1998年4月下旬のコーカイ日誌


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●スポーツ界は名古屋デー!(98/4/30)
 「みどりの日」の29日はさまざまなスポーツが行われ、テレビ前での観戦も大忙しでしたが、名古屋関連選手が大活躍、大変嬉しい1日でした。まず何と言ってもボクシング。飯田vs井岡という日本人同士のタイトルマッチは、僅差の判定で飯田が初防衛。畑中、薬師寺と続いた名古屋出身の世界チャンピオン飯田がチャンピオンベルトを守りました。
 Jリーグではグランパスエイトが天敵アントラーズ相手に見事な完封勝利。とにかくこの試合のグランパスは見事でした。伊藤は怪我しながらもファインセーブを連発。トーレス、飯島を欠くディフェンス陣も大岩を中心に良く守り、ワンボランチのバウドの守備も効いていました。そして攻撃陣では岡山(中京高!)が2得点。生きのいいプレーを見せました。そして何と言ってもストイコビッチがスーパープレーを連発。本田の股を抜いた2点目のラストパスはまさにピクシーの面目躍如。瑞穂でまさに天晴れな戦いぶりでした。
 夜はプロ野球でドラゴンズvsジャイアンツ戦。川上と高橋のゴールデンルーキー対決こそ川上の途中降板で中途半端に終わったものの、ドラゴンズが昨年までとは比べようもないくらい集中力ある攻守走を見せ、最後は宣が締めて快勝しました。
 ゴン中山が4試合連続ハットトリックを達成したり、野茂がメジャーリーグで日本人初ホームランを放ったり、全日本柔道で19歳の井上康生が決勝まで進出したりと、いろいろ話題はあったのですが、名古屋では名古屋人が活躍する以上に嬉しいことはないです(笑)。
●知識と知性。(98/4/29)
 大蔵官僚が大量処分されました。キャリア組と言われるエリート官僚を、逮捕される前に処分して自浄努力をしようとしていることには、一定の評価がされていいと思います。これを機会に少しでも官僚組織にモラルが蘇ることを期待しています。
 それにしても子どもでもわかりそうなことを、どうして東大を出たエリートと呼ばれる官僚がわからないのか?僕は「知識」はあっても「知性」がない日本の教育機構そのものに問題があるのではないかと思います。「知識」は勉強して詰め込めばいくらでも増やすことができます。日本のテスト秀才というのは、往々にしてこの「知識」が豊富な人間のことです。しかし「知性」はそのため込んだ「知識」をどう使うか、という一種のノウハウです。「知性」がある人は、それほど多くない「知識」であっても、有効に組み合わせて使い切るので人生に困りません。「知性」のない人は例え多くの「知識」を持ち合わせていても、使い方がわからずに持て余しているだけです。ちょうどお金の使い方も知らないで趣味の悪い骨董品を買ってバカにされる成金と同じです。
 生きたお金の使い方と生きた「知識」の使い方。本当に大事なことなんだから、ちゃんと20歳までには覚えさせましょう。
●たまには「ギョーカイ」人してみる。(98/4/28)
 どうもいわゆる「ギョーカイ」っぽいノリというのが好きじゃなくて、日頃は地味に真っ当に暮らしているんですが(←一部でブーイング出るだろうなぁ。でも本人としては極めて地味にしているつもりです)、たまたまテレビ局の番宣(番組宣伝)で作ったこの新聞広告で賞を貰ったので、その表彰式とパーティに行ってきました。
 久しぶりにこういう集まりに出席して、大量の「ギョーカイ」人に会ったのですが、ノリは相変わらず軽いものの、やはり不景気な感じが否応なく感じられました。表彰式の時に挨拶した県の偉い人が「このご時世にも広告業界は好調で」なんて言っていましたが、数字はともかく現場での実感は全然違うと思います。実際に広告を作っている人たちは皆「厳しくなった」と言っています。予算も表現も、クライアントの要求が厳しくなり枠のはめられ方が随分シビアになってきて、楽しく広告を作るという雰囲気ではないんですよね。
 もちろん遊びで広告を作っているわけではないんですが、どこか肩の力を抜いて楽しんで作っていないと、やっぱり人を楽しくするような広告って作りにくいものです。ところが優秀なフリーランスのコピーライター達が「暇なんですよ」「仕事くださいよ」なんて冗談っぽく、でもきっと結構マジに言っているんですから、この業界も生きにくくなっているんだろうな、と感じました。
 確か10年くらい前、バブルが始まった頃にフリーランスのコピーライターに「クリタさんも独立したらどうです?軽く1000万くらいは稼げますよ」なんて囁かれたものでした。僕の地味で堅実な性格ではフリーランスなんて全然合っていないので、もちろん考えもしませんでしたが、あの頃景気良さそうだった人たち、今頃どうしているんだろう、と、ちょっと人ごとながら心配になります。やっぱり僕は地味に堅実に生きていこうっと。
ベーコンレタスバーガーは好きだけど。(98/4/27)
 現在マクドナルドがベーコンレタスバーガー半額キャンペーンをしています。僕はマック(関西地方ではマクドですね。パソコンのマックと混同しないのでマクドの方がいいかも)のメニューで一番愛しているのが、このベーコンレタスバーガーなので、キャンペーン期間中はよくマックに出かけます。で、常々疑問に思っているのがこの「半額」ということ。だって「ベーコンレタスバーガーが今なら半額145円!」とか言われても、キャンペーンでしか登場しないメニューなんだから、いつでもベーコンレタスバーガーは145円なんだよね。日頃から290円では売ってないんだから、本来の定価が145円と言うべきではないんでしょうか?そもそも他のメニューとの価格バランスを考えても、ベーコンレタスバーガーの定価が290円というのは高すぎるでしょう。こういう販売方法は公正取引委員会は問題にしないんでしょうかね。
 よく輸入ブランド商品がわざと日本だけ高い定価をつけて売っていたりします。プラダにしてもティファニーにしても僕は日本での価格は高すぎるとは思いますが、それでも買う人間がいるんだから仕方ないとも言えます。でもマクドナルドの場合は、その定価では誰も買わないとわかっていてやっているのですから、これは商売としては明かなインチキでしょう。ベーコンレタスバーガーは好きですが、こういう日本マクドナルドのやり方はちょっと釈然としません。 
●交流試合するたびに。(98/4/26)
 以前からオンラインでは交流があったテニスサークル「リボン」と初の交流試合を行いました。天気も回復して両サークル合わせて33人も参加、コート4面あっても物足りないくらいの盛況でした。それにしてもいつも交流試合をするたびに感じるのは我々ATCの女性陣の実力不足。ルックス良し、性格良し、テニスはイマイチと言うのがATC女性陣の特徴とは言え、相変わらず女子ダブルスはなかなか勝てないし、混合ダブルスもかなり苦戦します。
 これを打開する道は2通り。ひとつはジャイアンツ並みの補強作戦、もうひとつはカープのような若手育成です。まあ若手育成はおいおいやっていくとしても即効性はありませんし、育った頃には結婚などでやめてしまうというパターンが続いているので、目標はとりあえず外部からの補強です。すでにメンバーには上手な女の子を見つけたら、どんどんナンパ、いやスカウトしてくるように、という指令が出ています。もし学生時代に硬式テニス経験がある若くて綺麗で暇な女性(滅多にいないよな、そりゃ)がいたら、ぜひメールで教えてください。密告、いやご紹介してくださった方には、ATC公式感謝状(あるのか、そんなもの)を差し上げますから(笑)。
●「シーガイア」救済キャンペーン。(98/4/25)
 仕事で毎月のようにテーマパークや遊園地に取材に行きます。東京ディズニーランドとハウステンボスと言う日本の2大テーマパークこそありませんが、東海地方にあるテーマパークならほとんど取材しました。で、どこの広報の方に話を伺っても、どうもどこもかしこも不況に喘いでいるようようでかなり辛そうです。
 そもそもテーマパークがこんなに日本中に乱立したのは1983年にオープンしたの東京ディズニーランドの大成功が引き金でした。以後バブル期に突入して雨後の筍の如く官も民も競って、という感じでテーマパークを粗製濫造します。ハウステンボス、志摩スペイン村、スペースワールド、レオマワールド、ポルトヨーロッパ、鎌倉シネマワールド、カナディアンワールド・・・。オープン当初は確かに賑わい、予想を超える入場者に溢れかえったところもあったようですが、バブル期が過ぎると、どこも入場者数も客単価も激減。赤字だけが増えていくようになりました。
 去年の秋に合宿で行った宮崎シーガイア。とても楽しめた思い出のテーマパークですが、なんと累積赤字が751億円とか。ここは宮崎県が「観光宮崎」復活のヘソとして位置づけ投資もしてきている第三セクターだけに、簡単には潰れないのでしょうが、それにしても莫大な赤字を抱えて先行きはかなり不透明です。シーガイアだけではなく、どこのテーマパークも結局当初の見通しが思いきっり甘かったのでしょうが、僕たちの思い出の合宿地があっさり潰れるのは見たくありません。せめてここで宣伝してあの時お世話になったシーガイア広報課のI崎さんにお返ししたいです。皆さん、「シーガイア」は思っているよりずっと楽しいですよ。遊びに行くときは僕がご指南しますから、是非どうぞ。
●岸部四郎『ダウンタウンDX』出演。(98/4/24)
 不渡り出して番組降板・失踪している岸部四郎。今や郷ひろみと並ぶワイドショーの主役ですが、なんと23日放送の日本テレビ系『ダウンタウンDX』に出演していました。と言っても、もちろんこれは以前に収録した分。番組冒頭から何度も「この番組は3月26日に収録したものです」うんぬんのテロップが流されました。あくまでも「偶然だよ、偶然」というのが番組サイドの姿勢です。
 しかし視聴者としてはやはり岸部四郎の様子は見逃せません。実際彼はかなり妙でした。うつろな表情でピント外れのことを呟く岸部四郎。ダウンタウンに「おかしいで」「やる気あるんかいな」などとずっと突っ込まれ続け。ボケが計算ではなく天然っぽく見えるのは、やはりこちらが色眼鏡で見ているからでしょうか。中でも白眉(と言うべきかどうか疑問ですけど)が、番組途中のセット替え最中のトーク。なんとテーマが「今日の出演者から借金をするとしたら、誰から借りるか」というものだったのです。狙ったのか?としか思えないような実にタイムリーな質問です。さすがに岸部四郎に関わる部分はシャレにならないと思ったのかカットされていましたが、それでも借金について出演者同士がトークしている時の岸部四郎の虚ろな表情はちょっと鬼気迫る凄いものがありました。
 番組サイドもずるいですね。本当に気をつかっているのなら、こんな単なる場つなぎトーク部分など全部カットしてしまえばいいのに、敢えてちょっと編集しただけで流したところからすると、本音では「おいしい」と思っているのが見え見えです。で、岸部四郎。もうこれでしばらくは本当に見納めでしょうね。別に見られないからと言って惜しくもなんともないけど。
恋愛の「頭・心・体」。(98/4/23)
 相撲の世界に「心・技・体」という言葉があります。この3つがちゃんとしないとダメだよ、ってことなんですが、恋愛においても「頭・心・体」の三拍子が揃わないと、なかなか楽しくて気持ち良い恋愛関係にはなれません。ただこの3つのうち、どの部分が恋愛をリードしていくかは人それぞれのようです。
 「頭」から恋愛に入るという人は、結婚を意識した女性に多いですね。結婚相手に相応しくないと判断した男性(収入が少ないとか学歴が低いとかバツイチ子持ちだとか。もちろん不倫なんて問題外)は最初からパスして、条件的に残った相手の中から選んでいくようなタイプですね。賢いお買い物上手とも言えますが、燃えるような恋の情熱は持てないし持たない人たちです。
 「心」から入るというのは、「頭」タイプの逆です。とにかく好きになってしまったら他は全然関係ない、収入学歴年齢不問、相手が不倫だろうが宇宙人だろうが好きなんだから仕方ないじゃない、と恋愛に突き進めるタイプです。よく「男の趣味が悪い」と言われる女性とか、ストーカー系の男性に多いですね。いつも恋愛はドラマチックですが、苦労も多いことでしょう。
 「体」から入るというのは、ほとんどの場合若者、特に男性です。もちろん女性でもいますが、とりあえずくっついてしまってから考える、後先見ない快楽優先主義者、今がよけりゃいいじゃん派です。後悔することももちろん多いのですが、意外と正しい選択をすることもあるのがこのタイプでして、なにせ最初に一番盛り上がるところを済ませてしまっているので、後はゆっくりじっくり相手を見極めることができます。
 いずれにしても「頭」だけ、「心」だけ、「体」だけでは楽しい恋愛はできません。どこから入るにせよ、残りの部分もついてきて最後には三拍子揃った楽しいパートナーシップを目指したいものです。まあ食事のバランスと同じようなものですね。偏食はいけません。食わず嫌いもダメです。以上、またまた最近恋愛関係に悩むATC女性陣に向けての言葉でした。貴女の恋愛は偏っていませんか?
●ダスキン3分間CM。(98/4/22)
 「100番100番」で知られるダスキンが鳴り物入りで始めた3分間CMをご存知でしょうか。ドラマタイプで豪華キャスト(企画・さだまさし、糸井重里/演出・久世光彦/出演・さだまさし、名古屋章、松居直美ほか)による3分間のCMなのですが、その集めた人材ほどには面白くありません。いや、はっきり言って全然つまらないです。本当にこれイトイが企画しているの?と疑問に思ってしまうほどです。つまらない笑えないギャグが随所に入っていたりしますが、コントとしてもドラマとしても広告としても惹き付けられるものはなにもありません。これなら深夜のテレホンショッピングを見ている方がずっと笑えます。
 ダスキンと言えば以前は名古屋の誇る100歳双子姉妹「きんさんぎんさん」を起用したりして、常に話題性の高い広告戦略を繰り広げてきた企業ですが、今回も新しいことを始めようとした挑戦意欲は買いますが、残念ながら表現的には失敗だと思います。多分今後もシリーズとして登場するのでしょうが、巻き返しを期待と言うよりも、思い切って変えてしまった方がいいんじゃないでしょうかね。
●NTT加入電話減少。(98/4/21)
 昭和27年に電電公社が発足以来、ずっと増え続けてきた一般電話への加入者が初めて前年比で減少したそうです。すでに公衆電話がどんどん撤去されているのはわかっていましたが、とうとう一般電話にまで影響は及んだようです。もちろん最大の原因は携帯電話の急速な普及にあることは間違いありません。なにせ昨年1年間で携帯電話は1,000万台も増えたのですから、一般電話への加入に影響が出るのも当然。一人暮らしの若者にしてみれば、なにも72,000円も払わなくとも、携帯電話だけで十分と思うのも無理からぬことです。
 ところでもうひとつの要因と見なされているのがISDN回線。1回線で2つ電話番号を持てるから、それで一般電話が減った、という報道でしたが、これはちょっと怪しいと思います。なにせまだまだ携帯電話とヒトケタ違う数字ですから、それほど大きな影響が出るとはとても思えません。それよりもNTTがISDNの普及促進のために、このデータを利用しているだけのような気がします。「ほら、こんなにISDNって広まっているんですよ、どうです便利でしょう」なんて声が聞こえてきそうです。でもインターネットのヘビーユーザー以外には、高い基本料金を払ってまで加入するメリットはそれほどないと思いますけどね。もう少し待てば、じれてNTTはもっと利用料金を安くしてくるはずです。それまで気長に待ちましょう。
 


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