1998年4月中旬のコーカイ日誌


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春の新ドラマ寸評。(98/4/20)
 春の新しい連続ドラマも出揃ったところで、恒例の寸評といきましょう。まず書類選考(テレビ情報誌)でキャストや演出・脚本家、事前の設定情報などからノミネートしたのは7本。月曜9時『ブラザーズ』(中居正広、岸谷五朗、木村佳乃)、火曜9時『WITH LOVE』(竹野内豊、田中美里、及川光博)、水曜9時『恋はあせらず』(織田裕二、香取慎吾、鈴木杏樹)、水曜10時『ショムニ』(江角マキコ、京野ことみ、石黒賢)、金曜9時『先生知らないの?』(草なぎ剛、石田ゆり子、菅原文太)、金曜10時『めぐり逢い』(常磐貴子、福山雅治、岡本健一)、土曜9時『LOVE&PEACE』(松岡昌宏、佐藤藍子、古尾谷雅人)。
 第1回を見て2次選考(2回目も見る)に進んだのは『ブラザーズ』『WITH LOVE』『恋はあせらず』『ショムニ』『先生知らないの?』の5本です。2〜3回見てさらに1〜2本に絞り込む予定ですが、今のところ『ブラザーズ』と『恋はあせらず』がちょっとリードというところです。2本ともコメディでしかも恋愛より中居と岸谷、織田と香取という男同士の絡みが面白そうです。それにそれぞれ原田芳雄、藤竜也という渋い不良中年俳優がいい味を出しているのも惹かれます。
 ちょっと惜しいのは『ショムニ』。マンガの原作は面白かったのですが、ちょっとドラマの方は原作を超えていないというか、原作をトーンダウンさせているようなイメージです。前クールの『きらきらひかる』のように原作をドラマ的に昇華させられればいいのですが、そこまでいけていないですね。『WITH LOVE』はドラマ自体はイマイチだったのですが、インターネット関係のこだわり具合にスタッフの意気込みが感じられたので、もう少し見てみようと思いました。『先生知らないの?』は菅原文太の校長先生や生瀬勝久ら脇役は面白いのですが、ストーリーはちょっとステレオタイプな熱血先生ものっぽいのが先行き不安です。さて6月に生き残っているドラマはどれなのか。またそのうちレポートします。  
●夢は世界を駆け巡る。(98/4/19)
 村上龍が「テニスボーイ・アラウンド・ザ・ワールド」を書いたのは、もう随分前になります。1985年のシーズンに彼はローランギャロス、ウィンブルドンなど4大トーナメントを観戦して回ってそれを本にしたのが「テニスボーイ・アラウンド・ザ・ワールド」です。僕が初めてこの本を読んだ時は作家という職業が本当に羨ましく思えたものでした。そしていつか自分もこういう風に世界のトーナメントを見て回りたいと憧れました。
 その後13年を経て、当時全盛だったレンドルやナブラチロワはもちろん、若手だったベッカーやエドバーグも現役を退いてしまいましたが、相変わらず僕のその夢が実現する見込みはありません。今ジャパンオープンが開催されていますが、それすらテレビ前での観戦です。しかし、テニスも4大トーナメントも逃げやしませんから、まあ最悪定年退職してからでも間に合うことでしょう。簡単に叶ってしまっては夢としては面白くありませんから、ゆっくり時間をかけて夢を膨らませながら楽しんで実現したいと思っています。
●懲役刑で救われる?(98/4/18)
 暴力をふるう長男を思いあまって金属バットで殺害した父親に懲役3年の判決が下りました。殺人罪としては異例の軽い量刑とも思われますし、また反対に事情を斟酌すれば執行猶予がついても良かったのでは、という気持ちもします。いずれにしても「息子を殺した」という罪の意識から一生この父親逃れることはできないでしょうし、実際すでに彼はもう十分に辛酸を味わったことと思われます。そういう意味では反省させるための実刑の必要はないでしょう。
 ただ、この父親にしてみれば、執行猶予がついたところで辛いのは同じ。どうせ元のように明るく元気な顔して毎日の生活を営めるものでもないでしょうから、せめて懲役になって塀の中で過ごす方が、かえって彼にとっては楽になれるのかもしれません。自分が仮に彼の立場になったら、やはり執行猶予がついたからと言って素直に喜べるというものでもないだろうと思います。そういう意味でも、今回の判決は僕は十分妥当な線だと思いました。それにしても息子と父親が殺すか殺されるかという状況にまで追いつめられる前に、なんとかできなかったのでしょうかね。そのあたりの検証をもっとマスコミに期待したいですね。まだ小さな息子を持つ父親としては、今のうちに少しでもヒントが欲しいです。
●ゴン5ゴール。(98/4/17)
 ゴン中山が「ゴンゴンゴンゴンゴン」と5ゴールを挙げてジュビロがセレッソに大勝しました。今やJリーグの順位争いなどどうでもいいくらいに、W杯の代表メンバーに誰が選ばれるかがマスコミの焦点になっていますが、それでいくとゴンのゴールラッシュは大きくアピールしたということになるのでしょう。なにせ代表FWのポジション争いは激烈です。今のところ城が有利と言われてはいますが、それも単に中田と相性が良さそうだから、というのがマスコミ辞令の大きな理由。中田中心のチーム作りはしない、と岡田監督は言っていますし、スピードはともかく技術的には呂比須やカズの方が相変わらずレベルが高そうな感じがします。さらに岡野や柳沢、高木まで加わってくるとすると、実際誰をFWとして起用するのか、岡田監督ならずとも悩むところでしょう。ゴンのアピールは果たしてどれほど岡田監督に届いたことでしょうか。
 ところで、マスコミ的にはどうでも良くなっている感のあるJリーグの方ですが、実は今季はいよいよ2部との入れ替えもかかっている大事なシーズンです。現在アビスパやコンサドーレ、サンフレッチェ、フリューゲルスあたりはかなり危ないところです。新参のチームはともかく、サンフレッチェやフリューゲルスはJリーグ創設時からのチームですから、早速のマイナー落ちは当然したくないところでしょうが、今の調子ではどうなることか。我がグランパスエイトは何とか上位をキープしているので、優勝はともかく2部落ちはなさそうです。ストイコビッチ依存症もかなり治ってきたようですし、まあとりあえず良かった良かった。
セックスをすると頭が悪くなる?(98/4/16)
 相変わらず毎日僕を楽しませてくれるMっちゃんが、「クリタさん、この本面白いから読んでみなよ」と貸してくれたのが『人間はなぜセックスするのか?』という本でした。Mっちゃんはこの本を読んでいたく感心して「これからは愛のあるセックスをしようと思う」なんて言っているので、あのMっちゃんをしてそこまで言わせる本なら大したものなのだろう、と思って読んでみたら・・・これがもう見事な「トンデモ本」でした。
 作者は「サイエンスライター」らしいのですが、大脳生理学やら心理学やらを多分いろいろ聞きかじっているのでしょう。その分野の専門知識を散りばめながらセックスについて論じているのですが、どれもこれも強引で短絡的なこじつけとしか思えないような話が多く、かなり眉唾もの。特に人間はセックスのような強い刺激を受けるたびに脳細胞が壊れていくし、知的な活動を忘れて本能的に生きるようになるので、セックスをするとバカになる、という主張はいくらなんでもひどいでしょう。じゃあなんだ、「英雄色を好む」という諺は嘘だと言うんだな。
 で、その本の結論は「愛のないセックスは気持ちよくない」「セックスレスでもおかしくない」という至って当たり前の、別にことさら言われなくたってわかっているわい、ということだったのですが、まあ道徳的な結論だったお陰でMっちゃんが自らの人生を反省したらしいので、トンデモ本も世の中の役には立つことがあるようです。後はMっちゃんの反省が猿のように3日で忘れる類のものではないことを祈るだけですが、って、本当は忘れてまた暴れん坊将軍になってくれることを期待しているんですけどね。だって真面目なMっちゃんなんて面白くもなんともないんだもの。
●ドラマの中のインターネット。(98/4/15)
 この春のドラマ寸評はまた日を改めてしますが、とりあえずドラマとしてよりもインターネットとE-MAILがストーリーのポイントになるということで注目のフジ系ドラマ『WITH LOVE』を見ました。キャストは竹野内豊、田中美里、藤原紀香、及川“王子”光博ら。キャストからしてダメそうでしょ?実際大して面白いドラマではなくて、平凡な女の子にワイルドで才能溢れる男性が現れて、という完全に少女マンガチックな古典的恋愛ドラマです。
 それよりも見どころはインターネットの描き方。昔からパソコン通信をドラマに取り入れた作品はいくつもあるのですが、過去はどれもこれも「無茶苦茶だよなぁ」というものばかりでした。もう10年近く前に放映されたゴクミ主演の伝説のスペシャルドラマ『遙かなる空と海を越えて』をはじめ、とにかくちゃんと納得できるようなパソコンによるコミュニケーションシーンを描くことができたドラマは皆無です。唯一、映画『(ハル)』のみが、合格点をつけられるだけです。
 ところがこの『WITH LOVE』、ドラマとしてはいまいちな滑り出しでしたが、インターネットのシーンは違和感なく描けていて感心しました。相変わらず「おたく」だの「暗い」だの「生身がいい」だのという台詞はドラマの中で連発されていましたが(今や本当は女性の方がインターネットに興味津々ではないでしょうか?コミュニケーションツールに関する女性の情熱は凄いものがありますから)、あまりキーボードを叩くシーンもなかったせいか(笑)、ドラマから嘘臭さは感じませんでした。パソコン通信時代とは違って、それだけ一般人への普及率が上がってきている証拠なのでしょうね。
●レイジー復活。(98/4/14)
 『赤頭巾ちゃん御用心』のレイジーが復活、『HEY!HEY!HEY!』に出演しました。もっとも、もう20年も前のヒット曲一発しかないアイドルバンドの走りを知っている世代もすでに30代半ば。その後メンバーの一部がラウドネスになり、ボーカルのミッシェル(影山ヒロノブ)は『ドラゴンボール』などのアニメソングの大家になっていたことを知っている人も結構歌謡曲通でしょう。デイビー、スージー、ファニー、ポッキー、ミッシェルの5人組。ああ、言える自分が怖い(笑)。
 今回復活しての新曲『ULTLA HIGH』は「ウルトラマンダイナ」のテーマ曲ということで、どちらかというと影山の路線です。もっとも単なるアニメソングと違い、さすがに音に厚みがあり、それなりに聴ける仕上がりにはなっていると思います。まあこの「昭和のTOKIO」(と「速報!歌の大辞テン」なら紹介するんだろうな)が、どれほど売れるかわかりませんが、当時のファンはいろいろ複雑な思いで見ていることでしょう。もちろんレイジーファンのサイトを覗けば、盛り上がっていることは確かなようですが。少なくとも僕の友人で長年のレイジーファンだったA木さんは複雑そうです。そりゃそうだよね、僕だって例えば今さら百恵ちゃんに復活されても、きっと素直には喜べないもの。
●変なユニフォーム。(98/4/13)
 日曜日のドラゴンズの試合を見ようと思ってテレビをつけたら目を疑いました。タイガースのような、もしくは明治大学のようなユニフォームを着ているドラゴンズがいるではありませんか。なんでも日曜日の名古屋ドームの試合に限って着用するものだそうですが、うーん、いくら見慣れないとは言え、やはり妙でしょう。
 まず縦縞というのがいけません。あれはやっぱりタイガースの専売特許です。しかも色が紫を基調としていますから、もろに明治大学。いくら星野監督とルーキー川上の出身大学だからと言っても、ドラゴンズブルーではなく紫と言うのは変でしょう。しかも全体に決して洗練されているとは言い難いとってつけたようなデザイン(まあ選手も着こなしていないせいもあるのでしょうが)。
 そもそもビジターならともかくホームでのユニフォームを何着も持つ必要がどこにあるのでしょうか?相手チームのユニフォームに合わせて差別化できるようにビジター用を複数持つのならわかりますよ。ホームではやはりいつもの格好をしていないと落ち着きません。もっとも従来のユニフォームもドジャースのパクリですから威張れたものではありませんけどね。
●少なくても多くても大変。(98/4/12)
 昔、テニスサークルATCは毎回4人揃うかどうかギリギリの寂しいサークルでした。麻雀の面子を集めているわけでもないのに、何とか後1人、なんて金曜日に焦ってよく知り合いに声をかけました。女の子に頭下げてお願いして何とか来てもらったりとかね。数年して何とか安定して毎回10人弱集まるようになりましたが、それでも男子ダブルスができる時は稀だったりして、相変わらずメンバーが足りないのは幹事の悩みでした。
 しかしそれからまた数年、サークルのホームページを作って以来、参加希望者は引きも切らず、インターネットの威力をまざまざと知りました。とうとうこの土曜日には史上最高の23人が集まるという新記録を樹立。コートが2面あっても全然足りません。もし1面だったら…考えたくもありません。これだけ人が集まってくれるというのは本当に幹事としては有り難いことなのですが、テニスをしたくて集まっているのにテニスができないのでは話になりません。そもそも20人を超えるとまとめるのも大変だし、金儲けでやっているわけではないので、できたら適正人数以内に抑えたいものです。
 こうなると今度は量から質への転換といきたいところですし、実際練習熱心なメンバーも増えました。しかし、そもそもがお遊び系で始めたサークルなので、「楽しい明るいお気楽」な感じを失いたくもありません。盛況なら盛況で会の運営というのは悩みが尽きないものです。他のサークルではどうしているんだろうか。「サークル幹事の愚痴をこぼすページ」でも作ろうかなぁ。
●寂しい夜は。(98/4/11)
 春の夜はなかなかロマンチックなものですが、それだけに人恋しい寂しい夜があります。そんな時に何をして過ごすか。女性に多いのが友人との長電話でしょうが、これは同じような相手がいないと成り立たないのが難点。雑誌を読んだりビデオを見たりするのは、ふと気づいて余計に孤独感を深めてしまいそうだし、テレビも深夜のつまらない番組ばかりでは逆効果。パソコン相手に(正確にはパソコンの向こうにいる別の寂しい人とですが)チャットしたりするのも、単なる暇つぶしのうちはいいですが、それが生き甲斐になったりすると、これまた寂しいものです。
 僕が好きな寂しい夜の過ごし方は、寂しさをセンチメンタルな気分に転換する、という方法です。一番手っ取り早いのはアルバムの整理ですね。アルバムの整理って、なかなか写真がたまっても取りかかれないものなんですが、寂しい夜にはとってもお似合いの作業です。しかもアルバムの整理を文字通り整理だけで終われる人は少ないもので、大抵の場合は昔のアルバムをひっくり返して眺めてしまい、昔を懐かしんだり、新たな発見をしたり、しみじみと思い出に耽ったりして、なかなかはかどらないものです。こうしてどんどん気分的に昔へタイムスリップしていくと、寂しい夜はどんどんセンチメンタルな夜へと変わっていきます。ハイテンションな夜にアルバムの整理は似合いませんが、寂しい夜は是非トライしてみてください。


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おっと、忘れるところだった

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