幹事クリタのコーカイ日誌2023

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7月13日 ● 錦木の快進撃。

 名古屋場所の主役は大関取りを目指す3人の関脇かと思ったら違いました。前頭筆頭の錦木でした。なんと初日から5連勝。しかも相手がすごい。初日新大関霧島との不戦勝ではじまり、2日目に横綱照ノ富士を撃破し場内に座布団を舞わせました。そして3日目豊昇龍、4日目大栄翔、そして5日目の今日は若元春と大関取りを目指す3関脇を全て下してしまったのです。

 錦木は中卒で角界入りした32歳。初土俵は2006年春場所とベテランです。今の幕内力士で錦木よりも先に入門しているのは佐田の海、玉鷲、高安だけです。今の東前頭筆頭が最高位ですから、今場所勝ち越せば新三役が確実になりますが、初土俵から所要103場所での新三役は史上3位のスロー出世。地味なベテランが苦労が実って花が開くというのも実にいい話です。

 しかも5日目までに上位力士との対戦は全て終わっていますので、この調子を維持できれば優勝の目すら出てきます。もちろん、まだ序盤戦が終わったところですから、気が早い話ですが、錦木は先場所も終盤8連勝していて、いま先場所から通算13連勝中と波に乗っているだけに、どこまで勝ち続けられるか楽しみです。3関脇が星の潰しあいをしている間にスルスルと白星を重ねていくことも十分にあり得ます。

 その大関取りの3関脇ですが、ここまで大栄翔と豊昇龍が1敗、若元春が2敗となっています。大栄翔はまだ4敗できるだけに余裕があります。このまま大関昇進できるのではないかと思います。若元春はあと2敗しかできないのでかなり苦しくなりました。豊昇龍は微妙なところです。照ノ富士が休場した代わりに霧島が途中出場しましたが、まだ怪我が癒えていない霧島よりも新入幕で白星を重ねている豪の山の方が当たると怖いかも知れません。さらに幕内中位には若手期待の北青鵬もいますし、元大関の朝乃山、全勝の高安、実力者の鉄人玉鷲も元気です。多士済々で面白くなってきました。



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