1997年8月のコーカイ日誌



d10077@dentsu.co.jp もしくは ash@he.mirai.or.jp
  (たぶん d10077@dentsu.co.jp の方が確実です。)



●パウエル解雇!?(97/8/30)
 先ほどテレビのニュースで聞いたばかりで、詳しいことはまだわからないのですが、ドラゴンズのパウエルが今季限りで解雇ですって?そんな馬鹿な、という感じです。確かに今シーズンは不調です。3年連続首位打者なのに打率は低いし、チャンスに弱いのが目立ちます。守備も不安定だし、多分故障がちということもあるのでしょう。でも、それでもパウエルほどのバッティング技術を持った選手はそうそういませんよ。過去の実績を考えても、たった1シーズンちょっと悪いだけでクビだなんて、性急すぎる結論だと思いますけどね。だったら大豊や山崎だって同罪だろうが、と思います。チームの低迷の責任を外国人選手に押しつけるというのは、日本のプロ野球球団の常套手段ですが、責任うんぬんなら当然監督が取るべきでしょう。長島監督だって進退が取り沙汰されているのに、星野監督は安泰なんでしょうか?どうも納得いかないパウエルの解雇です。
新横浜ラーメン博物館。(97/8/29)
 一昨日に続いて取材で、今度は「新横浜ラーメン博物館」に行ってきました。関東地方の人なら、もしかしたら訪れたことがあるかも知れません。3年半ほど前にできた新しいテーマパーク(?)でして、1階はラーメンに関する資料を集めたギャラリー、そして地下に昭和33年の下町の町並みを再現、そこに8軒のラーメン屋が入っています。ラーメン屋は日本全国の名店が軒を連ねていて、東京醤油ラーメンも札幌味噌ラーメンも博多とんこつラーメンも味わうことができます。しかし僕はラーメン自体よりも、凝りに凝って再現されている昭和33年の町並みの方が面白かったですね。とにかく郵便ポストも電話ボックスも牛乳箱も映画のポスターも相撲の番付も、全部当時のまま。町にいる警察官や占い師や駅員などのアルバイトの人たちも、みんな劇団の人とかで、当時の話題なら話すけれど「野茂が勝ちましたね」なんて言っても「それは誰ですか」なんて返されてしまうそうです。入場料は大人300円と廉価ですから、ぜひ機会があったら一度立ち寄ってみてください。面白いです。
●夏休みの宿題。(97/8/28)
 子どもたちの夏休みも残りわずかとなり、どこの子どもも宿題を片づけるのに必死になっている頃でしょう。「サザエさん」などでも必ず毎年この時期になるとネタにされる夏休みの宿題。どうしてこんなにたくさん出さなければならないんでしょうね。特に小学校の低学年なんか、自由研究や読書感想文なんて難しい宿題を自分だけでできるはずもないのだから、そんな親子共々負担になるような宿題は出さなくてもいいのにと思います。たまには遊び呆けたっていいじゃないの、夏なんだから。
●明治村に行って来ました。(97/8/27)
 取材で明治村に行って来ました。これで多分5回目くらいですが、最後に行ったのはいつか覚えていないくらい久しぶりでした。小学生の頃に行って以来、明治村は僕の好きな観光地のひとつです。テーマパークばやりの昨今、明治村も派手な歴史型テーマパークに変貌してはいないか、と心配していたのですが、相変わらず静謐な空気の中に、明治時代の建物たちが端然とたたずんでいました。最近は派手なテーマパークに押されて、入場者も減り続けているようですが、やはり明治村は商業主義に毒されずに、この雰囲気を保っていて欲しいですね。
●白熱!プロ野球ペナントレース。(97/8/26)
 一時期はヤクルトとオリックスの独走で火の消えかけていたプロ野球ですが、ここにきて俄然盛り上がってきました。特にセ・リーグは、37年ぶりの優勝を目指す横浜に加えて、底力のある広島まで加わり、三つ巴の戦いとなってきたので、各チームのファンならずとも目が離せない展開です。心情的には、やはり久しく優勝をしていない横浜を応援したいところです。守護神・佐々木が健在なうちに優勝しておかないと、横浜も今度いつチャンスが回ってくるかわかりませんからね。たまたま今年は打線がバカ当たりしているので、とにかく勢いに乗ってガンガンいって欲しいです。ポイントは下位球団に取りこぼさないことですよね。特に最下位とは言え、巨人は清原が当たってきているだけにやはり怖いです。まあ中日と阪神はダメでしょうけど、どうせ。もう名古屋ドームで試合なんか見たくもないです、ほんと。
第1回バーベキュー&花火大会。(97/8/24)
 ATCでは過去に合宿でバーベキューをしたことはありましたが、いつものテニス終了後にバーベキューをしたのは今回がはじめてでした。場所は戸田川緑地という名古屋市営の公園のバーベキュー・ガーデン。一切自分たちでは用意しなくてもいいので、テニス終了後にやるにはうってつけです。参加者15人。ビールをごくごく飲んでたっぷり食べた後は、花火。折しも長島スパーランドの花火も遠く向こうに見える中、打ち上げ花火や線香花火など、とにかくバーゲンで大量に買い込んだ花火を一気に燃やし尽くしました。かなり酔っぱらって花火持って暴れ回ったメンバー(横井とか三輪とかいう奴らです)もいましたが、それもまた楽しい夏の思い出(笑)。ぜひ来年もまた企画したいと思っています。
●ビキニだらけ!(97/8/23)
 リゾナーレ小淵沢のプールで娘をだっこしながら、つれづれなるままに女の子たちを観察していたのですが(笑)、今年の水着は圧倒的にビキニでしたね。まあ街着であれだけ露出度が高い服をみな着ているわけですから、プールで今さら隠す必要もないのでしょうが、それにしても至るところヘソだらけです。もっともビキニとは言え、ボトムは結構ボリュームのあるやつが多く、中にはまるでスカートそのもの、みたいな水着までありました。言ってみれば街着と水着の境界線がぼやけてきた感じですね。
 女の子の水着ファッションの移り変わりの激しさに比べ、男は変わりませんね。相変わらずトランクス型が多数派ですが、一部なに考えているんだか、という過激なビキニ型「どーだ」パンツ派もいました。目のやり場に困るようなパンツを履いているのが、ただのお父さんだったりするから困ります。あれは女の子はどう思っているんでしょうね。そりゃ受けがいいなら僕だって履いてみてもいいんだけど、とてもそうは思えないなぁ。
●行政改革って、看板の付け替えか?(97/8/22)
 暑いさなかに橋本政権の看板公約である行政改革の骨子がまとまりかけています。しかし、その内容たるやお粗末の一言。誰でも感じていることでしょうが、結局やっているのは組織を組み替えて、その看板を付け替えているだけ。カタチだけの改革であることは明らかです。改革ではなく行政「改名」とした方がわかりやすいくらいです。なにせ本来やるべき「民営化」と「地方分権」が全然進んでいないうえに、大蔵省の権限温存では、恐らくなんの効果もないであろうことは想像に難くありません。あれだけ騒いで結果がこれかと、ますます政治不信・政治離れが進むのは間違いないですね。
●リゾナーレ小淵沢。(97/8/21)
 リゾートホテルとしてその評判が日本中に響きわたっている(?)「リゾナーレ小淵沢」に泊まってきました。しかも2泊!いやぁ、こんな贅沢は日本のサラリーマンじゃなきゃできません。あんな高いリゾートホテル、会社が保養施設として契約していなくては、普通泊まれませんよ。実際お客さんを観察していても、大半が僕と似たようなファミリー連れでしたから、みんな似たようなものでしょう。本来、この手のリゾート施設というのは、欧米ではごく一部のアッパークラスの人々が利用するのでしょうが、日本にはそんな人は少ないですからね。結果、企業が福利厚生の一環として契約して、その社員がささやかな贅沢を楽しむことになります。リゾナーレ小淵沢も設計したのは外国の建築家ですから、いかにも長期滞在型リゾートとして作られているのですが、みんなきっと1,2泊しかしていないんでしょうね。つかの間の贅沢、つかの間のアッパー気分。それも会社のおかげ。いやぁ、日本の余暇はまだまだ貧しいです。
●長野五輪は盛り上がっているか。(97/8/21)
 いやいや、当たり前ですが信州は涼しい。名古屋は暑い。僕が白馬に行った日あたりから信州の一部の学校では夏休みが終わって始業式をしていたらしいのですが、確かにあの涼しさなら納得もいきます。白馬はすっかり長野五輪一色(ちょっとオーバーかな)でして、ジャンプ台もその勇姿を見せていますし、お土産も五輪グッズがずらっと揃っています。とりあえずミーハーな僕もTシャツを買ってしまいました。
 対して中信・南信地方では全然気配がありませんね。松本とか諏訪とか全然盛り上がっていません。長野ではありませんから当たり前かも知れませんが、小淵沢ではオリンピックなんてかけらも見あたりませんでした。もちろん直前になればマスコミが煽りまくって盛り上がるんでしょうけど、札幌の時とは時代が変わったなぁ、とつくづく思いました。
●思いでのメロディー。(97/8/17)
 NHKが「夏の紅白」と謳っている『思いでのメロディー』をちょっと見ていて驚いてしまいました。1曲目が『卒業写真』、2曲目が『お嫁サンバ』。以下新御三家が続いて登場し、さらに中村晃子や奥村チヨ。泣けたのは札幌オリンピックの日の丸飛行隊と『虹と雪のバラード』。いやぁ、もろに僕たち世代のための番組なのです。子どもの頃この番組を見ていると、東海林太郎だの近江俊郎だのディック・ミネだの(死んだ歌手ばかりだな)が次々と出てくる番組だったのに、今では新御三家なんですから。いやぁ、知らない間にこの番組のターゲットになっていたんですねぇ。
 ただ気になったのは、野口五郎が『私鉄沿線』、西城秀樹が『傷だらけのローラ』だったのに、なぜ郷ひろみだけ『お嫁サンバ』なんて新しい歌を歌ったのか、ということ。推測するに郷ひろみは『男の子女の子』や『花とみつばち』は歌いたくなかったんでしょうねぇ。『お嫁サンバ』か『2億4千万の瞳』しか自分の歌と認めていないんでしょう、きっと(笑)。
●京都を見捨てたラモス。(97/8/16)
 京都パープルサンガのラモスが突如ヴェルディ川崎への移籍を発表しました。ついこの前「関西最強のチームにする」と言って主将としてサンガを引っ張ってきた、そのラモスがです。一体この心変わりはなんなんでしょう。あまりにも責任感というものがなさ過ぎはしないでしょうか。サポーターにしたら、とても許せるような行為ではありません。完全に裏切りです。ラモスもラモスですが、無理矢理引き抜くヴェルディもヴェルディです。前園だ、アルシンドだ、と次々に選手を獲得しても最下位を争い低迷を続ける現状に、今度はラモスで何とかしよう、ということなのでしょうが、それで事態が打開できるとはとても思えません。いったいジャイアンツの33億円補強の顛末をどう見ていると、こういう発想が出てくるのでしょう。多分、読売グループには「学ぶ」能力が欠如しているのでしょう。このラモス獲得に当たってヴェルディ側は「ヴェルディが弱いとJリーグの灯が消えてしまう」などとたわ言をほざいています。どこかのプロ野球チームと同じ発想です。こんな風にしか考えられないチームは、もうJ リーグにとって発展を妨げる癌でしかないと僕は思います。さっさと2部落ちでもなんでもして欲しいものです。
●お墓について。(97/8/15)
 お盆です。我が家は八事霊園という大きな墓地の近くにあるので、この季節は線香の香りが窓から入ってきて、自然とお墓とか墓参りについて思い巡らせたりしてしまいます。人が必ず死を迎える以上、墓も増えていく一方です。欧米のように個人ごとに墓を立てる風習に比べれば(しかも土葬だ)、日本の骨壺だけを家単位で埋葬する墓は省スペースではあります。それでも墓はやっぱり増えていくわけで、僕も自分の親が死んだら墓をどこかに立てなければなりません。墓地を買って墓石を立てるとかなり高額になると言うのに、それでも親孝行と思ってすることになるでしょう。でも、みんないつまでこんなことを続けていくのでしょうか。そのうち地球の土地は墓だらけになってしまいますよ。今は墓の必要性も理解できますが、やはり死んだ人の思い出は墓ではなく、生前に付き合っていた人の胸の中にこそあるのではないでしょうか。簡単には解決できるような問題ではないと思いますが、そろそろ考えてもいいことではないのかなぁ。
●久米宏のスポーツ観。(97/8/14)
 僕にとって久米宏は好悪半ばする存在です。かつてバラエティ番組を仕切っていた頃の久米宏は、スピード感のある新しい司会者として実に新鮮でした。また『ニュース・ステーション』を始めた頃の、テレビ報道の世界に新しいスタイルを築こうとしていた姿もクリエイティブでいいな、と評価していました。しかし、最近の久米宏はかつての大橋巨泉を思わせるような尊大なタレントでしかありません。持ち前のスピード感を失い、ただ底が浅くてテレビずれした嫌みな男というイメージです。
 とりわけ昔から疑問に思っていたのが、彼のスポーツに対する感覚です。日本のニュース番組は、すべからくスポーツニュースをまともなニュースとして取り扱っていません。もちろん、スポーツをちゃんとした文化として認めているとは到底思えません。あくまでもスポーツは深刻なニュースの合間の罪のない息抜き・気分転換という扱いです。特に『ニュース・ステーション』においてはその程度が甚だしく、スポーツになるとそれまでの空気がガラっと変わり、完全にたがが外れて、まるで床屋か銭湯でオヤジがバカ話に興じているような雰囲気に変わります。話の内容もあくまでも勝った負けたのレベル。スポーツそれ自体が持つ爽快感や感動を伝えることもなく、またスポーツ界が抱える矛盾に切り込むこともありません。巨人が優勝したら坊主になる、などという程度の低い話をテレビのニュース番組でやって平気な感覚、それは賭の対象としてしかスポーツを見ていないからです。勝ち負けしか話題がないのも当然でしょう。
 昨日の番組でもブラジル戦を終えたカズに向かって、あのブラジルサッカーの素晴らしさについて尋ねるのではなく、話題はW杯に出られるのかどうかの一点ばり。苦笑しながら答えるカズに対して最後には「とにかく命がけで頑張ってください、僕たちも命がけで応援しますから。」などと言う始末で、さすがにマスコミに対して愛想のいいカズもピクピクと頬をひきつらせていました。彼はスポーツの持つ本当の楽しさ・素晴らしさを知らないから、ああして平気でスポーツマンを傷つけるようなことを言えるのでしょう。こういうキャスターが平気でまかり通っているようでは、日本のスポーツ・ジャーナリズムが、いつまで経っても成熟しないのも無理からぬことかも知れません。
豊田大谷・古木鮮烈デビュー。(97/8/13)
 いやぁ、豊田大谷高校の見事な逆転勝利でした。相手は長崎南山高校。さほど難敵ではないと甘く見ていたらとんでもない。9回表2点のビハインドは、もうダメかと思ったところを、見事に2年生古木のホームランで追いついて、さらに延長に持ち込まれて、またも古木がねらい打ちの一撃で決勝ホームラン。まるでかつてのPL学園清原(決してジャイアンツの、ではない)のように頼りになるバッターです。いや、もちろん県内では凄いことは知っていましたが、これで遂に全国区。来年のドラフトにはドラゴンズ以外の球団も当然狙ってくるでしょうが、工藤や槇原やイチローのように地元の逸材を他地方の球団にさらわれることのないようにお願いしたいものです。それと、かつての藤王や近藤の二の舞にならないことも、祈っています。
●凶悪犯罪頻発。(97/8/12)
 もう須磨の14才による殺人事件以降、西で東で訳の分からない犯人による凶悪な犯罪が頻発していて、一体世の中どうなってしまったのか、と年寄りでなくても嘆きたくなるような昨今です。ここのところ続けて逮捕された小2女児を殺したロリコン男といい、月曜日の通り魔男と言い、最近の事件は怨恨とかではなく、行きずりの無関係な人間を襲うからさらに不気味です。こうなると交通事故みたいなもので、用心していてもいつなんどき災難が降りかかってくるかもわかりません。社会全体では凶悪事件は減少している、という社会学者もいます。それは社会全体が貧しかった時代から、少なくとも物質的には豊かな時代に変わったため、金目当ての凶悪犯は少なくなった変わりに、歪んだ犯罪者が目立つようになった、ということでしょう。環境問題同様、今さら豊かさ・便利さを捨てて昔のような貧しい時代に戻れない以上、そういう歪んだ犯罪者のいない牧歌的な時代に戻ることも無理なのでしょう。子どもや女性のような肉体的弱者は、とにかく用心するしかない、そんな時代になってしまったようです。
●『新婚さんいらっしゃい』の賞品。(97/8/11)
 桂三枝が司会している長寿番組『新婚さんいらっしゃい』。番組の内容はこの際どうでもいいんですが、最後にパネルをめくって賞品を当てるコーナーがあるのをご存知の方も多いと思います。そこで出される8種類の賞品の1つに今まで「マックのパソコン」というのがありました。僕は正確には「アップルのパソコン」と言うべきではなかろうか、と以前から疑問に思っていたのですが、今週からその賞品がなんと「タワー型パソコン」に変わってしまったのです。残念ながらどこのメーカーのパソコンかは、その時は判然としなかったのですが、とにかくマックではなくなったようです。マック関係の不安なニュースが流れ続ける昨今、この番組の賞品にまで影響を及ぼしているのでしょうか。
●お盆休み。(97/8/10)
 僕の会社は夏休みとかお盆休みとかないので関係ないのですが、どうやら製造業を中心に日本全国お盆休みに入ったらしいですね。高校野球が始まり、テレビでいつもの帰省ラッシュのニュースと懐メロが流れるようになると「ああ、そういう季節か」と思います。それにしても毎年思うことですが、みんなで一緒に休むということの経済的なメリット・デメリットというのは、真剣に検討されたことがあるんでしょうか?もちろんメリットがあるからこそ毎年会社を一斉に休みにしているんでしょうけど、無駄も随分各所に出ているような気がします。例えば交通やホテル・旅館業、レジャー産業なども、稼ぎ時だとも言えますが、あまり集中されるよりは、もう少し満遍なく来てもらった方が嬉しいんじゃないのかなぁ。行く方だって、折角の長期休暇も高くて混んでてどこにも行く気が起きない、という人もかなりいると思うんですよね。お互いのために、もっと休みを分散させて欲しいです。
ジョブスとゲイツの握手。(97/8/8)
 衝撃的なニュースでした。しかしまた予想されたニュースでもありました。経営不振が深刻化しているアップル社に対して、最大のライバルであるマイクロソフトが資本提携する、というのですから。150億ドルを出資するということですが、資本提携と言っても、実質的にはマイクロソフトのアップル救済に他ならないわけで、これによりパソコン・ソフトウェア界におけるビル・ゲイツ帝国は完全に無敵なものとなったわけです。
 それにしてもこの提携、確かに経営が安定するアップルにもメリットはありますが、どう考えても弱みにつけ込んだカタチのマイクロソフトにとって美味しい話ですよね。わずか150億ドルの投資で、反トラスト法をかいくぐれるだけではなく、マックOSにインターネット・エクスプローラーを標準装備できるんですから。ネットスケープ社にとっては、冗談じゃないよ、ってところでしょう。
 思えばあの劇的なジョブスのアップル復帰も、このための布石だったのか、と思えますね。熱狂的なマックユーザーの批判をかわしながらビル・ゲイツと手を結ぶには、アメリオではダメですからね。彼を首にして、マック教信者が信奉するジョブスが、ゲイツと握手するしか信者を納得させる手はなかったわけです。
 まあ結局マックは、いつまでも初期のパソコンにあったロマンチシズムに浸って、宗教からビジネスへと変わることができなかったところに敗因があるわけで、マックをだめにしたのは実はマックを支えてきた信者たちだったということになります。なまじ最初にいいものを作ってしまった悲劇ですね。
●ダイエット1年(97/8/6)
 早いもので去年の8月から始めたダイエットも1年が過ぎました。時々この「コーカイ日誌」でもネタにしてきましたが、目標通り月1kg減っていたのも春まで。結局瞬間最大で10kg減りましたが、今はそこから2kg戻したところで2ヶ月ほど落ち着いています。
 基本的にはダンベル体操と1日最低1万歩歩くこと、プラス食事内容の若干の改善で達成してきたダイエット(本来は「痩せる」ということではなく食餌療法という意味だそうですね)だけに、これ以上減量しようと思うと、もっと思い切った方法が必要なのかも知れません。まあ夏はどうしてもビールとか飲んで太りやすい時期だけに、なかなか難しいかなぁ。ウエストは取りあえず6cmほど細くなったので、一応満足しているし。
つくづく、フォーク世代。(97/8/5)
 今週の「SMAP×SMAP」にさだまさしが出ていました。新曲を歌っても、相変わらずのさだ節で、マンネリと言えばマンネリですが、我々の世代には安心して聞ける子守歌のようでもありました。思えばラジカセから流れる深夜放送とフォークソングで育った世代です。鶴光やあのねのね、陽水やかぐや姫は、完全に血肉と化している気がします。もっとも、僕たちの年齢だとフォークソングの大ブームは中学時代ですから、フォーク一色というわけでもありませんけどね。高校時代はユーミンやサザン、大学時代は大瀧詠一にYMO。それぞれに聴けば当時の自分や周りの状況が彷彿としてきて、懐かしくなるのですが、やっぱり元を辿ればフォークソングに行き着くのかな、という気がします。それにフォークって、その後の世代に受け継がれていない感じがするじゃない。ある年代の人がジャズ世代であるように、僕たちにはフォークがある、って気がするのは、それもあるかも知れませんね。
●もうすぐ夏の甲子園。(97/8/4)
 日本の夏の風物詩と言えばやはり高校野球。いろいろな批判はあるのは承知の上で、それでもみんなついつい注目してしまうイベントです。各都道府県の代表も全部出揃い、後は8日の開幕を待つばかりですが、愛知県の代表は初出場の豊田大谷高校。前評判では春全国準優勝の中京大中京が高かったのですが、豊田大谷は東邦・大府・愛工大名電という有力校を次々と撃破して甲子園切符をつかんでしまいました。勢いのあるチームだけに期待したいです。
 ところで先日雑誌を読んで知ったのですが、夏の甲子園は前年優勝校が商業高校の場合、必ず翌年は関東地方の高校が優勝しているんだそうです。過去100%外れなしのジンクスだそうで、そうなると去年松山商業が優勝しているだけに、今年は関東勢か、ということになりますね。いや、そういう予想をして、どうこうではありませんよ。お金を儲けようとか、そんなこと、全然考えていませんってば(笑)。
●世界陸上始まる。(97/8/3)
 世界陸上が始まりました。今までは日本テレビのもの、というイメージでしたが、今回はTBSが局を挙げてのお祭り騒ぎです。もちろん、相当の放映権料を払ってるんだろうから、ある程度は仕方ないのかも知れませんが、それにしても今回は盛り上がりませんね。日本人選手にもまた世界のトップアスリートにも話題が乏しいせいもあるでしょうし、去年アトランタ五輪がおこなわれたばかりというのも新鮮さに欠けます。当分TBSは世界陸上一色でしょうが、この季節、暑苦しい陸上はどうなんでしょうね。高校野球もあるし(まあ時間帯は違うけど)、あまり視聴率は期待できないかも知れません。
●花火・盆踊り・夏祭り。(97/8/2)
 8月に入って夏らしい暑さが戻ってきました。名古屋でも各地で花火が上がり浴衣を着た若い女性が街を歩いていて、大層いい風情でした。この猛暑の中、僕らは相変わらずテニスをしていましたが、いつもの朝宮公園の前のストリートでもクルマを通行止めにして夏祭りをしていました。
 そして僕たちが解散しようとしていたその時。会場で「キューティーハニー・フラッシュ・ショー」が始まったのです。そう、あのキューティーハニーのショーです。となると、コスプレ!?思わず盛り上がる期待、走る緊張(笑)。遠くて見えないとばかりに、子供をかきわけ舞台そばまで走っていったメンバーも数人。しかし、出てきたキューティーハニーは、この暑いのに全身着ぐるみでした。頭が妙にでかいキューティーハニー。ちょっと、いやかなりいただけません。舞台かぶりつきまで見に行った連中は、落胆と言うよりは怒りの表情で戻ってきました。一応念のためにこの5人の名前を記しておきます。杉山・星野・今井・横井・白木です。笑ってやってください。ちなみに後ろの2人は女の子です。なに考えてんだか(笑)。
●パソコン通信EYE-NETの終焉。(97/8/1)
 僕が長年入っていたパソコン通信ネットのEYE-NETが7月いっぱいでサービスを終了してしまいました。思えば8年ちょっと前に、rupoでワープロ通信を始めて以来、EYE-NETで知り合った仲間たちには、これまで本当にいろいろとお世話になり助けてもらいました。今こうしてホームページなど開いて、文系の割にはちょっとパソコンに詳しい奴、という人間になれたのも、困った時にいつでも教えてくれたEYE-NETの友人たちのおかげです。またアイドルやらアニメやらゲームやらという「おたく」な趣味を深めることができたのも、この「業の深い」友人たちのせいです。
 思い返せばオフ会も随分やりました。温泉巡りもしたし、テニスオフだ、ボーリングオフだ、果ては乗馬オフだとか隅田川川下りオフだとか、面白い経験もさせてもらいました。声優の子と友達になって一緒に西武球場でライオンズの応援をしたり、映画の同人誌を作ったり、本当にアクティブに遊ばせてもらって、全然世に言う「おたく」のイメージとは違った付き合いをさせていただきました。
 EYE-NETが終了してデジタルコミニュケーションの母港を失ったような気分ですが、これからは荒れ狂うインターネットの波の中で、まだまだ彼らにいろいろと助けてもらいたいと思っています。ああ、それにしても最後に立ち会おうと思って31日の23時50分過ぎにアクセスしたら「23時で全てのサービスを終了させていただきました」って出たのには参ったなぁ。最後に一言書き込みたかったのに、結局ここにこうして書いているじゃないか。ふんとにもう。