幹事クリタのコーカイ日誌2023

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8月13日 ● 中日の「なんて日だ!」。

 リーグ最下位を独走する中日ドラゴンズ。ファンはチームの順位よりも若手の成長だけを楽しみに見ていますが、その筆頭株である岡林勇希が今日も初回にあっさりヒットを打ちました。これで26試合連続安打。球団記録を更新しました。これまでの球団記録は初代ミスタードラゴンズの西沢道夫が持っていました。永久欠番の西沢の記録をあっさり塗り替えた岡林の成長ぶりは頼もしい限りです。目指すは高橋慶彦の33試合連続安打の日本記録更新です。

 さて初回に快挙があった中日ですが、先発の柳裕也がその後も淡々とゼロで広島打線を抑え続け、なんと9回をノーヒットノーラン。ところが味方打線もゼロ行進だったため記録達成とはなりませんでした。昨年も大野雄大が10回2死まで完全試合をしながら味方打線の援護がなく、快挙を逃しました。2年連続でこんなことが起きるのはいかに中日打線の得点能力が低いかということで、ヒットを打てなくても何とか点を取る落合監督時代のような野球の巧さを身につけてほしいものです。

 そして10回から登板した絶対的な抑えの切り札マルティネスが、なんと広島の堂林に先制ホームランを打たれてしまいました。今季開幕から自責点ゼロの投球をここまで続けてきたマルティネスが、まさかノーヒットノーランを引き継いだ試合で失点をするとは、なんという巡り合わせでしょう。よりによってこんな場面でホームランを打たれなくてもと思いますし、打った堂林が地元中京大中京出身だけに、地元で張り切っていたんだろうなとも思いました。

 ここまでいろいろなことが起き続ける試合は、最後まで何が起こるかわかりません。なんと10回裏の攻撃で石川昂也&宇佐見真吾が2者連続のホームランを放ち逆転サヨナラ勝利を収めたのです。岡林と並ぶ期待の若武者石川の同点ホームランも、今季途中で日本ハムから移籍してきた宇佐美のサヨナラホームランも劇的です。そして延長回に2者連続本塁打でサヨナラ勝ちしたのは、今回の中日がプロ野球史上初めてだそうです。長打力がないことで知られる中日がホームランが出にくいナゴヤドームでそんな史上初の記録を作るというのも不思議な巡り合わせです。

 本当に「なんて日だ!」と小峠のように中日ファンも叫びたいような数々の出来事が凝縮された試合でした。こんなエキサイティングな試合が続けば最下位に低迷していなくても済みそうですが、明日からはまた通常運行に戻ってしまうんでしょうか。



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