幹事クリタのコーカイ日誌2023

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10月4日 ● ジャニーズの会見NGリスト。

 NHKがジャニーズの先日の会見において質問をさせない記者のリストが存在したと報道しました。これが事実なら大変なことです。事務所側はリストの存在自体は認めていますが、そのリストへの関与は否定しています。認めてしまったらいよいよ信頼は地に落ちます。と言うか、リストが存在すること自体ですでに信頼は失われたと言っても良いかも知れません。

 あの会見では「1社1問」という「ルール」を加害者側の事務所が設けたことも批判されています。責任を追及される側が追及逃れのために「更問い」を禁じたのです。そしてその勝手に事務所側が決めた「ルール」なるものを破った記者に対して「落ち着いて」「ルールを守って」「子どもたちも見ています」などと宥めた井ノ原に拍手した記者たちがいたこともまたおかしな話です。加害者側が「落ち着いて」などと言えば普通なら大炎上しますし、子どもに対しての犯罪について問われているのに、子どもを人質に取るような発言をするのも「どの口が言うか」と言われても仕方ありません。そして問題を追及すべき記者でありながら加害者側に拍手するなど、事務所を擁護しているのと同じです。

 しかし、会見の中継を見た人たちは「暴れる記者がおかしい」「イノッチ素晴らしい」と感じたことでしょう。このあたりは会見を運営した会社の作戦通りですし、井ノ原というタレントのイメージを上手く利用しています。厳しいイメージの東山が言ってもダメだったでしょうし、もちろん他の一般人では効果がありません。それに一役買ったのが「NGリスト」だとしたら、これはかなり問題です。厳しく追及してくるであろう記者を敢えて指名せずに無視すれば、ああやって激しく声を上げてくることは当然予想できたでしょう。結果として「傲慢な記者」「大人な対応をした事務所」という形に持ち込めます。

 ただ「策士策に溺れる」とはよく言ったもので、やはりこうした策を弄すれば落とし穴にはまるものです。NHKによるリストのリークでかえってイメージを悪くしてしまい、ますますスポンサー企業離れが進むことになりそうです。そもそも繰り返し書いていますが、悪いのは事務所だけではなく共犯関係にあったテレビ局を筆頭にしたマスコミも同じなのに、策を弄したことでますます事務所だけが悪いようになってしまいます。マスコミはこうなってくるとジャニーズとの付き合いよりもスポンサーの顔色の方が大事ですから、事務所を徹底的に悪者にすることで自分たちは安全圏に逃れたいと考えることでしょう。大きなトカゲの尻尾切りが始まりそうです。



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