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プライバシーは守られているのでご安心を。
●歌はタイムマシン。(98/1/31)カラオケに行って古い懐かしい歌を熱唱すると、すっかりその頃の気分に戻る時があります。僕の場合、例えば『なごり雪』を歌えば中学生の頃のことを、『いとしのエリー』なら高校時代、『ルビーの指輪』なら大学時代の思い出が脳裏を駆け巡り、当時の悩み・喜び・不安・恋・友情なんてものが、どっと心の中に押し寄せてきます。これは歌謡曲ならではの力です。よくテレビで世相を振り返る時に当時のヒット曲を紹介しますし、映画やドラマでも時代を表現するのにヒット曲をBGM的に流すのも同じ効果を狙っているわけです。時代と密接に結びついた歌謡曲のパワーは実に侮りがたいものがあります。●教師も人の子、人の親。(98/1/30) 13歳の生徒が26歳の女性教師をナイフで刺殺。この痛ましい事件からは、いろんな事が思い浮かびます。最近話題の「逆ギレ」する若者たち。神戸の14歳少年の事件に続く凶悪犯罪の低年齢化。教師の権威の失墜、子どもを叱れない親、管理教育の歪み。いかようにもコメントすることができますが、僕が一番引っかかったのは、殺された女性教師には1歳の子どもがいた、ということです。そう、生徒が教師を殺したという社会的側面ばかりが取り上げられかねない事件ですが、殺された教師にだって家庭があり家族がいるのです。これが教師ではなく一般的なOLだったら「26歳一児の母刺される」ということになるわけで、全然事件の印象が変わってきます。「教師」は権威で強い者、「母」は弱者で守られるべきもの、というイメージがあるからです。●ニュースに狙って出る。(98/1/29) 「タモリのネタでナイトフィーバー!!」という番組の中で、吉田照美がラジオのDJをしている時に、ニュースに出るために東大の合格発表に行って胴上げして帰ってきた、という話をしていました。それを聞いて思い出しました。僕もしたんですよ、同じようなこと。しかも大学と高校の2回も。大学の時は吉田照美と違って、ちゃんと本物の受験生だったのですが、自分が受けた文学部の前ではなく、テレビカメラがいる工学部の前に陣取りました。関係ない合格発表の掲示板の前で、受験もしていない関係ない友人たちと一緒に大喜びしているところをバッチリ放映されました。●景山民夫の死。(98/1/28) どうにも不審な死に方をしたもんです。書斎でいきなり焼死。火の気のないところで、しかも煙に巻かれての窒息死ではなく火傷による焼死というのですから、焼身自殺の可能性も考えられますが、そのあたりはこれからもう少し詳しいことが判明してくるのでしょう。それにしても伊丹十三、星新一に続いて景山民夫。自分にとって身近な作家が次々と亡くなっていくというのも、何だか妙に自分の年齢を感じる話です。景山民夫と言えばもちろん直木賞作家なわけですが、それよりも僕には高田文夫と組んでバカを喋りまくっていた頃とか、中京テレビのローカル番組の司会をしていた頃の、都会的で軽妙洒脱な放送作家・タレントとしてのイメージが結構強いです。とにかく偉ぶっていない、難しいことも言わない、センスが新しい、自分たちに近いスタイルの文化人が現れた、という感じでした。だからこそ「幸福の科学」の時の彼の大活躍ぶりが意外でした。景山民夫という人は宗教からはもっとも遠いところにいるような気がしていたからです。その後、時々彼が宗教に関して書いた文を読むこともありましたが、どうも僕としては納得できないままに彼の死を迎えてしまいました。別に僕が納得していなくても景山には関係ないでしょうが、僕としてはその件だけでも今回の彼の死は残念です。●寒中撮影は辛いよ。(98/1/27) 月曜日から水曜日まで3日連続でCMのロケをしています。とにかく真冬のロケというのは、寒いし風は吹くし日は短いしで、いいことが全然ありません。もっとも僕たちスタッフはまだ暖かい格好をしていられるだけマシで、モデルの人たちは季節外れの初夏の装いですから、寒さもひときわこたえることでしょう。中でも心配だったのは子役でして、赤ん坊と6才の子どもがいたのですが、2人とも寒風の中でのロケで肺炎にでもなってしまったらどうしようか、という感じでした。しかも今撮っているものはテレビCMとポスター用スチール写真を同時撮影しているので、スケジュールがきついこと。テレビのセッティングの合間にスチールを撮るのですが、日が陰ったりすると雲から出るのを待たなければならなかったりして、ちっとも予定通りに進みません。結局最後は時間との戦いになってしまいます。●全豪オープンが見たい。(98/1/26) 粉雪が舞いそうな寒い冬の日曜日は、コタツにもぐり込んでミカンでも食べながら、テレビでスポーツ観戦するのが極楽です。25日には大相撲初場所千秋楽に大阪国際女子マラソン、ラグビー日本選手権など面白いコンテンツが満載で、実に堪能することができました。特にラグビーのトヨタ自動車vsサントリーは見応えのある熱戦で、ラグビーファンならずとも手に汗握ったのではないかと思います。しかも中継のNHKが、初心者のために懇切丁寧にルールを解説していたのも好感が持てました。●先輩にたてついた思い出。(98/1/25) 体育会絡みの話で思い出しましたが、自分の高校時代。ちょっと血迷って(女子マネージャーの色香に迷って、というのが正確ですが)柔道部にいました。1年生の夏休み、はじめての合宿。初日の夜のミーティング時に、顧問の先生が「なにか気づいたことや意見があれば言ってくれ」と言われたので、僕はさっと挙手をしました。「食事の時に先輩たちの茶碗に1年生がご飯をよそうのはおかしいと思います。自分のことは自分でやれと親にも教えられましたから、先輩達もご飯くらい自分でよそうべきだと思います」と言ってのけたのです。柔道部ですよ。今思えばとても恐ろしくて1年坊主の言うことではないのですが、偉いのは先輩たちでした。「そうだな」と言って次の日からちゃんと全員自分たちのご飯は自分たちで茶碗によそうことになったのです。もちろん、しごきもいじめもありませんでした。●連帯責任の取り方。(98/1/24) 昨日の「近藤陽子さん五輪出場辞退問題」は、すぐに大学側が辞退要請を撤回したために、急転直下「おとがめなし」ということになりました。当たり前です。そんなことを考えつくところに、すでに「連帯責任病」の症状が出ています。ただ、僕は連帯責任全てが問題ありとは思っていません。今回の事件でも「当該選手のみ処罰すればいいじゃないか」という声も結構あるようですが、組織というものは構成員が不祥事を起こせば、個人が起こしたことでも全体で責任を取るべきだと思います。そうでなければ何のための組織でしょう。当該構成員のクビを切るだけでは、単なる「とかげの尻尾切り」でしかありません。もちろん「ある程度」という判断が必要です。近藤陽子さんにまで責任を負わせるのは行き過ぎ。昨日も書いたように、「みんなの責任は無責任」になってもいけませんから、適用範囲は慎重に考慮すべきではあります。そして問題は「不祥事=活動停止処分」という画一的な発想。そんなものに果たしてどれほどの意味があるのか、と言うことです。●婦女暴行の責任を女性に押しつけるな。(98/1/23) 帝京大ラグビー部に続いて日体大スケート部も集団で婦女暴行事件。大学体育会も地に墜ちたという感がしますが、日体大の処分の中に妙な部分がありました。朝日新聞によると、日体大はスケート部の無期限活動停止と部長及び監督の解任を決めたそうで、これはまあ致し方ないところでしょう。しかし、大学側はさらにスケート部に所属している五輪女子アイスホッケー出場選手の近藤陽子さん(日本体育大女子短大1年)にも出場辞退を要請すると言うのです。●理想のオフィス。(98/1/22) 会社の社員向け広報誌から「夢のオフィス」というお題で何か書け、という依頼(命令かも)を受けました。もちろん本当に夢みたいなことを書いてもいいんだけど、折角社長も読むかも知れない社内報なんだから、少しは自分が思う現実的な「理想のオフィス」について考えてみたいと思っています。●あなたは姓名判断を信じますか。(98/1/21) いつも話題にするO嬢ですが、なんでも先日姓名占いに行った時に、なぜか僕の名前まで聞いてくれたんだそうです。そうしたら僕は「博愛の人」なんですって。ほんとか?えこ贔屓が激しいと自分では思っているんですけどね。名前なんて記号なんだから、そんなもんで人生が左右されてたまるか、というのが僕の基本姿勢。それに姓名判断の本を読み比べてみればわかりますが、本によって流儀が違ったりしますよ。非合理・非科学的なものは信じられない性格なので、自分の子どもの名前を考えるときも、一切その手のことは考慮せずに好みだけで決めてしまいました。●盛り上がらないなりに、長野五輪。(98/1/20) マスコミからこれほど「盛り上がらない」と言われているビッグイベントも珍しいのではないかと思われる長野五輪。でも、そもそも今までの東京五輪・札幌五輪が盛り上がりすぎたのかも知れません。オリンピックとは言え、所詮は単なるスポーツイベント。国民挙げて熱狂するような時代は終わったのでしょう。紅白歌合戦だって視聴率50%取れればOKの世の中です。長野五輪も、開幕すればそれなりには盛り上がると思います。●しょぼいぞ、芸能ニュース。(98/1/19) ワイドショー的女性週刊誌的芸能ニュースと言うのは、日本の報道という分野の中でも、もっとも「しょーもない」部分ですが、それにしても「サッチー、神田うのをビンタ事件」は、その「しょーもなさ度」においてかなり群を抜いていると思います。うのも野村夫人も芸能人(野村夫人は芸能人かどうかも疑わしいが)としては実績らしきものもない、ただ芸能マスコミのためにだけ存在しているようなタレントもどきです。そんな奴らがどんな事件を起こそうが、それは芸能マスコミ界というムラの中ではニュースかも知れませんが、ムラの外の人間には「なにそれ?」でしかないのです。確かに号外まで出たアムロ結婚ネタほどビッグニュースはそうそうないでしょうが、かなりどうでもいいと思った「池谷不倫」などより、もっとどうでもいいぞ、というレベルのネタです。これが正月のトップニュースだから脱力してしまいますよね。くだらないなりに、もう少し「おおっ」と野次馬根性とミーハー心を躍らせてくれるようなビッグニュースがあれば「サッチー、うの殴打」という小ネタも生きてくるでしょうが。いくら持ちつ持たれつの芸能界と芸能マスコミとは言え、もう少し危機感をお互いに持たないと、そろそろやばいんじゃないの、この業界も。●W杯日本代表候補発表。(98/1/18) スポーツファンが注目していたW杯の日本代表候補選手が発表されました。予想通り若い柳沢や中村が入っていて、期待できるメンバーです。もっとも、せっかく代表に入っても試合で使われなくては意味がないわけで、これからの代表の試合では、どんどん若い選手を起用して欲しいですね。特に期待したいのは柳沢です。高校時代から超大物と言われ、鹿島アントラーズでも順調に成長を続けている柳沢。予選の突破にはゴンやカズ、ロペスらベテランの力を借りるのも仕方なかったと思いますが、本大会はぜひとも城と柳沢の若いツートップで臨んで欲しいですね。だって、どうせ日本はどこかで負けるんです。だったら初出場の今回、せこいサッカーをして1勝を狙うよりも、2002年を睨んで若手中心のメンバーで理想のサッカーを追求して綺麗に散った方が、次へのステップとなると思います。カズやゴンや井原は、記念にちょっとだけ出してあげればいいじゃない。主力は25才以下の選手で、アルゼンチンやクロアチアにぶつかって来い、って思うんですけど。●新・CM女王?(98/1/17) 今年成人式を迎えたタレントの中で、特にワイドショーやスポーツ新聞を華やかに飾っていたのが、「新・CM女王」と呼ばれているらしい佐藤藍子でした。なにせ着物と帯で約1,000万円とか。芸能マスコミのための話題作り見え見えなのですが、お約束通りの報道をちゃんとテレビ・新聞ともしていて、いかにも持ちつ持たれつの構図でした。それにしても、いつから佐藤藍子が「CM女王」になったんでしょうね?確かに最近CMの数は多いと思いますが、彼女の場合、数が多いだけなのが難点です。そこそこ安い契約料で仕事を選ばずに出ていれば、CMの数は確かに増えます。でも問題は、彼女に印象に残るようなヒットCMがないこと。もっと言えば、佐藤藍子が出演したから商品が売れた、という話をとんと聞いたことがないことです。●成人式の思い出。(98/1/16) 成人式も随分遠い昔の話になってしまいました。久しぶりに中学時代の友人と市民会館に集まった僕たちは下らない式典を見ながら、「女の子ともうHしたかどうか」という極めて重大なテーマについて論議をしていました。当時「やらずのハタチ=やらはた」という言葉が僕たちの間に流布していて、童貞のまま成人式を迎えるというのはかなり格好悪いと思われていたのです。まあこの年になってみると、別に初体験が18だろうが21だろうが大した違いはないんじゃないの、なんて思ってしまいますが、その年頃の男の子にとっては就職問題よりも重要な事柄に思われたものです。何となく仲良くしているけど、Hするまでには至っていない女の子が近くにいたりすると、成人式を「性人式」にしたい、と熱烈に願っている奴もいたりして、式典なんて全然目にも耳に入っていませんでした。 |