?
 細川という人は、日本の政治家の中では小沢一郎と並んで政治センスのある人だと思います。日本新党を結成して非自民政権を作ったり、今回の新民主党結成の黒子役をしたりというあたりが、細川の政治センスの表れでしょう。ただ哀しいかな、細川も小沢も自分のセンスに酔いしれていて周りがバカに見えてしまうのでしょうね。だからこれだけ独断専行してしまうのだと思います。
 とりあえず仕事を途中で放り出したにも関わらず、ご先祖のガラシャ夫人の歌を詠んだりして、あまりにも綺麗かつ無責任なカタチでの辞職でした。それだけに、今後自分の出番と思われる時には、また政界へ復帰してくるのではないのかな。なにせまだ60歳、政治家の世界ではひよっ子だけに、引退して悠々自適には早すぎるでしょう。
●ゴールデン・ウィークの映画。(98/5/1)
 29日からがゴールデン・ウィークらしいのですが、どうも町にはあまりそんな雰囲気が見あたらず普通のウィークデーみたいです。今年はやはり2日からの連休がピークなのでしょう。もっともたった4連休ではとても大型連休とは呼べません。ただ30日に仕事で新幹線に乗ったときは、家族連れが満載で、ちょっとゴールデン・ウィークらしさを感じましたが。
 ところでゴールデン・ウィークは日本の映画会社の策謀で始まったということを聞いたことがあります。日本映画全盛時ならさもありなん、という話ですが、その割には今年のゴールデン・ウィークは話題の映画が少ないような気がします。最近はお正月やお盆も邦画は大した映画はやらなかったりしますが、それでも一応年末年始、夏休みという大きな休みに合わせて話題の新作映画が登場します。ところがゴールデン・ウィーク自体が今年のようにしけた休みだと、映画の方も俄然小粒になってしまうようで、邦画は言うに及ばず洋画でもせいぜい『ジャッキー・ブラウン』くらい。これも家族みんなで楽しめる映画ではないので、ゴールデン・ウィーク向けとは言い難い気がします。
 ビデオが普及して映画ビジネスも小型化したという向きもありますが、それでもちゃんと作れば『もののけ姫』『タイタニック』のように大ヒットする作品も生まれます。映画会社もせこいビデオ向け作品ばかり作っていないで、どーんとゴールデン・ウィークくらいは一発狙って欲しいですね。
 


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