1998年4月上旬のコーカイ日誌


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●セックスレスはビョーキか?(98/4/10)
 先日会ったMみチャン。20代後半の色っぽい美人ですが、実はバツイチ。お酒を飲みながらどうして離婚したのか聞いたところ「セックスレスだったんです」とのこと。何でも結婚生活3年間でHしたのはわずか2回。新婚当初から寝室はしっかりと別だったそうです。
 最近の世の中「セックスレス」夫婦が何かと話題で、セックスしないからオヤジが援助交際に、奥さんが主婦売春に走るんだ、というような説まで囁かれる始末です。しかし中年夫婦ならセックスレスなんて多分珍しくもないと思います。それを一概に「いけない」とか「ビョーキ」とか言ってしまっていいのでしょうか?そこには夫婦だからセックスしなければならない、という固定観念があります。そうじゃないのです。夫婦はセックスするためにあるんじゃありません。「産めよ増やせよ」の時代じゃないんですから、奥さんを慰安婦みたいに考えるのはやめましょう。
 実はMみチャンによくよく聞くと、問題はセックスレスと言うよりも「コミュニケーションレス」にあったようです。彼はプライバシーには一切干渉するな、という態度。部屋に入るときは必ずノックしろ、とも言われていたそうです。家にいても彼はずっと部屋に閉じこもっていて何をしているかわからないし、たまにリビングでテレビを見ていても会話もない。休日に一緒に出かけることも滅多になかったとか。とうとう最後に彼女の方が精神的に参ってしまって離婚を言い出したそうです。
 夫婦というのは共同で家庭を築いていくという大テーマがあります。共同作業者に一番必要なのは、お互いの意志の疎通です。「こういう家庭を築こう」というコンセプト作りから具体的なプランニング実施作業まで、常に夫婦のコミュニケーションは欠かせません。「セックスレス」という言葉は確かに衝撃的でしたが、その強さに踊らされて「義務と演技」のセックスをするのは、セックスレスよりもさらお互いを傷つけあう行為だと思います。もっともコミュニケーションしましょう。
弱い男と強い女。(98/4/9)
 全てではありませんが、大抵昔から男は弱い女が好きです。一生懸命強がってみせるけれど、つい弱さを隠しきれない、そんな思わず抱きしめたくなるような女を、可愛いと思います。どうしてか。それは男が実は弱い生き物だから。自分の弱さを認めたくないから、自分より弱そうな女を好むのです。そこで、それを知っている女は、自分の強さを隠して弱い女を演じます。結婚するまでは。安心して男の前で自分の強さをさらけ出せるまでは。
 結婚してしまえばもう女に怖いモノはありません。「おかしいなぁ、どうも思っていたような女と違うな」と男が不可解に思い始めた頃には、すでに手遅れです。主導権も財布も完全に女に握られ、男は「結婚は墓場だ」と呟きながら、それでも強がって暮らします。子どもが生まれたら、もう男には安住の地はありません。休日が怖いお父さんの出来上がりです。
 ところが、最近の若い男は随分弱くなったそうです。逆に女は強くなったとも言います。男が弱いのは実は昔から変わっていないのですが、若い男はその弱さを女の前で平気で認められるようになったのです。そうなると、今までの男女の力関係ではあり得なかったパターンが生まれます。最初から弱い男は最初から強い女に憧れます。男は女に頼って生きていけますし、女は男をずっとリードしていかなければなりません。もう男は子どもが生まれても家庭から逃げることもないし、休日に限らず極力家にいてハウスキーピングに努めたりもします。多分家庭内離婚もないし、濡れ落葉族にもならないでしょう。
 「最近の男は頼りなくって」なんてまだ嘆いている貴女。それはもう間違いですよ。男は頼りないけど言うことをよく聞く奴が一番なんです。貴女が好きなように生きていくためには、貴女が自分で責任を持って夫婦を引っ張っていかなければならないのです。以上、うちのテニスサークルの女性陣の最近の動向を眺めていてわかった真実(に近いと思われるもの)でした。
●PL学園中村監督の勇退。(98/4/8)
 高校野球には「名監督」と呼ばれる人がたくさんいます。引退した人も含めて挙げれば、池田の蔦監督、箕島・尾藤監督、常総学院・木内監督、沖縄水産・栽監督などなど。愛知県内なら東邦・坂口監督、愛工大名電・中村監督など、いずれ劣らぬ実績を誇る名監督ですが、中でもこのセンバツで勇退したPL学園・中村順司監督は実績ではダントツです。18年間で全国制覇春夏各3回、甲子園通算58勝10敗。これほどの勝率を誇った監督は前代未聞。プロ野球ならジャイアンツのV9監督川上か、ライオンズ黄金時代を築いた森か、というくらいの実績です。
 しかし、僕が中村監督を評価するのは、彼が単に甲子園で勝つだけの監督ではなかったことにあります。現在のプロ野球界で最も活躍している選手が多いのはご存知のようにPL学園。桑田も清原も立浪も松井稼も吉村も野村弘も皆、中村監督の教え子です。自分のキャリアのために有望な高校生に無理をさせて潰してしまうような監督もいる高校野球界で、プロで長年活躍できるような選手を毎年育てて送り出していることこそ、中村監督の凄さなのです。ちなみに甲子園ではあまり勝てないですが、イチロー、工藤、山崎らを育てた愛工大名電の中村豪監督も同じように評価していいと思います。「勝つ」以上に「育てる」こと。高校野球の監督の一番大切な仕事をきちんとこなした中村監督の勇退に拍手をもって送りたいと思います。
ストレスのネタは尽きない。(98/4/7)
 先日テレビで「あるある大事典」を見ていたら、様々な病気を引き起こす原因のひとつとして相変わらずストレスが挙げられていました。逆に言えばストレスのない人生を送っていれば健康で長生きできることになるわけですが、果たしてストレスのない人生とはそんなに楽しいものなのでしょうか?
 僕はよくお気楽そうにしているので、他人から「ストレスが無さそうでいいね」なんて言われますが、そんな僕にだって自慢じゃありませんが(笑)、実はいろいろとストレスの原因はあります。僕から見ればマジにお気楽にしか見えない同僚のMっちゃんだって、頭痛や肩こりもしなくても(本当にしないらしい。超人だ)多分ストレスはあるのでしょう。例えば女性問題。あれだけいろいろと遊んでいれば、トラブルのひとつやふたつ、必ず引き起こしているだろうけど、そのあたりを我々に見せないところがMっちゃんのエライところ。とは言え、やはり遊べば遊んだだけストレスの元も生まれているはずです。同じように仕事だって熱心に仕事すればするほどトラブルは起きてストレスは増します。つまり人間生きてなにかしている限りストレスは生まれるわけで、ストレスのない人生とは単に何もしていない人生と同義語なのです。
 簡単なパズル、障害のない恋愛、ライバルのいない競争はつまらないもの。アクティブに生きていく限りトラブルからは逃れられない、すなわちストレスも増える。逆にストレスのない人生は楽しみもない。まあそうでも考えないと、なかなか僕もしんどいわけですよ、ホント。
●お花見人気は衰えない。(98/4/6)
 名古屋に「東谷山フルーツパーク」という植物園のようなところがあり、そこに家族でお花見に行こうと出かけたのですが、もうとんでもない渋滞にめげて諦めてしまいました。ちょっと桜の木がかたまってあるところは、日本中どこに行っても人の山。日本人は本当にお花見好きです。それにしても花見というのは秀吉の昔から盛んな日本の伝統的行楽ですが、21世紀を目前にしても相変わらず盛況ですよね。盆踊りとか秋祭りとかに比べても、お花見人気は突出しています。強いて挙げれば花火大会くらいですね、お花見に対抗できる伝統的行楽は。
 クリスマスと同じで、お花見というのもファミリーでもグループでもカップルでも楽しめる行事だからいいのかも知れません。花火もそうですが、やはり明るさとロマンチックさと、ちょっと不健全さとを感じさせるような行事がいいのでしょう。お酒がつきものの行楽はグループにもカップルにも欠かせませんよね。そう言えばテニスメンバーではお花見したことありません。ATCも来年はお花見企画立てようかな。
●プロ野球パ・リーグ大予想。(98/4/5)
 セ・リーグのジャイアンツに対し、パ・リーグはライオンズが有力だと思います。まあ去年の優勝チームだから当然評価が高いわけですが、そうでなくても死角がもっとも少ないチームだと思います。西崎とブロスが加わってますます充実した投手陣と若く伸び盛りの選手が多い野手陣。総合力でトップの座は揺るがないでしょう。ペナント奪回を狙うブルーウェイブは、イチロー一人が頑張っているだけで、怪我人は多いし投手陣が不安です。それより面白そうなのはファイターズ。一昨年は首位争い。去年は4番落合の不調で落ち込みましたが、今年の落合はいつになく気合いが入っていてやりそうな予感がします。2年目の外国人選手ウィルソンとブルックスも日本の野球に慣れてきたし、田中や片岡、金子ら日本人選手も加えて、攻撃力はかなりのものです。ライオンズに比べ投手陣が落ちる分だけ弱いですけどね。
 もっとも期待できないのは今年もマリーンズ。昨年抜けた伊良部とヒルマンの穴は今年も埋まらず、黒木と小宮山の2人しかいな先発陣では、せっかくの成本・河本の2枚ストッパーも宝の持ち腐れ。広いマリーンスタジアムにホームランを放り込める長距離砲もなく、ダントツの最下位候補。今さらながら、なんでバレンタインをクビにしたかねぇ。広岡GM−バレンタイン監督体制のままならマリーンズ黄金時代が来たかも知れないのに。
●プロ野球セ・リーグ大予想。(98/4/4)
 セ・リーグが1日早く開幕したプロ野球。僕の予想はズバリ、ジャイアンツの復活優勝です。昨年の30億円補強は失敗に終わったように言われていますが、あれは計算外の出来事ばかり。特に斉藤雅とヒルマンの故障、清原の不調と投打の主力がガタガタでは勝てるはずもありません。しかし、今年はヒルマンはともかく斉藤は復活し、清原も去年後半から立ち直っているので大丈夫でしょう。さらに注目のルーキー高橋のお陰で松井が気楽にできるので、今年はいよいよタイトルを取れるのではないかと思います。控えの層も厚いし、戦力を仔細に見てみれば、やはりジャイアンツが図抜けています。問題は監督の采配だけなんて、他の球団から見れば羨ましい限りでしょう。
 ところでもちろん僕はジャイアンツファンじゃありません。しかし肝心のドラゴンズは去年よりはマシかも知れませんが、あまり期待はできそうもないから困ったものです。ピッチャーは山本昌と宣は去年が目一杯。で、代わりに誰か出てくるかというと、今中の復活も難しい感じだし、若手は誰も育っていません。ルーキー川上に大きな期待を賭けるのは酷でしょう。野手は李くらいで移籍の久慈や南渕や関川に大きな期待はできません。少しは小技と足が使えるようになったかも知れませんが、パウエル・大豊を欠き、コンバートされて守備に意識がいっている立浪はダメだろうし、ゴメスと山崎だけでは単に迫力不足になっただけのような気もします。まあそのパウエル・大豊が移籍したタイガースも相変わらずダメトラっぽいので、今年も2チームで最下位争いということになりそうです。この予想が当たるようじゃ、つまんないシーズンになりそうだけどね。
●深夜番組のゴールデン化。(98/4/3)
 昔、深夜番組が注目を集め始めた頃は、「深夜ならでは」という企画が多くありました。方向性はお色気だったりマニアックであったりしましたが、少なくともゴールデンタイムのファミリー向け番組とは明らかに一線を画した作り方をしていたものです。ところがこの春のスペシャル番組では、その深夜の若者向け人気番組の総集編をゴールデンタイムに結構流しています。『パパパパパフィー』しかり『LOVELOVE愛してる』しかり。まあこのあたりはターゲットこそ完全に若者向けですが、内容的には結構ファミリーでも見られるおとなしいものなので良しとしても、『ぷらちなロンドンブーツ』の「がさ入れスペシャル」に至っては、良識ある(と思っている)大人は思わず目を剥くような内容でしょう。
 もっともこの傾向はスペシャルに限ったことではありません。『鉄腕!DASH!!』がゴールデンタイムに移行するように、最近では深夜で反応を見てゴールデンに引っ張り上げるということもよく行われます。つまり深夜はアンテナショップのようなものなのです。去年の秋の改編から日本テレビ系は深夜番組にゴールデン並みのキャスティングをして話題を呼びました。これも深夜を第二のゴールデン化しようという考えです。今テレビを牛耳る2大事務所、ジャニーズと吉本は深夜にズラッと所属タレントを並べています。深夜の顔のようなロンブーに続き、この春の改編では爆笑問題やネプチューン、海砂利水魚など人気のボキャブラ系若手芸人も深夜に番組を持ちます。ゴールデンと深夜がますますシームレス化しているのがこの春の改編の特徴とも言えます。
 もっとも深夜番組好きとしては、ゴールデンに負けないキャスティングも嬉しくないわけではないですが、それよりも深夜でしか見られないような過激な企画や変なタレントをもっと見せて欲しいと思います。4番バッターを並べただけのジャイアンツ打線よりも、ちゃんとそれぞれの役割を果たすベイスターズ打線の方が見応えがあるように、空振り三振もするけれど意外な時に場外ホームランも打つ7番バッターのような深夜番組をもっと見たいですね。
●新人の季節。(98/4/2)
 新年度になったからと言って、学生時代と違ってサラリーマンは特に目新しいことも少ないのですが、フレッシュマンを街で見かけるとちょっと微笑ましい気持ちになります。毎年のことながら着慣れない紺のスーツに身を包み、同期入社とおぼしきグループで寄り集まり固まって街を歩く彼らの姿は、この季節の風物詩。一生に一度しかないルーキー時代、精一杯緊張して思い出深く過ごして欲しいものです。
 しかし、新人は毎年同じようなものなれど、こちらは確実に1才ずつ齢を重ねているわけで、今年の新人から見た僕は、僕が入社した時に見ていた先輩の誰くらいに当たるのだろう、と計算して気持ち悪くなりました。なんとこの4月から我が局の局長様におなりになったE氏と同じになるのです。「あんなオヤジに見えるのか」と思うと、かなりげっそりです。「ちょーバッドって感じぃ」と無理矢理コギャル言葉を使ってみても(大体本当にこんなこと言ってるのか?)、今さら重ねてしまった年齢はいかんともしがたいわけで、果たしてこれでいいのか、とちょっと自分のルーキー時代からの行程を振り返ってブルーになってしまいそうです。まあ今さら新人くんたちの立派な人生の先達になれるわけでもないので、かくなる上はせめて新人に「あのオヤジはただ者ではない」と思われるような不良中年になるしか道はありません。もっとも不良は不良でも、我が同僚のMっちゃんのような「女一辺倒」の軟派不良ではないですけどね。もう少し幅が広くて奥行きもある不良じゃないと。ただの「すけべオヤジ」って、ある種の潔さはあるけど、自分がなるのはちょっとイヤだからなぁ。
●太る体質。(98/4/1)
 一昨年の夏からダイエットを始めて去年の初夏には10kg弱も体重を落としました。周囲から「痩せたね」と言われ、実際ベルトの穴は2つ縮まり、成人病(最近は「生活習慣病」とか言うらしい)検診の数値も好転。まさに「この世の春」(それほどのものか?)状態だったのですが、その後じわりじわりと体重を戻してしまいました。特にこの冬はぐーたら過ごしたせいで、今では去年夏より5kgくらい増えて、かなり元の木阿弥状態です。
 世の中には「食べても全然太らない」という羨ましい人がいるようですが、僕など油断していると食べた以上に太るような感じで、体重を10kgくらい増やすのはわけないです。ロバート・デ・ニーロが役に合わせて痩せたり太ったりするというので有名ですが、太るだけならデ・ニーロ以上だと思います。自慢にもならないけど(笑)。
 まあしかし、一度知ったダイエットの効用。何とか栄光(?)を取り戻したいので、この4月からまた本気でダイエットに取り組みたいと思っています。こうやって宣言しておけば引くに引けないですからね。落合が「三冠王を取る」みたいなこと言ってよく自分にプレッシャーかけていましたが、僕もちょっとその気持ちがわかりました、って落合が聞いたら怒るか、ダイエットくらいで引き合いに出されては。


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おっと、忘れるところだった

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