幹事クリタのコーカイ日誌2024

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1月26日 ● 全豪準決勝。

 全豪オープンテニスもいよいよ大詰めを迎えています。準決勝の組み合わせは第1シードのジョコビッチ対第4シードのシナー、そして第3シードのメドベージェフ対第6シードのズべレフでした。まず第2シードのアルカラスが準々決勝でズべレフに負けたことに驚きました。アルカラスは同国のナダルの後継者と位置づけられていますが、そのテニスはナダルよりもオールマイティで、ナダルにフェデラーの要素を組み合わせたより攻撃型の選手です。10代で2つのグランドスラムタイトルを獲得し、これから10年以上にわたってテニス界のトップに君臨する選手だと思いますが、まだ20歳だけに調子の波があるのは仕方ありません。

 そのアルカラスを破ったズべレフもドイツの期待の星ですが、グランドスラムの大事なところで弱いのは若い頃から。もう26歳になりましたから、アルカラスを破った勢いで、一気に勝ち上がるかと思いましたが、2セットをリードしたところからメドベージェフに大逆転されてしまいました。このあたりはさすがメドベージェフというか、ジョコビッチの後継者とも言えるメンタルの強さがメドベージェフの強みです。ズべレフとの付き合いも長いですから、ズべレフが調子を落とす瞬間を逃さなかったというところでしょう。

 本命のジョコビッチは順当に決勝に勝ち上がると予想していましたが、イタリアの新鋭22歳のシナーにあっさりと屈してしまいました。ジョコビッチらしからぬ粘りの無さでした。シナーは昨年末のATPファイナルズのラウンドロビンでジョコビッチに勝っています。ただ決勝戦でジョコビッチにリベンジされて準優勝に終わりました。グランドスラムでは昨年のウィンブルドンのベスト4が最高成績ですが、今年もっとも飛躍が期待できる選手です。ファイナルズでの勝利でジョコビッチに対する苦手意識も払拭されたのかも知れません。

 決勝の相手のメドベージェフに対してシナーは3勝6敗と負け越してはいますが、メドベージェフ6連勝のあとにシナーが3連勝しています。成長途上の若いシナーが追いつき追い越したという対戦成績に思えます。しかも準決勝でフルセットの激戦を戦ったメドベージェフは疲労の蓄積もありそうですから、現時点では若いシナーの方が勢いがあり体力も残していて優勢ではないかと思われます。ただグランドスラムの決勝戦が初めてのシナーに対して、メドベージェフは6度目の決勝戦。経験では5歳年上のメドベージェフが有利です。勢いと経験の対決。果たして勝つのはどちらでしょう。



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