1997年9月のコーカイ日誌


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●スワローズ優勝!(97/9/30)  
 日韓戦でちょっと影が薄くなってしまいましたが、セ・リーグでID野球を掲げるスワローズが優勝を決めました。すっかり強豪球団のイメージが定着した感のあるスワローズですが、今年は開幕前の下馬評が低く、おかげで気楽なスタートを切れたのがかえって良かったのかも知れません。それになんと言っても原動力となったのはホージーの活躍です。ホームランと打点の2冠を狙えるほど良く打ったということもありますが、それ以上にあの明るいキャラクターがどれほどチームを勢いづかせたことか。かつてのスワローズは、関根監督のもと、広沢・池山・内藤らがバカをやっているチームというイメージでしたが、いつの間にか野村監督がしっかりしたチームに仕立て上げてしまい、その分「バカ度」はかなり低くなってしまいました。それをホージーが一気に脳天気なパフォーマンスで高めてくれました。チームが一丸となって盛り上がっていくには、この手のキャラクターはやはり必要なんでしょう。MVPは是非ホージーにやって欲しいなぁ。いつもガイジンが絡むと変な選択になるから。
●日韓戦は誰のせいで負けたのか。(97/9/29)  
ホームで迎えた大一番で、日本は最悪の逆転負けを喫してしまいました。今後の最終予選の展開を考えると、この一敗はかなり響きそうなのは言うまでもありません。試合のポイントは、やはり後半1点リードした時点でのロペスと秋田の交替でしょう。あそこまで日本は自分たちのリズムでゲームをしていたのです。ところがFWを引っ込めてDFを入れるというシステムチェンジで、すっかりゲームの流れが変わってしまいました。残り時間はまだ十分あるあのタイミング、点差はわずか1点、ゲームの流れは自軍にあるのにも関わらず、守りに入ってしまって良かったのか?結果論として言うのではなく、ホームゲームであんな消極的な思考で闘っていて大丈夫か、と心配にならざるを得ません。本来の実力を出せば十分に日本はアジア代表の力があると思います。その可能性をどこまで高めるかは、采配を振るう首脳陣の力でしょう。加茂監督で本当に良かったのか、ずっとくすぶっている疑問が、大きく大きくなった気がします。
雑談は大人の趣味。(97/9/28)
 ちょっとした閃きやアイデアが、なにげない雑談の中から生まれるということは、よくある話です。問題解決のヒントを雑談から見出した経験のある人も多いことでしょう。しかし、雑談の効用はそれだけではありません。疲れた心を癒し、新たな活力を生み出すリラクゼーションの効果も侮れません。雑談をすることで気分転換を図るのは、煮詰まった時にはとても大事なことです。
 若い頃はバカ話に興じる楽しさを満喫していたために、かえってわからなかった雑談の効用が、だんだん年齢を重ねるとわかるようになってきます。それは、本当にリラックスして雑談できる相手が少なくなってきたことに気づくからです。利害関係が絡まず、趣味や嗜好・考え方が近くて、しかも話のテンポが合うような、そんな気楽な雑談友達を見つけることは、大人にとって人生を楽しく過ごせるかどうかの大きなポイントです。さて、あなたはそういう気の置けない雑談友達がどれくらいいますか?
●運動会シーズン到来。(97/9/27)
 すっかり秋めいて涼しくなってきました。こうなるといよいよ運動会のシーズンです。昔は運動会というとお母さんがお弁当を作って家族親戚近所のおじさんおばさんも含めてみんなで学校に応援に行ったものです。競技も借り物競走だのパン食い競争だのスプーンリレーだのと言ったゲーム的な競技が多く、真面目に走ったり跳んだりする競技とのバランスがよく取れていたような気がします。最近じゃすっかり運動会も地域ぐるみのイベントから体育の授業の延長という位置づけに変わってきてしまったようで、応援に行ってもゴザを敷いて座る場所もなく、お父さんたちがビデオの場所取りに奔走するだけのイベントになってしまいました。ちょっと寂しいです。
 だいたい僕に言わせれば、そうビデオばかり撮っているんじゃないよ、って気がしますけどね。ビデオのファインダーを覗いていると、今目の前で起きていることでも妙に現実感がなくなるんですよ。あれって結構怖い感覚だと思います。全部テレビの中の出来事のようなんですから。生身の感覚・体験がどんどんバーチャルなものに置き換わっている現代社会のひとつの典型かもしれません。「たまごっち」じゃないんだから、子どもの成長くらいはバーチャルではなく、生のリアルさを大切にしたいと思います。
●NECがPC98対応。(97/9/26)
 ややこしい話ですが、独自規格のパソコンPC-9800シリーズを製造販売しているNECが、マイクロソフトとインテルのパソコン新規格PC98に対応する新しいパソコンPC-98NXシリーズを10月下旬から発売すると発表したそうです。もちろん次期OSであるWindows98も搭載していくそうです、って、この話、パソコンに疎い人には、何がなんだかさっぱりわかんないだろうねぇ。ちょうど98という数字がかぶってしまうので、話がややこしくなっているんだけど、要は日本独自規格のパソコンでひとり頑張っていたNECも、いよいよ諦めて世界標準機であるIBM互換機(正確にはその次期規格機だけど)を出すことにした、ということです。以前から予想されていたことでありますが、世の中の流れ、数の論理の前には、結局98(NECのね)もMacも勝てないのですね。もっとも98の場合は、もともと自ら数の論理で市場をおさえていたんだから、負けた時は仕方ないけど。
 僕もずっと98ユーザーですが、これでいよいよ次期マシンは世界と同じです。もっとも、今しばらくは、買い換える計画はありませんけどね。お金ないもん。JR東海の株当たったから買っちゃったし。あ、でも今度パソコン買い換えるときに上がっていたら株売って買おうかな。
●呂比須ワグナー。(97/9/25)
 ベルマーレ平塚のFWロペスが日本に帰化して、28日の韓国戦には代表ユニフォームを着て登場しそうです。加茂ジャパンにすれば、まさに隠し持った必殺の飛び道具。城の調子がどうしても上がってこない今、カズとともに2トップを組める人材はロペスしかいません。スピードがないと言われていますが、ポストプレーもできて足技もあるロペス以上のタレントが、そうそういるわけもありません。技術的には問題ないでしょう。もしロペスに不安があるとすれば、日の丸のジャージに過剰に反応して動きが硬くなることくらいでしょうね。なにせ初代表ですから。とにかく楽しみな日韓戦です。
●KinKi Kidsの将来恐るべし。(97/9/24)
 ジャニーズ事務所の売れっ子タレントは数多くいますが、今、断然期待が持てるのはキンキキッズですね。SMAPもグループとしてのパワーはありますが、個々の力で見たらキンキの2人の方がずっと将来的には楽しみです。
 なぜか。彼らはトータルに高い次元でバランスが取れているからです。ダンス・芝居・歌・楽器・トーク・司会・お笑い、全てにわたってマルチにこなし、なおかつまだまだ成長過程にあります。なにせ2人ともまだお酒も飲めない未成年ですから、現在の実力・キャリアを考えると、将来どこまで伸びていくのか想像もつきません。もちろん、器用貧乏に終わる可能性もあります。しかし今はとりあえず頂上を高くするよりもすそ野を広げている段階ですから、小さくまとまろうとさえしなければ、日本には珍しい本当のエンターテイナーになれる可能性が大です。ジャニーズ事務所もじっくりと育てているようだし、2人が「キッズ」じゃなくなる頃を大いに楽しみにしたいと思います。
●エキジビションマッチ。(97/9/23)
 名古屋のレインボーホールで行われた女子テニスのエキジビションマッチを見てきました。当初参加を予定されていた期待の新星クルニコワこそ欠場しましたが、それでもサンチェス、マルチネス、ルビン、杉山とトップクラスの選手が揃って、ダブルス1試合、シングルス2試合をやってくれたので、それなりに堪能しました。
 ダブルスはサンチェス・杉山組が勝ったのですが、杉山があまりサービスダッシュをしないのが意外でした。プロの試合で雁行陣の打ち合いというのは珍しいんじゃないかと思いますが、やはり女子と言えどもネットに詰めないと辛いですね。バカスカと1,2本打って決まってしまう男子ダブルスと違って、女子の場合はポジションの取り方や試合運びなど、アマチュアにもいろいろと参考になる試合でした。
 シングルスではルビンの強打をあしらったマルチネスの変幻自在なプレイぶりが見事でした。強烈なトップスピンとスライスを織り交ぜたマルチネスの巧みな試合運びはさすがウィンブルドンチャンピオンです。またサンチェスは杉山にあっさりと負けてしまいましたが、これは日曜日のセレシュとの激闘疲れでしょう。それでも彼女の陽気でユーモア溢れるプレイぶりは、かつてのコナーズを彷彿とさせて、なかなか好感が持てるものでした。ちょっとミスジャッジが多くて興をそぎましたが、それをサンチェスがカバーしてくれていた感じです。
●終わってみれば貴乃花。(97/9/22)
 今場所もまた貴乃花の優勝で終わってしまった大相撲。武蔵丸の踏ん張りを期待したのですが、残念ながら千秋楽では硬くなったのか不発でした。そんな中、目立っていたのは、栃東・出島・栃の洋のフレッシュな3人組。武双山だの魁皇だのという古い大関候補を吹き飛ばし、新たな大関候補として名乗りを上げたカタチになりました。大相撲自体、ずっと新横綱・新大関が生まれていないだけに、彼ら3人に対する期待は高いと思います。一気に大関昇進を決めることができれば人気も盛り返せるでしょうから、ぜひとも頑張って欲しいところですね。
●HDDがクラッシュ!(97/9/21)
 いやはや、参りました。パソコンの内蔵HDDが見事にクラッシュしてしまい、うんともすんとも言わなくなってしまったのです。フロッピーから起動してみたら、全く内蔵HDDを認識していないので、早々に諦めてドライブを交換しました。
 大変だったのは再セットアップです。HDDの領域確保から始めて、Windows95のインストール、それから各アプリケーションのインストールと進むわけですが、アップグレード版なんてものは、その元になる旧版のアプリ(例えば6太郎とか)入れないとインストールを拒絶されてしまいますし、そうでなくてもアプリケーションの細かい設定なんて当然わからなくなるし、ブックマークなども全部消えてしまうしで、名古屋弁で言うところの「往生こいた」状態でした。幸いデータだけは最近のパソコンの怪しい動きから、この事態を予期してバックアップがとってあったのですが、それでも失ってしまったデータもちょっとありました。
 もう7年くらいパソコンを使っていますが、HDDのクラッシュ&交換はこれで2回目です。これが多いのか少ないのかはわかりませんが、そのたびに大騒ぎです。これではパソコンはまだまだ家電にはほど遠いということだけは、つくづく実感しました。
日本映画見てますか?(97/9/19)
 今年は海外の映画コンクールで久々に日本映画が続々と受賞、話題になっています。しかし、その割には映画好きの人でも、今の日本映画を見ている人は意外と少ないんじゃないでしょうか?僕は昔から日本映画のファンで、それも黒沢とか小津とかの古の名作ファンではなくて、現代の日本映画が好きです。「シネマEYE」のページを見ていただければわかりますが、とりわけ青春映画は日本映画が良いと思っています。何と言っても感情移入しやすいし、微妙な心理描写や考え方・背景がよくわかるからです。派手なアクション映画やSF映画などは文化の壁を超えやすいので、金のかかっているハリウッド映画の方が面白いと思いますけど、せつない青春映画は決してアメリカやヨーロッパの映画に日本映画は負けていません。食わず嫌いの人には是非日本映画の秀作を見て欲しいと思います。
 それと、会社の同僚のCMプランナーに聞いた話ですが、最近は若い良い人材はみんな映画に流れているそうです。かつては広告業界に入ってきていたような優秀な若者が、今は映画界に行く。これこそ、日本映画が復活してきている証拠です。これからマルチチャンネル化時代を迎え、ますます映像ソフト不足が予想されます。それだけに映画を志す若者にもチャンスがあるということですから、日本映画の将来が楽しみです。
●社民党頑張る。(97/9/18)
 久しぶりに社民党が存在感を見せています。佐藤孝行氏の入閣に関して、おたかさんが頑強に抵抗を示し、このままなら連立解消・与党離脱ということも十分に考えられる状況になってきました。これは折角主導権争いに勝った自民党内の自社さ派にとっては極めてまずい事態なので、佐藤氏を辞任に追い込むには効果的な脅しだと言えます。本当にうまく辞任させることができたなら、社民党にとっては与党に残りつつも国民に対しては存在感を示すことができる、久々の会心の一手になることでしょう。
 逆に自民党内保保派にとっては正念場になりました。ここで佐藤辞任ということになると中曽根の面子は丸潰れ、保保派完全敗北です。逆に佐藤留任・自社さ連立崩壊ということになると、一気に保保派は形勢挽回となる可能性が出てきます。橋本首相としては、自社さ体制を選択したにも関わらず社民党に政権を離脱されても困るし、下手に保保派を切って完全にアンチ橋本になられても困るわけで、まさに苦渋の選択を強いられることになったわけです。今後は社民党が途中で変に日和ったりせずに、最後まで佐藤辞任を求めて筋を通してくれることを望みますね。やはり健全な本来の野党の位置に座るべきは社民党なんだ、という認識を改めて国民に知らしめてもらいたいものです。
●クルマのボディカラー。(97/9/17)
 会社の僕の隣のデスクに座っているM氏は、クルマの色はシルバーに限る、という御仁です。とにかく汚れが目立たないのが一番、ということらしいです。今、僕が乗っているクルマのボディカラーは赤です。娘が生まれた時に買い換えたので、女の子に相応しい色、ということもありましたが、それまでガンメタのクルマに乗っていたので、バブルもはじけたし、クルマくらい明るい色にしよう、というところが本音でした。ちょっとワインレッドに近い落ち着いた赤なので、人からは上品だと誉められたりもしますが、自分としてはもっと派手で綺麗なレッドが良かったかな、なんて思っているくらいです。
 ところでクルマのボディカラーというのは、外国に比べ日本では地味な色が好まれます。白かシルバー、グレーというのが圧倒的に多くて、僕のように赤なんて乗っていると「派手だ」とか言われてしまいます。目立ちたくない、汚れが目立たない、といういかにも日本人的な理由で地味な色のクルマを選ぶようですが、実は安全面を考えればその発想は逆に危険だと思います。目立たない色のクルマは、当然存在が目立たないわけですから、事故にあう可能性も高いわけです。また青や緑という色は遠くに見える色のために、車間距離が詰まりやすく追突される危険性が高い。当然一番安全な色は黄色ということになります。もちろんセルシオやベンツを黄色に塗って乗れとは言いませんが、やはり安全性を考えたボディカラー選びというのもありかな、とは思います。ちなみに僕が次に買うなら、アウディA4あたりの派手な色のやつなんていいかな(黄色ってあるのかなぁ)と考えていますが、安全面はともかく経済面が追いつかないので当分無理でしょう(笑)。
 と、言うことを書いたら、今日家に届いた「JAFメイト」に全く同じ趣旨の記事が載っていました。びっくりしたぁ。
●米酢は「よねず」か「こめず」か。(97/9/16)
 テレビを見ていたら、ミツカンのCMで「米酢」のことを「こめず」と言っていました。あれ、これは「よねず」ではなかったのかな?と思い、手元にあった三省堂の辞書で調べたところ「よねず」となっていて、「こめず」という項目はありません。そーら見ろ、ミツカン大丈夫か、と思って、この文章を書き始めたところ、なんとATOK11は「こめず」なら一発で「米酢」と変換するのに、「よねず」では「代寝ず」(なんだこりゃ)なんて変換しかしません。言葉に関してはジャストシステムよりは三省堂を信用したいところですが、ミツカンが「こめず」派では少々不安が残ります。本当のところはどっちなんでしょうか。それとも両方正解で、最近は「よねず」派よりも「こめず」派がリードしつつあるんでしょうかね。こういうことって、知らないままにしておくとちょっと不安になりませんか?ならないかな、普通は。
●ジャイアンツの片八百長に怒る。(97/9/15)
 佐藤孝行の入閣よりもダイアナの事故よりも、ある意味では僕にとって「汚い」「情けない」「腹立たしい」と感じられる事件が起こりました。それはジャイアンツがスワローズとの試合で、勝負を放棄して一方的に負けたことです。ジャイアンツは、この対スワローズとの連戦で、松井とホームラン王争いをしているホージーを、試合の展開に関係なく勝負を避けてひたすら歩かせ続けました。おかげで試合はスワローズの圧勝。当たり前です。確実に塁に出られる、しかも足の速いバッターがいたら、大抵の場合は点が取れて勝てるのが野球です。それなのに、黙々とホージーを歩かせ続けたジャイアンツは片八百長以外のなにものでもありません。
 この結果どういうことが起きたか。セ・リーグのペナント争いの灯が消えてしまったのです。ジャイアンツはスワローズ戦の前のベイスターズ戦で3連勝しています。優勝争いをしているチームに3連勝できる力のあるチームが、もう一方のチームを八百長で勝たせたのです。一気にスワローズのマジックは減りました。佐々木大魔神がどんなに奮投しようとも、駒田やローズがどんなにタイムりーを打とうとも、ライバルに勝ち星を提供してしまうチームがあっては、追いつけるはずがありません。こんなにファンを馬鹿にした話はあるでしょうか?とりわけベイスターズのファンにとっては、はらわたが煮えくり返るような思いでしょう。
 野球の記録というのは、チームが勝つために努力した結果です。記録のための記録に意味などありません。過去幾度となくタイトル争いを巡る同様の事件はありました。しかし、大抵はまだ消化試合だったために、大目に見てもいいか、という場合でした。今回のジャイアンツは違います。松井のホームラン王よりも遥かに意味のあるベイスターズの37年ぶりの優勝が、こんなカタチで潰されてしまったのです。これはプロ野球史に残るような悪質な八百長事件です。そして日本のプロ野球にとって最も問題なのは、この悪質さに気づかない大半のファン(特にジャイアンツファン)と、それを見逃しているマスコミにあります。ジャイアンツさえ勝てば他のことはどうでもいい、そしてジャイアンツが勝てなければ松井のホームラン王にしか興味がない、そんな野球ファンとはとても言えないようなジャイアンツファンとマスコミが、日本のプロ野球を歪めダメにしていることに、いい加減気づいたらどうなんでしょうか。今はJリーグのレベルの低さに救われていますが、これでW杯に出場が決まったら、またサッカー人 気は盛り返しますよ。その時になって慌てても、もう遅いと思いますけどね。
●4回目の交流試合。(97/9/14)
 ホームページを開いたら是非やりたかった他のサークルとの交流試合。今回の「チアーズ」さんとの試合でこの1年弱に4回(実は1回雨で流れてしまったことがあったので、本当は5回なんですが)交流試合が実現しました。これは当初思っていたよりずっと多く、かなり僕としては満足しています。
 今回もそうですが、いつも思うのはテニスを通じて、全く接点のないはずの人と知り合い簡単にうち解けることができる素晴らしさですね。共通の趣味があるというのは本当にいいことです。ホームページを開くまでの10年間は、せっかくのその趣味も「知り合い」というネットワークでしか広がらなかったのに、この1年の間に本当に大きく輪が広がるようになりました。スタンドアローンのパソコンがネットワークにつながると全然違った道具になる、それと同様に、閉じたサークルが外に広がると全く違った顔を持つようになります。恐らくこの先ますますホームページを持つサークルが広がるでしょうから、どんどんこうしたサークルのネットワーク化も進むでしょうね。テニスを楽しむ人々がどんどんつながっていく。いいと思いますけど。
●高校生クイズ選手権。(97/9/13)
 「クイズの甲子園」と日本テレビが銘打ってすでに17回目になった「高校生クイズ選手権」が放映されました。一応「クイズ王」(自称)を名乗る僕としても気になるので見ていたのですが、最近のクイズ番組に共通する問題点が見られました。今のクイズ番組が低迷している原因は、クイズ研究会系と一般のレベルが乖離していることです。数年前のクイズ番組全盛時には、そういう「クイズプレーヤー」なんて呼ばれたクイズ有名人に人気がちょっと出た時もありましたが、それがかえって仇になってしまったのか、今ではその手の「クイズおたく」に勝てるはずもない、と一般人がかえってクイズ離れをしてしまったのです。
 「高校生クイズ選手権」でも同様に、未来の「クイズおたく」たちが一般高校生と一緒に戦っていること自体無理がある、ということで、今年からは運だけで勝ち上がれる「運大王」というシステムも取り入れたりして工夫を凝らしてはいました。しかし、最終的にはクイズの実力で決めなければならないだけに、それにも限界があります。結局いかにもクイズ研究会タイプの高校生が勝ち残りました。
 勝ち残った高校生たちがクイズ研究会タイプであることを証明するような問題がありました。「都道府県名で一番多く使われている漢字は?」(クイズの定番問題です)という問には、すぐに「山」と答えられる彼らが、「ノミとコオロギとバッタで一番長く飛べるのは?」という問題を間違えるのです。これは、まさに本当の意味での「博識」ではなく、クイズ問題集をたくさん勉強してきただけの証明です。「山」がつく県が6つあることを知っているより、バッタがどういう風に飛ぶかを知っている方が、コオロギと鈴虫の鳴き声の違いがわかる方が、人生は楽しく豊かに過ごせると僕は思います。願わくば高校生たちが、クイズのための知識ではなく、もっと本来の人生を豊かにするような知識を蓄えてくれるよう祈るばかりです。
●佐藤孝行氏の入閣。(97/9/12)
 ロッキード事件で有罪が確定した佐藤孝行氏が新内閣の総務庁長官に就任しました。世論の反対や連立を組んでいる社民党やさきがけの反発が予想されるにも関わらず、橋本首相が佐藤氏の入閣にこだわった、その理由に興味があります。世間が感情的に佐藤氏の入閣に反発する気持ちはわかります。しかし、佐藤氏はすでに法的には罪を清算し、しかも選挙を幾度も経て国民の審判も受けているわけですから、それでなお入閣を拒む理由には本来はなりません。問題は総務庁長官というポストです。橋本政権の最大の課題はもちろん行革ですが、総務庁長官と言えば、まさにその行革の実務部隊の長。そんな重要なポストに、敢えて世間の非難を浴びながらも橋本首相が佐藤氏を据えたのは、それだけ佐藤氏の実力を高く評価しているから、と思うしかありません。単に佐藤氏に大臣ポストを回したいだけなら、もっと軽いポストを与えておけばいいことなのですから。そう考えると、今回の組閣人事は、橋本首相の行革への決意の表れと佐藤氏の実力への正当な評価、ということが言えるのかも知れません。本当にそうか どうかは、これからの橋本行革の行方を見定めていればわかります。ちゃんと行革ができたなら、佐藤氏が過去なにをしてきたかくらいは不問に付してもいいです、僕としては。世間はどう思うか知らないけどね。
●王室好きはオバサンの証拠?(97/9/11)
 先日のダイアナ元英国皇太子妃の葬儀中継ですが、視聴率を各局全部合わせると50%超えたとか。他国の、それも「元」皇太子妃の葬儀の割には結構高かったとも言えますし、ジョン・レノン以来の世界的大騒ぎと考えれば、こんなもんかな、という風にも思えます。
 ところで、視聴率というのは大まかに世代別の数字も出ています。例えばトレンディドラマなんかは20〜34才の女性によく見られているとか、野球中継の視聴者層と『水戸黄門』の視聴者層は同じだ、とかいうことがわかるようになっているわけです。どうしてこんな数字が必要かと言えば、もちろん、広告主が自分の売りたいターゲットが見ている番組は何かを知りたいからで、この数字を見て広告主は提供する番組を選択するわけです。
 で、今回のダイアナ葬儀中継の世代別の視聴率ですが、10代〜30代前半は低かったのに、女性の35〜49才と男性の50才以上で、かなり高かったらしいのです。これは裏番組が『筋肉番付』のような、かなり若い世代向けの番組だったこともありますが、それにしても女性、それもある年齢に達した女性の王室好きを良く表している数字です。考えてみれば日本の皇室報道だって、一番熱心のは女性誌ですよね。女の人って言うのは、いつまでも王子様との結婚を夢見ているお姫様なのでしょうか。特に自分がもはや玉の輿に乗り損なったことを良く知っている中年女性ほど、代償行為として皇室・王室ウォッチャーになってしまうのでしょうね。男には良くわからない心理ですけど。
全米オープン総括。(97/9/9)
 グランドスラム大会最後の全米オープン。新装のアーサー・アッシュスタジアムに相応しく、新しい選手たちが活躍した大会でした。男子は絶対的本命と思われたサンプラスがコルダに敗れたのをはじめ、シード選手が相次いでダウン。僕はマイケル・チャンにとってこれは最後のチャンスか、と思っていたのですが、残念ながら彼も敗れてしまい、結局はラフターがテニス王国オーストラリアの復活を思わせるような切れの良いテニスで優勝しました。
 女子はすっかり世代交代が進みました。かつてのグラフ・サバティーニ・サンチェスの時代から、今やヒンギス世代へとバトンタッチ。16才ヒンギスを筆頭に、17才ウィリアムズ、16才クルニコワ、15才ルチッチの四天王が印象的な大会となりました。今後10年は彼女たちが女子テニス界を引っ張っていきそうですから、この全米オープンこそ、そのスタートの記念すべき大会として記憶されるべきでしょう。それにしてもヒンギスは強いです。今の勢いは、グラフが台頭してきた頃に良く似ています。来年あたりはグランドスラムを達成してしまうかも知れませんね。
●まずは勝ち点3。(97/9/8)
 いよいよフランスW杯への最後の戦いが始まりました。2002年の日韓共同開催のことを考えても、ここで本大会出場を果たしておかないと困る、日本サッカーの浮沈をかけた最終予選です。第1戦のウズベキスタン戦、結果は6-3と激しい点の取り合いの末、日本の快勝で終わりましたが、ウズベキスタンの動きがかなり悪かったおかげと言えなくもありません。4得点を挙げたカズや司令塔の名波・中田らは良かったと思いますが、城・西沢の若手FWは相変わらず決定的なチャンスに決められないし、3失点の守備陣はスタミナ不足を露呈しました。もちろん内容はどうであれ、こういう大会は結果が全てですから、3点差の勝利は大きいです。この勢いで一気に1位で本大会出場を決めて欲しいですね。
●とうとう最下位。(97/9/7)
 ドラゴンズがジャイアンツとの直接底辺対決に負けて、とうとう最下位に落ちました。悲惨です。とにかく名古屋ドームで試合していると、全然勝てそうにないですもんね。打てない守れない走れない。ドームで半年試合して、相変わらず一番ドームの野球に慣れていないのがドラゴンズだってんだから、お話にもなりゃしない。もう来年はナゴヤ球場に戻りましょう。もともと野球は外でやるもんです。ドーム球場は経済の論理だけでできている不自然なものなんだから、さっさとやめちまいましょう。
●ダイアナ一色。(97/9/6)
 確かにダイアナの死は衝撃的だったし話題になるのはわかります。でもどうして全部のテレビ局が一斉に横並びで彼女の葬儀を中継しなくてはならないのでしょう?そんなものNHKと民放のどこか1局が流せば十分でしょう。それなのに衛星放送まで中継している。Jリーグを見せろ!プロ野球を見せろ!と叫ぶファンの抗議が絶対殺到しているでしょうね。
 それとあれだけマスコミはダイアナのスキャンダル報道に熱心だったのに、いきなり偉人か聖女のような扱いをしているのも噴飯ものです。本当の聖女であるマザー・テレサが亡くなりましたが、いくら仲が良かった(という話ですね)とは言え、彼女の死までダイアナと結びつけて一緒に扱うのもおかしな話です。まあ今さら日本のテレビ局のこういうところにケチをつけたって空しいだけですけど、やっぱり変です。
●謎の踊るサックス吹き。(97/9/5)
 どうでもいいことなんですが、結構心に引っかかっていることがあります。MY LITTLE LOVERの新曲『シャッフル』で、ボーカルのAKKOが踊ります。下手な踊りでファン以外には「なんだかなぁ」って程度のものなんですが、まあそれはいいんですよ。問題は、その時にAKKOの周りをやたらと激しく踊りまくるサックス吹きの女の子がいるんです。これがとても変で、とにかくそこまで踊らなくても、と言うくらい動き回るんですね。で、時々気が向くと(笑)サックスも吹いているんですが、一体こいつは何者だ!?って感じで、一度見てから気になってしょうがありません。彼女は本来ダンサーなのかミュージシャンなのか、本当にあのサックスは吹いているのか、カッコだけなのか。ああ、気になるなぁ。
●菅野美穂の写真集。(97/9/4)
 もうちょっと古い(?)話題になるかもしれませんが、菅野美穂が20歳の誕生日に出した話題のヘアヌード写真集が全く書店に姿を見せません。初版10万部は予約で全て売り切れ。増刷する10万部もすでに予約でいっぱい。これから小出しにずっと出し続けていくのでしょうが、こういう売り方をすればかなり部数も伸びることでしょう。
 まあ菅野のヘアヌードですから売れるのは予想通りなんですが、どうも納得いかないのが菅野側の態度。20歳の記念に、みたいなこと言ってますが、どう考えたって商売でしょう、これは。しかも極力商品価値を守るために、情報だけは流して話題を煽っていながら、肝心の写真の流出は抑えて写真集を買わずに満足されるようなことは避けています。菅野自身もテレビに出ても、そんな写真集を出したことなど知りません、みたいな顔して相変わらずの清純派ぶり。どんな理由があってヘアヌードまで出して金儲けしたいのかわかりませんが、どこか嘘臭いものがあります。もう少し自分がやったことなんだから、堂々と話題にすればいいじゃないの、と思ってしまいます。ドラマ『失楽園』で川島なお美の向こうを張って、大胆濡れ場シーンでもやってくれるんなら見直しちゃいますけどね。
「楽したい」と「楽しみたい」。(97/9/4)
 有職主婦の不倫経験率は、無職主婦の5倍に上る、という調査があるそうです。働く女性の方が男性と出会う機会に恵まれている、ということももちろんありますが、それ以前に、働く主婦と専業主婦とでは「生き方」に対する姿勢が違う、ということが大きいと思われます。倫理観・道徳観の問題というよりは、ライフスタイルの違いなのです。
 端的に言ってしまうと、それは「楽しみたい」か「楽したい」かの違いです。同じ「楽」という字を使っていても「楽しみたい」と「楽したい」では、全然ライフスタイルが違ってきます。まだまだ働く主婦にとって環境が整っていない日本の社会で、あえて苦労しながらも働きに出ていく女性と言うのは、楽しいこと、やりたいことがあれば面倒や苦労は厭わない、という積極的なタイプが多いことでしょう。いわば人生享楽派です。逆に専業主婦の女性は、例え退屈であっても面倒なことをするくらいなら家でじっとしている方が楽だわ、と考える安定志向の強い女性が多いと推測されます。こちらは人生安楽派です。
 不倫をする、などという行為は実に面倒なことです。男性に囲まれていつもちやほやされている若いOLならともかく、夫も子どももいて時間の制約と世間体があり、しかも年齢的なコンプレックスまで抱える主婦にとっては、蛮勇とも言える勇気が必要です。それを乗り越えてまで不倫できる根性は、「安楽」より「享楽」を求めるタイプの女性しか持ち得ません。別に不倫を勧めるわけではありませんが、最近流行している主婦の不倫を、一概に道徳観念の欠落などと言って責める気にもなりません。全ての主婦が「三食昼寝付き」に満足しているわけではないのです。女子高校生の援助交際と主婦の不倫は、同根の問題です。日本の男性の女性観を抜きには語れません。もっと人生を楽しみたい!と叫ぶ女性たちに、どういう解答を男性社会が与えられるのか、そこの論議をきちんとしない限り、問題の解決にはなり得ないでしょうね。
●石井一、ノーヒットノーラン!(97/9/3)
 首位決戦の天王山第1戦でノーヒットノーラン。凄いですね。ちょっとインパクトあります。これで一気にスワローズが優勝を決めたら、この試合のことがポイントだったと言われるんでしょう。心情的には応援している横浜も、やはり9月に入ってからの優勝争いなんて前代未聞(笑)のことをやっているせいか、なんとなく動きが硬くなってきたようですね。ここでズルズルといかないで、何とかくらいついて欲しいものです。去年だってジャイアンツは野口にノーヒットノーランされても「メークドラマ」できたんだから。
●売るのが悪いか、買うのが悪いか。(97/9/2)
 「パパラッチ」と呼ばれるカメラマン集団のことは初めて知りましたが、イギリスの大衆紙が日本の写真週刊誌よりもさらに「えげつない」ということは聞き及んでいました。今回のダイアナさんの事故で、そうしたイエロー・ジャーナリズムに対する批判が一気に噴き出しているようですが、果たして悪いのは全て彼らなのでしょうか?女子高生の援助交際と同じで、売る方が悪いのか、買う方が悪いのかは一概には言えません。ただ買うニーズがあるからこそ、過激な報道合戦が繰り広げられるわけで、そう考えていくと、結局ダイアナさんはマスコミに殺されたのではなく、一般大衆の好奇心に殺されたということになります。正義面して誰かを悪人に仕立てて叩けば気持ち良いのでしょうが、世の中そんなに単純じゃありません。
●ダイアナの交通事故死。(97/9/1)
 良くも悪くもスキャンダラスな人っています。ケネディとかマイケル・ジャクソンとか、日本人なら松田聖子とか。ダイアナ元英国皇太子妃の最後を思うと、彼女もまたそういう星の下に生まれてきた人だったんだな、とつくづく思います。彼女は僕と同じ1961年生まれ。だからと言うわけでもないのですが、チャールズ皇太子との婚約が発表された時には、当時まだ大学生だった僕には結構衝撃的でした。だってその頃すでにチャールズって完全に「おじん」で、大英帝国の跡取りなのに嫁も来ないような情けない奴というイメージでした。それなのに、どうしてあんなに可愛くて若い女の子が、そんなオヤジと結婚なんてするんだろう、と人生の不可思議を思ったものでした。その後のダイアナの活躍(?)は、いろんな意味で予想を遥かに超えるものでしたが、スキャンダルにまみれながらも、やはり彼女は世界中の人々から愛されていたのだろうと思います。ようやく離婚が成立して、自由を手に入れた矢先の交通事故。短い36年の生涯を思うとき、英国王室(とそれを巡るマ スコミ)との戦いだけが彼女の人生だったのか、としみじみ哀しくせつなくなります。


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おっと、忘れるところだった

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