幹事クリタのコーカイ日誌2026 |
| 5月8日 ● 旧皇族養子案の愚。 まさかと耳を疑うような報道でした。中道が旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える政府の案に賛成の意を表明したそうです。あり得ません。80年も前に皇族ではなくなった旧宮家から男子を養子として迎えて皇族にしようと言うのは、あくまでも女性天皇、女系天皇を排除したい日本会議などの極右団体の主張です。愛子天皇を多くの国民が望んでいる民意を足蹴にするような提案に、なぜ中道が賛成するのか、全く理解できません。そりゃ選挙に負けるわけです。自分たちの支持者の声を無視するような政党に誰が投票するのでしょう。 日本には過去に8人(10代)もの女性天皇がいました。天皇が男子に限定されたのは明治以降のことであり、女性天皇は伝統に反するとはとても言えません。女系天皇については過去にいませんから、そこについて一定の反発があるのは理解できなくはないですが、少なくとも長い間一般家庭であったところから男性を養子として迎えて皇族にするよりは、愛子天皇を実現し、佳子さんが新たに宮家を創設する方が国民感情としては素直に喜べます。 そして女系天皇は確かに過去にいなかったのですが、これこそ「時代が変わった」象徴です。男系男子しか天皇になれないとした明治の時代までは側室が認められていました。側室が複数いて、誰かが男子を産むだろうということで男系男子は辛うじて維持できるのです。一夫一婦制のもとでは男の子どころか、まず子どもが生まれるかどうかすら定かではありません。天皇が側室をもつことが「あり得ない」時代になったいま、時代が変わったのだから男系にこだわっているわけにはいかないのです。 世界的に見ても男女の区別なく長子が優先的に後継になるのが普通です。日本の天皇制だけが世界の「基本」から外れています。それをもってして日本の天皇家は「特別」「唯一無二」だからということで守りたい人たちもいるのでしょうが、今や血統だけで特別と言っても説得力がありません。もし日本の天皇家が世界からリスペクトを受けているとしたら、それは「男系男子」を守ってきたからではなく、今上天皇が両親から受け継いできた正しさ、美しさ、謙虚さ、誠実さゆえです。それは今さら一般家庭の子どもを養子にしたからと言って受け継げるものではなく、両親の薫陶をふんだんに受けた愛子内親王にしか受け継げないものです。国民の多くが愛子天皇を望むのも、それが直感的にわかっているからだと思います。 男系男子が何か特別なもののように言っていますが、子どもは両親の遺伝子を半分ずつ受け継いでいるのですから、男子も女子もそこに差はありません。本当に差がつくのは血統よりも環境であり、幼い頃からどういう教育を受けてきたかです。基本的人権を認められず、「無私」の心で国のためにただ生涯を尽くし続けることを義務づけられている皇族は、普通に育った一般家庭の子どもには無理です。そもそも旧宮家の誰かに「皇族になりますか?」という確認を取れているのでしょうか?言われても普通なら断ると思います。そんな「正統ではない」と国民から受け止められているような皇族なんて針の筵ですから、普通に名家のお坊ちゃんとして自由に生きていく方がずっと幸せでしょう。養子案は不幸な人間をさらに生むだけです。 |